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SmallTitle姉妹誌

第9号

平成15年9月1日発行
平成15年9月1日一部記事追加

(下記廃刊後記入)

   (「月刊デジカメ作品」は廃刊なっています。
続刊はデジカメワークス」(ここをクリック)をお楽しみください。)

1 はじめに

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   「大和の国は美しく、小野小町は美しく、方程式の解法は美しい。しかし必ず しも雪舟や大雅の画面が美しいとは言わない、美しいものは必ずしも芸術ではない、芸術は必ずしも美しいとは言わ ない。むしろ、その山水は真に迫り、その気韻は躍動すると言うだろう、美しいものは必ずしも芸術では無く、芸術 は必ずしも美しくはない。」ある本の冒頭に書かれている文です。
   美と芸術は密接な関係をもってはいますが芸術というからには単に美しいだけでなく人の心をうち、 行動にかりたてるような作者の心の訴えがなければならないでしょう。単に見て美しいとしいうだけでは足りないので す。美しくなくともそのような力があればそれは芸術として評価されるでしょう。写真、デジカメ作品も同じです。
   絵については全くの門外漢の私などはの天才のピカソがなぜゲルニカのような作品を書くのか理 由がわからなかったけれども、あのように書くことによって写実的な絵では表現できない自分の思想を表現でき、怒 りを人に伝えることが出来たのだと思います。美と芸術は同じではないんだと言うことなのでしょうね。
   「デジカメ作品交歓会」はデジタル時代に銀塩カメラを土台として生まれ育ってきたデジカメを 使った作品を無批判に集め、これまた最新のテクノロジーであるインターネットとメールマガジンを介して交歓する という形式で活動してきました。作品の技術や作者の思想に踏み込むのを避けてきたのですが、技術の進歩は早く、 携帯、デジタルカメラ、ビデオカメラなども次第に性能が向上、境界があいまいなり、更にインターネットはプロー ドバンド時代という高度情報化社会を現出、政治情勢なども含めて社会全体が一つの曲がり角に来たかと思わせる事 象が目だって来ています。
   全てが巨大な変化の渦に巻き込まれ、私たちの活動も社会や技術の変化への対応を余儀なくされ ようとしています。従来の活動を振り返りながら将来の方向を明確にする時期へきているのではないでしょうか。従 来の「何でもOK」から、何か明確な方向を打ち出す時期にきているように思われます。
   これからはデジカメユーザー全体を対象にしながらもメンバーの技術レベルの向上を目指し、ま たデジカメをどのように活用、社会の中で活かして行くかなど「月刊デジカメ作品」の方に比重を置いて進めていっ てはいかがでしょうか。皆さんで議論して頂だければと思っています。」

(発行責任者:木村元一)


2 今月の特選デジカメ写真


 今月は、「デジカメ作品交歓会」の既刊#220号から#225号までに掲載 された写真のうち、6名の編集委員各々が選んだ「この1点!」計5点と、いつものように編集委員の投票に よって選ばれた4点を掲載します。順不同です。


「スカイウオッチャー」と「うぐいす」が選んだ「この1点!」

#220b号から、野澤正之さんの作品、「ニワゼキショウ」

作者コメント:   「長い梅雨で、予報を見ても、明ける予測がまったくつきま せんね。お陰で、芝生にキノコが、毎晩5本から9本生え続けています。夕刻からにょきにょき生えだして、朝まで に高さ5センチ、笠3センチ位になり昼頃には萎れてしまいます。
   図鑑で調べたら、アセタケのようで毒だそうです。その他ニワゼキショウ、ショウブ、ネジバナ、 オキザリスを送ります。ネジバナは接写すると、ゼリー細工の花の中からゼリーを吐き出しているように見えます。 モンシロチョウがしきりに吸っているところをみると甘いのかも知れません。オキザリスは大型のカタバミで、やたら に増えてしまいました。」

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編集委員評:   「この写真からは「優しさ」を感じました。動物、植物の接写は 野澤さんの得意の分野ですね。いつも何が写されているか交歓会のページを見るのが楽しみです。
   この写真で目が行く個所は、前景の浮かび上がったニワゼキショウ、赤と黄色の背景のぼかされた 花、前景の花ビラの上の虫の3個所だと思います。縦フレームによって強調された安定した構図の中で、花びらの上の 虫によって不安定への移行の可能性が感じられます。色のバランスも生きています。安定と不安定への変化の一瞬が想 像できる秀作ではないでしょうか。いつまで見ていても飽きが来ません。」(by スカイウオッチャー)

編集委員評:   「予談ですが、いつか土門拳氏の本を読んでいたら、写真を現像 してみて始めて仏像の額に白く斑点のようなゴミがあり、シャッターを押した時には気がつかなかったのに何なんだろ うかと調べてみるとそれは蜘蛛の死骸だった。どうするか考えてそのまま残して印刷にまわしたとか、の話が書かれて いたのをふと思い出しました。プロ作家でも偶然に面白いものをものにする時があるんですね。
   ニワゼキショウの花弁で休んでいる虫、何でしょう?野澤さんは多分狙って撮られたのかと思いま すが、偶然にしろ狙ったにしろ、花と昆虫は持ちつ持たれつの関係で、どちらも種類はやたらありますが、それらの中 から特定の組み合わせが作られるのは面白いものだと思います。花の鮮やかさと比べて虫は保護色が多く地味で、この 写真でも見落としてしまいそうですが花の美しさと地味な昆虫の組み合わせが面白いと思いました。花には虫も酔って しまうのかもしれませんね?いずれにしても野澤さんの技術と根気が生んだ作品だと思います。」(by うぐいす)


「風来坊」が選んだ「この1点!」

#223号から、志賀智治さんの作品、「日常の風景から」

作者コメント:   「この度、東京の阿佐谷で個展を開くことになりました。写真 好きな皆様のご意見ご感想をいただければ幸いです。どうぞお近くの方は気軽にお越し下さい。
   詳しくは http://members.tripod.co.jp/haru618/Break-2.html
   日常の何気ない光景でもそれは僕にとって幸せだなって感じる時があります。そんな見なれた日常 の写真ギャラリーです。」

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編集委員評:   「蛙の眼というピンポイントにピントを合わせ、前景、背景をぼか した作者の幻想的な描写力は撮影技術の高さを感じます。被写体が“蛙”ということで、作品に対する好き嫌いがある かも知れませんが、花や動物ポートレイト等の撮影には、身に付けておきたい撮影技術の一つではないでしょうか? レンズの絞りと被写界深度を上手く利用した良い作品だと言えるでしょう。」(by 風来坊)



「桃源」が選んだ「この1点!」

#222b号から、平井寛さんの作品、「神戸海上花火」

作者コメント:   「7月26日(土)六甲再度山からの、みなと神戸海上花火 の写真送ります。
   花火の色の再現は結構難しいですね。花火の光は明るく絞り11程度でも連続で打ち上げられる 花火の数が多いと、白とびしてしまいます。尺玉等で4〜5個入れる程度が良さそうです。」

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編集委員評:   「去年の平井さんの花火の写真もイメージが残っているが、今年の 写真は花火が鮮明で、ブレが無いのが流石だと思う.自分で取ると花火の細かな部分が流れてぶれてしまう.花火が小さ いのもいい。主役は勿論花火ではあるが、神戸の夜の中に花火が慎ましく、しかし主役であると主張している.六甲山の 上から俯瞰している様子がまざまざと感じられる.対岸(淡路島?)の火が構成を安定させている.平井さんはこの構図 を初めから頭に描いて場所取りをしているのでしょうね 。」(by 桃源)


「無精ひげ」が選んだ「この1点!」

#220a号から、平井寛さんの作品、「ひまわり」

作者コメント:   「今年は、兵庫県南光町の向日葵の開花が少し遅れているよう です。向日葵祭りのメイン会場周辺は、7月19日現在、まだつぼみであと1週間〜10日後頃が見頃になりそうでした 。」

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編集委員評:   「早朝、太陽がまだ稜線から出る前の状景。日の出に空は明るく なりはじめ、上空の白い雲はまだ寝ているが、稜線の直ぐ上の雲は、朝日に輝き始めた。
   両側から迫る山並みは、まだに黒くシルエットに沈んでおり、太陽に背を向けているひまわりたち の、中心になるひまわりを、ストロボ照明で浮き上がらせている。
   山並みの谷あいの空には、日の出の明るさがあり、画面中心のひまわりも、このままでは露光不足 になるところを、ストロボ人工照明で明るくしている。暗やみが太陽の明るさに追われて、明るくなってゆく過程の幻 想的な映像。
   風景は、光が斜めの時間帯に写す。といわれるが、このようなスポットライト的な状態を上手に捉 えている。これと同じ場所・設定で、日中に撮影しても、この感銘は起こさず、別な写真になってしまうであろう。なん のてらいも無いように見せて、<ねらい>と<わざ>が素晴らしい。「写真は、光の芸術である。」ことを、証明する写真 である。」(by 無精ひげ)


「B&W」が選んだ「この1点!」

#221号から、原川正三 (ペンネーム まさみ)さんの作品、「高尾山の林」

作者コメント:   「小雨の日に近くの高尾山に登りました。霧もかかって薄暗い 感じで、1/30のシャッタースピードだったのでちょっとブレたのですが、「なんとなくいい」と家族に言われまし たので送ります。オリンパスμ−20で撮りました。」

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編集委員評:   「なんとなくでなく、林のなかの雰囲気を伝えるとってもいい写真 ですね。μ−20ですからオートでの撮影だったと思いますが、露出がうまくどちらかというとハイキー調に仕上がって いて大成功です。左右の木立は全部フレームの中にははいっていませんが中央上部方向へ傾き、ダイナミズムと同時に 安定感を与えています。筆者もよく三脚を忘れて出かけてしまいますが、これからは少なくとも一脚は持って出かけま しょう。ブレの問題が少なくなります。」(by B&W)


編集委員の投票で選んだ作品(計4点)

#220b号から、井上純一さんの作品、「大賀ハス」

作者コメント:   「ここの大賀蓮は千葉から株分けされたものと言う事で蓮は 結構長く咲いており、7月初めにも撮りましたが8月中旬頃までは次々と咲きつづけるようです。
   大賀蓮のその形は桃を大きくしたように咲き誇り、春先の花桃の姿を彷彿とさせていました。当日 は小雨交じりのあいにくの天気でしたが、花弁に雫がつきまたピンクの色合いも光線の加減で良く出て、結構絵にはな っていたのではないかと思います。」

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編集委員評:   「ピンクの蓮の花を中央に、脇役には蕾を配し、背景には蓮池の情 景(広さ)を語らせた作者のフレーミングの努力が伺えます。意識して探された賜物でしょう。主役の、花の形は特に バランスが良く、色も鮮明でピントのシャープさが花の質感を良く表現している良い作品だと思います。欲を言えば少し 花の位置を下に配置したほうが、写真としての安定感が増すと思います(あと10cm程度カメラ位置を上にし、背景の 木立の面積を1/2程度に・・してはと?)。」(by 風来坊)


#220c号から、代田泰彦さんの作品、「秩父川瀬祭-花鉾」

作者コメント:   「7月19日・20日の秩父川瀬祭に行きました。12月の夜祭 が大人の祭とすれば、この祭は子供の夏祭りです。2台の山車と2台の花鉾が秩父神社に集合し、神輿が荒川の中をねる 「お川瀬」になる近くまで市内を練り歩きます。
   山車や鉾には化粧をした子供が乗り、親も一緒に山車を引っ張ります。京都のものに比べると小規模 ですが、伝統的な行事が今もなお脈脈と受け継がれていることに感動しました。今年は本番の秩父夜祭に行きたくなりま した。」

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編集委員評:代田さんの秩父川瀬祭の写真は7点ありますが、上手なカメラアングルで動きを捉え、 祭りの持つ躍動感が伝わってきます。「子供が乗り、親も一緒に山車を引っ張ります。」と言う説明で、祭りの中にある 傍観者がふと持つ白けた感覚を思い起こすことなく、祭りへ参加することの重大な意味が写真に示されていることを思 い出します。花簾で左右を囲まれた山車の舞台中央の少年が声を張り上げて掛け声をかけている様が、なんともほほ えましく感じられますね。写真は周りの景色を極力切り取って大胆に望遠で迫って、少年の掛け声が聞こえてきそうな 気がするほどです。写真は単に形や色を提示するだけでなく、音や声、匂いまで伝えたらそれは立派な芸術作品だとす ると、代田さんのこの写真はまさに傑作といえましょう。」(by B&W)


#224b号から、藤田正俊さんの作品、「御前崎にて」

作者コメント:   「7月26・27日静岡県御前崎灯台で夕焼けと朝焼けの 景色をデジカメしました。台風情報によくでてくる「御前崎」は、太平洋に面した波風の強く当たる場所ですが、 夕焼け、日の出の景色が素晴らしい開けたところでした。
   海岸道路から灯台を見上げる。山腹は民宿の灯り。19:19。」

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編集委員評:   「この灯台は確か昔懐かしき「喜びも悲しみも幾年月」に登場 した灯台ですね。雲が示唆するダイナミックな夕暮れの残りを西の遠州灘に見ながら、御前崎は夜を迎えようとしています。 白い灯台に反射する強い照明の光、旅宿の部屋から漏れる電球の光や蛍光灯の光、アスファルトを照らすナトリウムラン プのオレンジの光、こうした光が闇に呑み込まれた小高い丘の中やその周囲にあって、その存在をはっきりと主張してい ます。自然の営みも人間の営みも決して闇には呑み込まれまいぞ、という主張です。いやもっと自然に、光があれば闇など もともと無いのがわかるのだぞ、という主張です。それはまた切絵作家の藤田さんの主張でもあります。すくっとした写真 の完成度を高めるために、フレームの傾きの修正と画像の歪曲補正をしてもよかったですね。デジカメだから出 来る技です。」(by B&W)


#225b号から、野澤正之さんの作品、「昆虫 ー ミヤマアカネ」

作者コメント:   「5日は、河口湖祭で、花火を撮りに行く予定でした。 しかし、天気予報で広範囲のにわか雨や雷雨とのことでしたので、見合わせました。花火は20年ほど前、富田林 でPLのを見たことがあり、何の心得もなくバカチョンでチヂレた写真を撮った覚えがあるくらいであまり関心はあ りませんでした。
   皆さんの花火撮影に関する熱意あふれるメールを読ませていただいているうちに撮ってみたいと 思うようになり、ポイントをメモしたり、カメラにセットして試し撮りをしてみたり、万全を期していたのに残念で した。
   でも、河口湖は30ミリの雨で中止になったようですし、中央高速も30キロ渋滞ということで したので、しかたなかったと思っています。近所を歩き回って、昆虫を撮りました。ミヤマアカネ、ハグロトンボ、 シオカラトンボ、アゲハチョウ、モンシロチョウです。アゲハチョウは、藤田さんから切り絵をいただいて貼ったよ うに撮れてしまいました。」

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編集委員評:   「この作品の素晴らしさは、金色に輝く羽と、尾(腹でしょうか?) を立てたポーズを上手く捕らえた、光の位置とシャッターチャンス良さに尽きるのではないでしょうか。ピントもシャ ープで何時もながら、作者の技術の高さに感心します。もう少しトリミングして、トンボを大きく配置しても良かった のではと思います。」(by 風来坊)



3 今月のデジカメ関連サイト・ピックアップ


   今月のお薦めウェブサイトは 日本から、プロ写真家の山田彰一氏のサイトです。
   山田氏は、本誌発行責任者の木村元一氏がモデレーターをしておりますヤフーグループ「dgck」に時々登場されて、 ハイアマチュアの平井寛氏との息の合ったやりとりで、我々アマチュア写真家に貴重な情報提供をされています。
   URLは、 http://www.robinson.gr.jp/~yamada/です。

   まずサイトに行くと、ナイジェル・ロルフのおおきなポートレートが出てきます。この人物写真は 山田氏の発行された写真集「現代美術家の肖像写真」の一部です。少し上目遣いの凄みのある写真は、まさにナイジェ ル・ロルフの性格とその思想を表しています。ロルフはアイルランドのダブリンに住む世界的に有名な写真家、マルチ メディア作家、パーフォーミング・アーチストで、写真、ビデオ等様々なメディアを使い、最近は特に政治・社会問題 を題材とした作品を発表しています。最近作は、想像するにイラク占領、それに伴う文化遺産の破壊、殺戮、 そして加害者の行為を感情的に支える憎悪を描いた、マルチメディア作品"Darkness to Annihilation" (暗黒から虚無へ)があります。今年の8月23日までアイルランドのクローフォード市美術館で出品されました。

   「現代美術家の肖像写真」をクリックすると、ダン・グレアム、ジョン・ケスラー、マリーナ・ アブラモビッチ、フィリップ・キング、ハミッシュ・フルトンといった錚々たる人物のポートレートがあります。 これらの作家のほとんどは既成の美術家の名称、例えば写真家、彫刻家、画家、陶芸家、パーフォーマーといった区分けでは捉えら れない活動を成した人物で、所謂コンセプチュアル・アーチストと言われる大きな範疇に属する作家でしょうか。日本にも馴染 みが多く、日本を題材とした作品、日本での作品展、美術誌での論説等数多くあったのでご存知の方も多いと思います。 山田氏のポートレートは白黒のコントラストを活かした、しかもトーナルグラデーションをおろそかにしない手法で、 作家達の内面を抉り出しています。撮影者とモデルとの真剣勝負といった気迫に満ち満ちた写真です。
   写真集「現代美術家の肖像写真」では他に、ダニエル・ビュラン、ジャン・リュック・ヴィルムス、 ブラッツオ・ディミトリーエヴィッチ、デヴィット・マックなどが載っているということです。
   "Works"の欄は、広告写真の作品例があります。光の状態がチャレンジングな逆光や単一光源 をうまく利用してドラマチックに仕上げた作品群、超広角で迫ってEMS室の持つ先端科学の緊張感ともいうべき雰囲 気を演出した写真等様々なテクニックがみられ、我々素人の勉強になる欄です。
   山田氏はウェブサイトを更新される予定があり、最近の仕事や高級画像処理ソフトのフォトショップ を使った効果を紹介するDigitalWorksのコーナーを設ける予定だということです。


   今月は特別企画として、編集部と山田彰一氏とのメールインタビュー記事、 題してインターネット・インタビュー 、写真家「山田彰一」に迫るを掲載しました。お忙しい中、我々素人衆のために貴重なお時間を割いてくださ った山田氏に(勿論最初からギャラは無いと申しましたが(^_^)、心から御礼申し上げます。短いけれど、密度の濃いご発言 の数々です。



   参考までに、上記の美術家に関するウェブページをご紹介します。
   ナイジェル・ロルフ(Nigel Rolfe): パリのギャラリー・ポラリス オフィシエル・デ・ザート、  自然に触れる 我々を束縛するロープは彼らを解放する 暗黒から虚無へ
   ダン・グレアム(Dan Graham): 霧島アートの森反射ガラス の月形窓 反射ガラスとカーブした垣根の不完全な平行四辺形
   マリーナ・アブラモビッチ(Marina Abramovic): ショーン・ケリー・ギャラリー・カタログ ギャラリー・トーク YOKOHAMA2001
   フィリップ・キング(Phillip King): 霧島アートの森, フィリップ・キング展, サン・ルーツ、  オーストラリア国立美術館
   ハミッシュ・フルトン(Hamish Fulton): フルトンのホームページ、  経験は物に勝る、  目足道、  歌を口ずさむ心、  ヤマアラシ、  フルトンの写真


4 今月のおすすめフリーソフト

   本欄では、デジカメ関係のフリー・ソフトをご紹介する趣向です。
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   今回は世界最強といわれているノイズ除去ソフトのNeat Image (ニート・イメージ)をとりあげました。このソフトの人気は絶大なもので、デジカメ関係のフォーラムやリストで 必ず推薦ソフトの一つにあげられています。ダウンロードはここから。

   「ニート・イメージ」について触れるのは(間接的ですが)実は2回目で、創刊準備号でご紹介しましたおすすめ ウェブサイト、 「Dimage研究所」に説明があります。 こちらの説明はどちらかというと中級、上級者向けであり、また取り扱っているバージョンが古いので、最新のバージョ ンで初心者にも解りやすいようにと画像を多く使った 「ニート・イメージの使用法」を纏めました。
   「ニート・イメージ」は筆者の記憶違いでなければロシアで開発されたソフトで、シェアーウェアー ですが、幾つかの制約はあるもののデモ版はフリーで使えます。
   制約は次の通りです。

   1.イメージプロセスは24ビットRGB、8ビットグレースケールで、48ビットRGB、16ビットグレースケールは不可。
   2.イメージ入力はJPEG,TIFF、BMPが使用可だが、保存はJPEGのみ。
   3.エクスプロアーからのドラッグ・ドロップが使えない。
   4.加工後のイメージにEXIFデータを保持することができない。
   5.バッチ処理は2つまで。

   これらは実際のところ普通のデジカメ人にとって大した制約ではありません。こんな優れたソフトがフリー で使えるとはとてもすばらしいことです。
   「ニート・イメージの使用法」ではノイズのあるイメージの例として、「デジカメ作品交歓」224 b号の和田義弘さんの花火の写真を使用させていただきました。和田さん、ありがとうございます。まずはソフト使用前 と使用後の比較写真を御覧下さい。

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   このソフトが読者の皆様の常用ソフトになることを願っています。是非お験し下さい。


5 デジカメ技術のおさらいレッスン

   この欄は、読者の皆さんが身につけたデジカメ技術の基本を、 もう一度おさらいすることを目的にしております。今月は、画像の傾き、歪曲の補正について考えて見ましょう。

   せっかく良い写真が撮れたと思っていたのに、モニターで見たら画像が傾いていて 台無しになった。こうした経験は誰しもすることですね。画像が水平・垂直線に対して少しでも傾いているとなんとなく 座りの悪い絵になります。画像に歪曲(この場合は樽型・糸巻き型)があるとこれまた落ち着かない絵になります。 傾きは撮影者のカメラの構え方に問題があり、歪曲はレンズに問題があります(歪曲収差といいます)。単一焦点レンズでは設計上比較的簡単に 対処出来ることですが、ズームレンズになるとズームの全範囲にわたって歪曲を防ぐのは一般消費者向けのデジカメでは コストがらみで難くなることが想像できます。

   画像の傾き、樽型歪曲、糸巻き型歪曲の例を見てみましょう。

まずは傾きのある画像、

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   良い写真ですが(^_^)、フレームが全体に傾いていてなんとも落ち着きが悪いですね。

次は水平線が湾曲している例です(中心部から外へ向かって膨らむように歪曲しているので樽型)。

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   意図的に歪曲させて面白みを出す手法もありますが、水平線はあくまで水平で なければ気が済まない人には耐えがたい曲がり具合でしょうか。

そして糸巻き型の例。

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   外から中心部へ、凹むようにゆがんでいます。

   こうした画像の欠陥は容易に修正可能です。いつもの通り月刊第3号でご紹介 しましたフリー総合画像処理ソフトのイメージフィルターを使って修正してみましょう。
   コンピューターの超初心者でもできるようにと微にいり細にいり、かなりくどく説明をしたページ を別に設けましたので御覧下さい。
    画像の傾き補正と歪曲補正をクリックして下さい



6 編集後記


 「月刊デジカメ作品第9号」いかがでしたでしょうか?

   7月から8月にかけてデジカメ人にとってはワクワクするようなプロシューマー 向けの新製品の発表が相次ぎました。(買うお金が無くてもワクワクします。)
   まずフジフィルムが600万画素新型CCDを搭載したS7000を。 次にミノルタが高速AFと手ブレ防止を装備した500万画素デジカメ「A1」を発表。 ペンタックスが従来のペンタックスレンズが使用できる600万画素*ist一眼レフを正式発表。オリンパス がフォーサーズシステムの一眼レフのベータ版画像公開。ソニーが4色フィルター800万画素CCDを搭載 した高ズーム機を。そして各社の一連の発表が終わるのを待っていたかのようにキャノンが一眼レフデジカメ としては画期的な低価格の600万画素機、EOS Kissを発表しました。

フジ
ミノルタ
ペンタックス
オリンパス
ソニー・ヨーロッパ、製品プレビューはここ
キャノン

   キャノンのEOS Kiss (アメリカでは Digital Rebel、その他の国では EOS-300D)が他社に 与えた衝撃は想像するに難くなく、例えばオリンパスは英国の大手の販売店ジェッソップのE1の予約販売価格を直ちに30%も 下げたほどです。また、日本でも人気のあるデジカメサイト、dpreview.com(英国), の各社製品別のディスカッション フォーラムのどこでもEOS-300Dの話題でもちきりでした。キャノンはここで一気にハイエンド機のシェアを拡大する 戦術に出たのでしょう。我々消費者にとってはデジカメ価格全般の低下をもたらす嬉しい話題ですが、競争相手にとって は苦しい戦いになって頭が痛いことででしょう。

   より良いメールマガジンを作り上げようと思っておりますので、皆様のご意見、ご批判、お励まし、お待ち しております。

 どうぞメール・マガジン「デジカメ作品交換会」にふるって御投稿下さい。
 メール・マガジン「デジカメ作品交換会」の最新号は
http://www.dgck.net/index.html
でご覧いただけます。またメール・マガジンの登録・解除と、読者でつくるe-グループ、 「dgckグループ」の入会も出来ます。

 月刊誌の編集委員も募集しています。是非ご連絡下さい。編集局のメールの宛先は、 木村 又は神原です。
 既刊をご覧になりたい方はここをクリック

   デジカメ作品交歓会200号記念CD−ROMを纏めました。 創刊から200号までをおさめてあります。ご希望の方は送り先を連絡ください。

 それでは皆さんの力作、楽しみにしています。ごきげんよう!


「月刊デジカメ作品」編集局
発行責任者:木村元一
編集責任者:神原幹郎
編集委員:うぐいす、無精ひげ、桃源、風来坊、スカイウオッチャー、B&W