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SmallTitle姉妹誌

第10号

平成15年10月1日発行

(下記廃刊後記入)

   (「月刊デジカメ作品」は廃刊なっています。
続刊はデジカメワークス」(ここをクリック)をお楽しみください。)

1 はじめに

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   「織田信長は若い頃遊びまわり、まわりからうつけなどと馬鹿されながらも領地の 野山を鷹狩りなどに駆けまわっていたとか。これによって領地の隅々まで地理や気象に精通していたのです。この領地の 地理に精通していたことが桶狭間の奇襲戦で勝利する大きな理由の一つになったのでした。地理情報は政治的にも重要な ものです。
    近頃は色々な方法で地理や気象情報を入手できますし、地図などを眺めていればそれなりに楽しい もので、最近は江戸時代の古地図がよく売れているようで、古地図を使ったウォーキングなども行われています。今自分 の住んでいる所が昔はどうだったか、誰が住み、何があったかとかを知るのも楽しいですが、地形の複雑な山間部などで は防災の観点からも昔の事を知るのは大事になつているようです。
    一、二度大道りを通っただけではなかなか全てを見るわけにはいきません。大きな景色のかげの細 やかな営みは見ることができません。本道から別れる枝道や抜け道まで注意すれば、また違った楽しい事にも色々出会う ことにもなるものです。
    気候も良し、行楽の秋でお出掛けになる事も多いでしょうが野山に限らず街の中などでも地図を調 べて地理情報を積極的に行楽に活用すればデジカメの対象もぐっと広がると思われます。ウォーキングなども盛んですが デジカメの対象も、大道り以外にも目を向け撮影対象を広げてみたいものです。
    余談ですが10月31日から国立東京博物館で伊能忠敬の展覧会が表慶館で催されます。50才を 過ぎてから志を立てて日本中をくまなく歩き回り精密な日本地図をつくりあげた事には驚ろかされますが、作られた地図 は有名なシーボルト事件の元になった事でも知られています。デジカメがあればさぞ大活躍したことでしょう。デジカメ によって簡単に出先の記録を残せる現代は幸せな時代といえるでしょう。

(発行責任者:木村元一)


2 今月の特選デジカメ写真


 今月は、「デジカメ作品交歓会」の既刊#226号から#230号までに掲載 された写真のうち、6名の編集委員各々が選んだ「この1点!」計5点と、いつものように編集委員の投票に よって選ばれた3点を掲載します。順不同です。


「うぐいす」が選んだ「この1点!」

#228b号から、代田泰彦さんの作品、「富士山・河口湖」

作者コメント:   「この金曜日・土曜日に河口湖に吟行に行きました。富士は逆光の故 かもう一つですが記念のため。朝焼けをと想い、5時起きで行きましたが曇りで影も見えませんでした。ホテルで借りたマ ウンテンバイクで河口湖を早朝に一周してしまいました。24キロあるとのこと。1時間強でした。久保田一竹の美術館に 行きました。美術館も興味あるものでしたが、建物がある環境がすばらしいものでした。紅葉の時期はいいでしょうね。来 たいものですが、どうなりますか。巾着田の彼岸花が9月中ごろには盛りになります。今年も行きたいものです。」

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編集委員評:   「富士山については今更色々と書く事もないほど、色々な時代に色々 な人達によって、描がかれ、写真に撮られてきました。どの季節でも、どの位置でも、まわりの形や環境が変わってもその 崇高な姿は人々の心をうち、信仰の対象にさえなってきました。なだらかに裾野を引いたその美しさは見る人の心をうって きました。
   どのように撮ろうが、何時撮ろうが、誰が撮ろうが、そんな事は問題でなく富士であればそれだけで一 幅の絵になりえます。みな自分の心を通して見た富士を持っていると思います。特定の条件で富士の姿をを切り取れば、そ れはそれだけで一つの立派な作品と言えます。「デジカメ風景交歓会」では時々富士の写真がよせられますが、どれも素晴 らしいものばかりです。
   写真ですが、朝もやで霞む冠雪のない夏の富士もまた味わい深いものですね。夏にこれだけの全景を見 る機会はあまりないと思いますが、早起きのご利益でしょうか、気に入った一点でした。
   余談ですが近年、富士山噴火説がよく語られますが、噴火など無いよう、また噴火をしても磐梯山のよ うに中央部が吹き飛んだりしてしまわないように願いたいものです。」
(参考)http://www.efujisan.com/ (by うぐいす)

「スカイウオッチャー」が選んだ「この1点!」

#227e号から、江原 孝さんの作品、「スーパーよさこい2003」

作者コメント:   「午後2時頃に着いたのですでに会場は熱気ムンムンで見物人も道 路の脇に垣根のようになっていたが、なんとか最前列にもぐりこんで撮影しました。ただ、最前列だとかなりの広角でない と雰囲気がでないので、カメラの位置を道路すれすれにして下からあおるようにして撮りました。約1時間くらい撮影して スーパーよさこいの会場を後にしました。」

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編集委員評:   「今月の投稿写真の中に沢山のよさこい祭り、サンバカーニバルの写真が 拝見できました。楽しい雰囲気が伝わってきました。しかし路上のパレードは特別な条件でもなければ陣取った位置からしか 撮れないことになります。この写真は広角でパレード全体が広く捕らえられていて良いですね。撮影にはアングル的に苦労さ れたとのこと撮影者の根性に頭が下がります。先頭のリーダーの表情が良く撮られていて楽しそうですね。全員がいっせいに 足をあげたポーズが決まっていてリズム感、躍動感も伝わってきます。切れの良いスピードを感じるのは私だけでしょうか。 」(by スカイウオッチャー)



「桃源」が選んだ「この1点!」

#222b号から、平井寛さんの作品、「火星と月」

作者コメント:   「ベルギーは、子会社があって、定修期間を利用して設備の劣化診 断と今後の更新計画を提案するのが目的です。1日ぐらいは休むつもりでいます。さて伊吹山の写真と今日写した月と火星の 写真を送ります。9月6日伊吹山に出かけましたが、生憎ガスが立ち込め、山の写真には成りませんでした。咲き始めたト リカブトとガスの合間で撮った、お花畑の写真です。9月9日空を見上げると月と火星がランデブーしていました。」

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編集委員評:   「いつものことであるが、平井さんには驚かされる。私にはどうすればこ んな月が撮れるのか分からない。天体望遠鏡にカメラを付けたのであろうか。それにしてもこの明るさで撮れるとは。ウサギ が見えそうである。火星の話が喧伝されたが、どうもよく見えなかったので、この写真を見て得をしたような気がする。宇宙 のドラマ・壮大なロマン。しかし、あまりはっきり見えるのも味気ない。空想の世界の重要さは良く見えないところに有るよ うな気もする。よく見えなければ、自分だけの世界に浸れるからであろう。」(by 桃源)


「無精ひげ」が選んだ「この1点!」

#227b号から、大森保武さんの作品、「ダイヤモンド富士」

作者コメント:   「暑い毎日が続いています今のところ、さつま芋も猪に食べられ ることなく大きくなっております。さて『ダイヤモンド富士』幸運にも見ることが出来ました。思っていたほどの出来栄え ではないのですが、オリンピックの精神で送ります(白糸の滝、アマチャーカメラマンも)。」

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編集委員評:   「富士山頂から朝日がダイヤモンドに輝く瞬間を撮影するために、月日 によりことなる決められた場所に、早朝出向いて撮った写真。早朝の大気温度が上がっていない時刻に、逆光線の撮影ですか ら、映像の仕上がりは難しくなりますが、中央に大きく富士山の三角形をシルエットに置いて、両側に森を配置した何のてら いもない構図は共感出来る写真です。自分が傑作と思うのが傑作写真なのです。これからも撮影目的をもって出掛け、元気に デジカメ楽しんで下さい。」(by 無精ひげ)


「B&W」が選んだ「この1点!」

#227a号から、井上 純一さんの作品、「白糸の滝」

作者コメント:   「御無沙汰しています。二週前に写真仲間と白糸の滝を撮りに行っ て来ました。デジカメですともっと簡単にアップ出来るのですが、今回は銀塩カメラの35mmフィルムで撮ったものをフラ ットベットスキャナー(エプソンGT9700)で2400dpiで取り込んだものをアップしてみます。1枚のデータ量は6M前 後になりますが、リサイズ(約640×400)したものはデジカメのVGAサイズよりは少し細長くなります。銀塩のボケ と解像度(データ量)がデジカメの600万画素超のAPS−CサイズのCCDあるいはCMOSと比べ、どの程度の差が あるか比較のしようがありませんが、今回は銀塩再現能力とデジタルの取り込みをコラボレートしてどのようなものが出来 るかを確認しました。今まではフラットベットのフイルム取り込みはボケボケで使い物にならないと思っていましたが、今 回は上手く取り込みが出来ました。白糸の滝も水量が多く迫力のある写真が撮れたものと思います。今後もアナログとデジ タルの良い所を取り入れて作品作りをしていきたいと思います。」

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編集委員評:   「銀塩とデジタルの接点を示した井上さんの作品は、単に技術的に 興味のある写真に止まらず、作品としてとてもすばらしい出来となりました。
   35mmx24mmのフィルムを2400dpiで取込むと、計算上では最高758万画素のファイルと なります。従ってA4版程度のプリントでも充分鑑賞に堪える大きさですね。大方のデジカメはその画像をコンピュ ーターの規格(モニターの画面)に合わせて縦と横の比(アスペクト比)を4:3にとってありますが、一眼レフデジカメ や一部のコンパクトデジカメ、例えばコダックのデジカメのあるものではさすが銀塩フィルムの会社でしょうか銀塩フィ ルムの縦横比3:2に画像出力を設定しています。
   作品はNDフィルターを使用し、滝水の流れる様子を美しく描写しています。流れを追う鑑賞者の目は 上部の白糸の水が細かく分散され、さらにそれが纏められて太い力強い水となって下方に落下する様子を追うわけですが、 右側の滝しぶきに濡れる緑があることで緊張感の中に安らぎを覚えることでしょう。構図上は逆三角形で緊張感を醸し出し、 黒々とした火山岩が白滝と色彩の上でみごとな対照をなしています。フラットになりがちな望遠で迫ったとはいえ絵に立体 感があり,この点でもとても評価できる作品です。」(by B&W)


編集委員の投票で選んだ作品(計3点)

#226a号から、百瀬さんの作品、「水流ー渓谷」

作者コメント:   「先日、涼を求めて近くの横谷渓谷へ出かけました。梅雨明けで も、スッキリしない天気で、日の差し込み加減を見ながらの撮影でした。」

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編集委員評:   「長野県の長野市と松本市はあまり仲が良くない。お互いに相手より 自分の地域の方が優れていると考えている。私は長野市の出身であり、百瀬さんはどうやら、松本に住んでいられるようだ。 それにしても信州である。百瀬さんの写真を見るといつも信州の空気を感じる。この写真から信州のあの澄んだ水の匂いを 感じる。結局子供の時に感性の中に住みついたものは消えないどころか、年とともに濃厚に凝縮されていくのでないか。日 本の湿った空気が好きなように、信州の空気が、風が、山が、水が離れがたくついてくる。」(by 桃源)


#220c号から、神原幹郎の作品、「オーロラ」

作者コメント:   「今日(8月18日未明)の夜空にオーロラが見えました。寝る前 にいつも家内は犬のオシッコの為に外に出ますが、すぐ戻ってきて、「きれいなオーロラが出ている。」と興奮していまし た。三脚にデジカメをつけてデッキに出て撮ったのが上の写真です。オーロラは刻一刻と形をかえるので、二つの写真を比 べると形が変化しているのがわかります。写真は緑色ですが肉眼では白い薄いヴェールの様に見えます。上を見上げるとや はり白いヴェールがものすごい速さで北から南へ動いていました。私の住む町はアメリカとの国境線に近い所で、南に位置 しており、オーロラもせいぜい年に1、2回の出来事です。こちらでは一般的にはオーロラと言わずノーザン・ライト(北 の光)と呼んでいます。3点目はこの後、朝までねばってオーロラ写真に取り組みました。追加の写真です。」

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編集委員評:   「高緯度のカナダならではの珍しい映像。地球に自発生している電磁 場に、太陽風の磁場が衝突してできる現象といわれ、通常では目に見えない磁場が、目に見える現象になったのが「オーロ ラ」だそうです。わたしは現地でオーロラ現象を実体験したことはありませんが、テレビ映像で夜空に妖しく動ごめく、波 動のカーテン状の光の帯を見ただけでも、すごいとおもいますから、動き回る実物を肉眼で見れば「感動もの」でしようね。
   「デジカメ作品交歓会#226b」に掲載された3点のうち、1・2点目は市街の灯りが大きくて、夜空 のオーロラの輝きを相対的に減少させているが、この3点目写真は、地上の灯りは少なく山脈の上に虹状のオーロラがはっ きりと見ることが出来ます。
   見た目ではオーロラの光は白いのに、デジカメになるとグリーンが強いのは、人間の目が補正して見 る色彩と、機械が感じる「色温度」のせいでしょうか。夜空に揺らめく光量の少ない帯波状のオーロラ現象を、スチール写 真で見せることは至難の技でしょうが、年間1・2度の珍しい大自然の現象を、すかさず撮影された技量に拍手です。これ からも高緯度のカナダ大地ならではの映像を見せてください。」(by 無精ひげ)


#224b号から、野澤正之さんの作品、「おわら風の盆」

作者コメント:   「暑い暑いといいながら、ついカメラを抱えて近所を歩き回ってし まいます。北陸方面のバスツアーに参加させられて撮った写真を送らせていただきます。越中八尾おわら風の盆は30万人の 人出だったそうですが、シャトルバスに乗るのが1時間半もかかりました。高岡の前田利長の菩提寺瑞龍寺、円空の彫刻のあ る星宮神社の円空の歌碑と参道の石灯籠、五箇山の合掌造りの家などです。旅行中は、ちょうど前線が下りてきて、行く先々 で数時間前まではバケツどころか風呂桶をひっくり返したような雨だったといわれました。さいわいにして、傘をさすこと もなく、過ごして来ました。」

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編集委員評:   「風の盆」風雅な呼び方ですね。初秋の気配のただよう9月1日から 3日にかけて行われる「かぜの盆」。女性は黒帯とお揃いの浴衣、男性はハッピ、共にすげ笠の鳥追い姿で顔をかすかに覗 かせるだけのいでたちです。長年のあいだに日本舞踊の薫陶をうけ踊り方も洗練されてきたとか、顔を隠すことで全ての踊 り手が美男美女を彷彿とさせます。2日間踊りを競い合うとか、暑さが去り、涼しい風のわたる初秋のわびしさを忘れさせ る行事です。
   ぼんぼりの淡い灯りのもとで、手振り、身振りも愛らしい女性をさりげなく配し、顔を隠すための菅笠 などの上部を薄暗くして風の盆らしい幽玄さを表現できていると思います。独特の楽器、胡弓などのなりものやお囃子が聞 こえてくるようです。改めて野澤さんの腕の確かさを感じます。機会があれば出掛けてみたくなりますね。」(by うぐいす)




3 今月のデジカメ関連サイト・ピックアップ


   今月のお薦めウェブサイトはアメリカの風景写真家フレデリック・ジョーイ (Frederic Joy)のサイトです。 ここをクリックして下さい。

   フレデリック・ジョーイは主にアメリカ西部で活躍している大判フィルム専門の写真家 です。使用機材はToyoのフィールドカメラ(6x9、6x12バック)、Mamiya7II,FujiGW690 ということです。その作風は、風景写真の中のエレメントを抽象化して、具象と抽象を合わせて提示し、ある種のシュール レアリズムの感覚を与えます。抽象化の過程では色彩が大きな役割をはたしています。この非現実的に見える色彩について フレデリック・ジョーイは、フィルターは使わず、ユニークな場所、光線の具合、そして長い露出時間でこうした効果が生 み出せるとしています。。。。。。(?)この技法も、この人にでしか出来ない言わば企業秘密なのでしょうか。
   ともあれフレデリック・ジョーイの写真は、単に美しさだけではなく自然が語りかけている言葉に ならない言葉というものを想起させる力があります。

砂漠
田舎
野の花
グランド・ティトン国立公園
グランド・ティトン国立公園・秋冬



4 今月のおすすめフリーソフト

   本欄では、デジカメ関係のフリー・ソフトをご紹介する趣向です。
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   今回は画像を絵画風に変換するグラフィックス変換ソフトの印象派倶楽部 をとりあげました。ダウンロードとソフトの説明は ここから。

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   本誌では第7号で「絵師のえそらごと」をご紹介しましたが、 今回も再びグラフィックス変換ソフトを紹介いたします。「絵師のえそらごと」と「印象派倶楽部」の大きな違いは、 「絵師のえそらごと」の場合変換の条件は「絵師」を選ぶことで決まり、変換そのものがリアルタイムに見られ好きな時に 変換を終了することができるのに対し、「印象派倶楽部」では変換の設定を最初に決めて一発で変換することにあると思い ます。もちろん条件設定を色々変えて何回でもやり直しがききます。
   注記:筆者の経験では、大きな画像、例えば600万画素のデジカメ・イメージではエラーが出ます。小さいイメージ にしてから変換して下さい。

   上記にリンクした印象派倶楽部のホームページでは、使用法、プリセットでイメージが どう変わるかの例や、ブラシの種類による効果の差、サンプルイメージ等が示されており是非参考にして下さい。

   このソフトの拡張子はZIPとなっており、これは圧縮されたファイル形式です。 このままではソフトのインストールは出来ず、別に解凍ソフトが必要となります。読者の皆さんの中で解凍ソフトを使った ことのない方の為に、簡単ですが解凍ソフト「eo」の説明をしたページ、 解凍ソフト「eo」のインストールを別に設けました。

   ここで読者の皆さんへデジカメ関連のフリーソフトを専門に扱っているメールマガジン をご紹介します。発行者のHulattさんのホームページは フリーソフトで楽しむデジカメ写真といっていろいろ面白いソフトが紹介されており、解説を読むだけで もデジカメ知識の勉強になります。紹介ソフトは単に直接にスチルデジタルイメージを扱うものだけでなく、スクリーンセー バー・キャプチャー、画像検索、デジタルビデオ用のソフトもあり幅広いものがあります。それにしてもHulattさん 毎週、毎週このメルマガを出され、その努力たるや並大抵のことではないと思います。
   読者の皆さん是非ご購読下さい。登録は、
   マグマグではここ
   マッキーはここ
   メロンパンはここ
   パブジーンはここです。



5 デジカメ技術のおさらいレッスン

   この欄は、読者の皆さんが身につけたデジカメ技術の基本を、 もう一度おさらいすることを目的にしております。今月から数回に分けてカラーマネジメントの話題をとりあげます。 前もってお断りしますが、筆者は単なるアマチュアで「カラー」に関しても断片的な知識しかありません。一部の専門家 の皆さんが使っている言葉に「色の道」などと言う言葉がありますが、「色の道」はとても奥が深くすぐにあらぬ方向へ 迷い込んでしまいます。従って読者の皆さんの中で「色の道」に詳しい方がいらっしゃれば遠慮無く間違いをご指摘頂き、 正しい方向にご指導頂けますようお願い致します。

   さて、写真に収めた風景の持つ色がどこまで本物として再現できるか、皆さんと一緒に考え て見ましょう。

   まずデジカメは見たままの本物の色を記録するか?という問題ですが、答えは「記録しません」。これは デジカメのフイルムにあたるCCDやCMOSの機能(制約があります)に関わることと、デジカメメーカーはデジカメの 中にあるコンピューターの設計の段階で積極的に、CCDやCMOSの受けた信号を所謂「記憶色」を元にして色再現をしている からです。記憶色とはキャノンの説明では「人間が潜在的に持っている最も美しいと感ずる色」とあります。実はこうした ことは銀塩写真のフィルムの設計でも行なわれてきたことです。しかもデジカメ撮影時にはホワイトバランス、明度、彩度等 が自分の好みで調節できますね。(注記:RAW形式のファイルはCCD.CMOSが受けた信号をそのまま保存しています。)

   デジカメで撮ったイメージが自分の記憶にとっては正しく色を再現しているとしましょう。ではこの イメージはコンピューター・モニターでは正しく映るでしょうか。普通のデジカメ人にとって答えは恐らく「映っていません」。 何故なら大概の場合モニターの正しい補正がなされていないからです。モニターを正しく補正するにはそれなりの機器と ソフトウェアーが必要となります。その他に、コンピューターのモニターとグラフィックス・カードとOSとソフトによって再現色の 数が変わってくる、イメージファイルが表せる色の範囲とモニターが表せる色の範囲が一致しない場合がある、等の制限が 出てくる場合があります。

   次にモニターが正しく補正され、表れたイメージが満足出来るものだとしてこのイメージをプリント したい場合、はたして正しい色が再現できるでしょうか。普通のデジカメ人のとってはこの答えは「再現できません」。その 第一の理由はプリンターで表せる色の範囲がモニターで表せる色の範囲より狭いからです。しかもイメージファイルの持つ 色の性格とプリントされた色の性格が違い、両者によるアウトプットを一致させるのが難しいのです(難しかった)。

   ここまで考えて見ると、果たして本物の色は再現できるのか疑問になってきますね。しかし少なくとも 再現に向かっての努力はできます。デジカメ、モニター、プリンターがそれぞれ解釈する色を可能な限り近づける為 に、ある統一した決まりを決めたらいいわけです。そしてこの決まりを元に色を管理することがカラーマネジメントと呼ばれるもの です。カラーマネジメントに関してはアップルが早い時期からColorSyncというシステムを作り、グラフィックスを 扱うプロの人々は殆どアップルコンピューターを使用してきました。(ウィンドウズはこの点に関して遅れていました。)ここ でアップルのカラーマネジメントのウェブページで色の管理について勉強してみましょう。ウィンドウズをお使いの読者の 皆様には特に読んで頂きたい記事です。また画像処理ソフトを使いこなす際にも必要となる知識です。

カラーシステムと カラーマネジメントの基本概念
    はじめに
    カラーについての概略
       カラーの認識
       色相、彩度、明度
       加法混色法と滅法混色法
    カラースペース(色空間)
       グレイスペース
       RGBカラースペース(色空間)
       CMYカラースペース(色空間)
       デバイスに依存しないカラースペース(色空間)
    カラーマネジメントの要素
       これまでの経緯の要約
       デバイスキャリブレーション
       デバイスプロファイル
       カラー変換
    その他のレソース

   我々普通のデジカメ人(大方の人はウィンドウズのコンピューターですね)が、正しい 色を追求するにあたってとりあえずしなければいけない事、しかも比較的簡単に出来る事、それは簡易モニター補正です。
モニター調整用画面をクリックして 試してみて下さい。ガンマ値の調節はモニターの ガンマ値を2.2(大方のウィンドウズのモニターの場合、マックは1.8とされています)にし、モニターの明るさをいろいろ変えてみて、少し離れた所 から見て(目を細めて見てもよい)左右の灰色が同じになるようにします。



6 編集後記


 「月刊デジカメ作品第10号」いかがでしたでしょうか?

   インターネットの世界ではそれを支える技術がどんどん変わっており、その内容も 移り変わりが激しいのですが、過去に本誌で記事になったフリーソフトやお薦めウェブサイトもご多分に漏れず変わって おります。
   まず、創刊準備号のIrfanView32はバージョン3.85になりました。創刊号のAVGはコンスタントに ウイルスデータが更新されています。ZoneAlarmは現在のバージョンは3.7.202です。AdAwareは バージョン6が出ています。第2号のSpybot S&Dはバージョンは1.2ですがしょっちゅうデータバンクが更新されており 紹介当時3000余だったものが今は11000以上のスパイウェアーデータがあります。第4号でご紹介したジャック・ ヴレーのウェブサイトはかなり前から閉じられており、そのドメイン・ネームが売りに出されています。第8号フリーマン ・パターソンのウェブサイトが新しくなり、アドレスが少し変更になりました。新しいアドレスは、 http://www.freemanpatterson.com/です。

   10月になり「天高く馬肥ゆる秋」、「芸術の秋」、「スポーツの秋」、「紅葉の秋」、「祭りの秋」 、(もう一丁!)、「デジカメの秋」になりました。全国からの色々な催し物の風景を「デジカメ作品交換会」誌上で拝見 するのが楽しみです。皆様どしどしご投稿されますように。

   より良いメールマガジンを作り上げようと思っておりますので、皆様のご意見、ご批判、お励まし、お待ち しております。

 どうぞメール・マガジン「デジカメ作品交換会」にふるって御投稿下さい。
 メール・マガジン「デジカメ作品交換会」の最新号は
http://www.dgck.net/index.html
でご覧いただけます。またメール・マガジンの登録・解除と、読者でつくるe-グループ、 「dgckグループ」の入会も出来ます。

 月刊誌の編集委員も募集しています。是非ご連絡下さい。編集局のメールの宛先は、 木村 又は神原です。
 既刊をご覧になりたい方はここをクリック

   デジカメ作品交歓会200号記念CD−ROMを纏めました。 創刊から200号までをおさめてあります。ご希望の方は送り先を連絡ください。

 それでは皆さんの力作、楽しみにしています。ごきげんよう!


「月刊デジカメ作品」編集局
発行責任者:木村元一
編集責任者:神原幹郎
編集委員:うぐいす、無精ひげ、桃源、風来坊、スカイウオッチャー、B&W