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SmallTitle姉妹誌

第18号

平成16年6月5日発行

(下記廃刊後記入)

   (「月刊デジカメ作品」は廃刊なっています。
続刊はデジカメワークス」(ここをクリック)をお楽しみください。)

1 はじめに

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Ansel Photo

   「JR鶯谷駅から上野公園へ行く所に国立博物館があります。何年か前、本館の大 きな建物の屋根の先端にある鬼瓦を買ったばかりの8倍ズームで撮ってみたところ、般若とばかり思いこんでいた私には 意外や意外、鬼の顔が写っていたのでした。この事は以前にデジカメ作品交歓会でも紹介しました。その後も何度か鬼瓦 の写真を紹介しました。

   瓦葺の屋根の場合、平面が接する所を土手状の棟をつくり、その先端を閉塞する道具瓦が棟端瓦 (通称、鬼瓦)と云うのですが。普段気にしなければ見ごしてしまう鬼瓦にも歴史があり、文様を施すようになるのは本 格的な仏教建築がつくられるようになる北魏の時代からであり、建物や人達を悪霊から守るため恐ろしい怪獣の顔が描か れるようになります。それが時代とともに朝鮮半島に伝わり、日本には8世紀から盛んに製造されるようになり、やがて 土着化して多様な鬼瓦が各地に生まれたと手元にある「鬼瓦」(玉田芳蔵著)という本に書かれています。この本では鬼 瓦を鵄尾などと共に屋根飾りの一つととらえて、ローマ、ギリシャ、トルコの屋根飾りからシルクロードのそれへと話し を広げ東西や各時代の屋根飾りの比較や、現代に至るまでの様様な鬼瓦などの変遷を写真とともに紹介されていて興味深 い本になっています。

   当たり前すぎて何気なく見過ごしている鬼瓦にしてさえ、深く調べると長い歴史を持っており、様々 な興味ある内容を含んでることに驚かされます。鬼瓦の場合の写真はモノクロが多いのですが、このように写真によって 様様なものを見せてもらうと、話しだけの場合より一層興味ふかく、理解しやすく、楽しいものになります。    現在、高齢化社会と言われライフワークに目標を持って取り組んでいる方も少くありませんが、広く 普及したデジカメはこのような事にも活用されていくことでしょう。デジカメ作品交歓会として研究の道具としての活用 なども考えていきたいと思います。」

(発行責任者:木村元一)


2 今月の特選デジカメ写真


   本欄のコンセプトは、過去1ヶ月(締切りは毎月19日)に姉妹紙 「デジカメ作品交歓会」に掲載されたデジタル・イメージ(デジカメ・イメージ、スキャンされた銀塩イ メージ)の一部を、編集委員の推薦・投票によって選び、あわせて編集委員の論評をつけて読者の皆様にじっく りと作品鑑賞をしていただくという目的を持ったものです。読者の皆様方からのご推薦も受け付け ますので、是非編集局までお寄せ下さい。

   推薦では、全国各地の風物,季節の話題、生活風景等の写真を読者の間で分かち合うこ とを目的としている姉妹紙「デジカメ作品交歓会」の性格上、それらが選択の一要素となります。また、 新しい芸術表現の可能性を秘めているデジタル画像を扱う故に、自由な表現形式も高く評価され、本誌で はそれらを推奨致します。所謂一般の写真コンテストにおける如き、優れた写真技術、写真撮影の難度、 及びある程度確立された審美感に基づく厳正な評価は、もとより素人集団である編集局には無理がありま す。従って、これらの評価要素に関しては、各編集委員のそれまでの人生経験、写真経験、美的感覚等に 基づくものになります。

   デジタルイメージをモニター上で正しく見る際には、モニターが正しく補正されてい ることが条件となります。補正にはそれなりのソフトウェア、機器が必要とされますが、それが無い場合 、最低限必要とされるのはモニターの明るさとコントラストを調整することです。下に示した画像を使い 簡易補正されることをお薦めします。

   明るさの補正は下の画像の特に最両端の白と黒が隣り合わせるものと区別できるよう にモニターを調節します。

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   コントラストはモニターから距離をもって目を細めて見た場合、 下の画像のガンマ2.2(ウィンドウズ使用)またはガンマ1.8(マック使用)の画像が周囲と区別 無く見えるようにモニターを調節します。

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   今月は、「デジカメ作品交歓会」の既刊#261号から#264号までに掲載 された写真のうち、5名の編集委員各々が選んだ「この1点!」計8点と、いつものように編集委員と読者の投票 によって選ばれた10点、新しく参加された方の作品2点、計20点を掲載します。順不同です。



「スカイウオッチャー」が選んだ「この1点!」

#262a号から、藤田正俊 さん(神奈川県川崎市)の作品、「恵比寿ガーデン・プレイス界隈の花」

作者コメント:   「東京地方は桜が終えたというのに、東北では雪が積もる天候 とか。新緑が美しいゴールデンウイークに近郊公園をデジカメしたいとおもいます。
   4月15日恵比寿ガーデン・プレイス界隈の花たちです。しゃくなげと恵比寿タワービル。」

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編集委員評:   「街中の風景を被写体にされる事の多い藤田さんならではの作品で すね。花びらのピンクが輝いています。うまく光が入ってきれいですね。背景の人工構造物であるビルが入ることによっ て花が生き生きと感じられます。構図的にもよいと思います。」 (by スカイウオッチャー)


「スカイウオッチャー」が選んだ「この1点!」

#262g号から、じゅん 《Jyunich Inoue》 さん(岩井市)の作品、「清水公園、花ファンタジア3」

作者コメント:   「今回は前回のボタンとシャクヤクとは打って変わって種種雑 多(?)な「花ファンタジア」での花やスナップそしてお散歩中の綺麗な(本当に綺麗な)ワンちゃんの記念写真、それ と隣接しているフィールドアスレチックのスナップを投稿します。
   「花ファンタジア」は700種類もの季節の花が植えられているそうです。特にこの時期は花が一 斉に咲き出すので、いつ来ても花が絶えることはなさそうです。花に無頓着な私にも親切な花名を書いた札があります ので、聞き覚えのある花やこんな花があったのかというものまで、なかなか見飽きません。
   フィールドアスレチックも若者や子供も歓声を上げながら休日の一時を楽しんでいるようでした。 水に落ちても泣きもせず、元気な姿は頼もしささえ感じました。」

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編集委員評:   「縦長の構図によりすっきりとした中に気持ちよさを感じました。 背景のボケ具合も最高だと思います。撮影者が意図したとおりに撮れた1枚だと思いますがいかがでしょうか。」 (by スカイウオッチャー)


「うぐい」が選んだ「この1点!」

#261d号から、竹下陽一 さん(神奈川県)の作品、「京の桜」

作者コメント:   [今回も京都の写真を投稿致します。ご高覧願います。」

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編集委員評:   「戦前の学校教育では南北朝時代は後醍醐天皇を支持する楠正成を 正義とし、対する足利尊氏を賊として扱う教育がおこなわれていました。そのため私などは足利尊氏を悪人と思ってい ました。楠正成は唱歌でも歌われ、皇居の二重橋の近くには銅像も建っています。しかし考えてみれば、後半は戦国の 世になったとはいえ足利尊氏は室町時代240年の祖となったのですから善悪で語られるものではなかったのですね。
   その孫に当たる足利幕府三代将軍義満が北山第に続いて鹿苑寺金閣を造成します。金色に輝く鹿苑 寺金閣は北山文化の中心となる南北朝時代の重要な遺産です。1950年に放火によって焼失したものの再建され在り し日の姿を今日に伝えています。妙に凝ったりしないで正面から素直に撮った写真はそのことを真っ直ぐに伝えてくれ ます。金閣についてはホームページも沢山あり、それぞれ楽しく金閣とその時代をめぐる話題を教えてくれます。日本 の中世、室町文化を一つ一つ紐解いていく手がかりになる、そのような楽しみのきっかけになる写真です。皆さんもこ れを機会にして金閣をめぐるネットサーフィンをしてみては如何でしょうか。」(by うぐい)



「うぐい」が選んだ「この1点!」

#263e号から、代田 泰彦 さん(埼玉県所沢市)の作品、「タイ・フードフェスティヴァルにて」

作者コメント:   [5月8日、タイ大使館から招待があり、第5回タイフードフ ェステイバルに出かけてきました。タイ政府はタイ国を世界のキッチンにしたいと国策に掲げており、日本は焼き鳥の 素材等一番のお客様ですから、毎年フェステイバルを行っています。代々木公園の模様物広場を会場に食べ物・工芸品 ・果物等々の店が林立します。東京にこんなにタイ人が居るのかと驚くほどの人が押し寄せます。ドリアン・マンゴ・ マンゴステイン・ランブータン等南の果物の匂いが、郷愁を呼びます。
   D70の連写性を試すために、主として写真は撮りました。満足な結果を得られたと思います。タ イダンスは、手先・指・足の動き、眼差し・体の開きに特徴があります。今回は伝統的な舞踏ではなく、パタマワーデ イ舞踏団という近代的なダンスを取り入れた有名な(司会者の話)グループのものでした。動きはダイナミックでモダ ンダンスの動きですが、所作はダイダンスのものでした。」

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編集委員評:   「留学生の指導など国際的な活動をされている代田さんが新しく購 入されたD-70で撮られた作品です。画像は長い方 400ピクセルで送ってもらったんですが、メールマガジン掲載の 際大きくして表示しました。ファイルサイズも適当に詰めたりしましたので少々画像が荒れたかもと思います。m(__)m。 でもさすがはD-70、細かいところまで綺麗に出ていますね。ただ私だけかも知れませんが、どうもインドシナ半島の 国の構成がわかり難いです。ASEAN諸国、ベトナム、ラオス、タイ、カンボジア、シンガポール、マレーシア、ブル ネイ、インドネシア、フィリッピンに、ビルマなどあっていつもこんがらがつてしまいます。タイとは人の行き来も意外 に多いようですが、まだまだ理解不足はまぬがれません。米の二期作など、熱帯に特有の農産物や鳥やえびなどの輸入と 日本との貿易も盛んですし、何かの機会にこのような写真をどんどん紹介していただけばもっと近親感を持つようになる のではと思います。写真のタイダンスの様子などはインドの踊りなどとも違っているようですし、衣装なども日本とはか なり違っていて、アジアの一員ではあるのに全く違った世界、異国情緒を感じさせてくれます。やはり気候の違いからく るのでしょうか?」(by うぐい)



「ジェイ」が選んだ「この1点!」

#263e 号から、木村元一 さん(台東区入谷)の作品、「バラ街道を行く都電荒川線」

作者コメント:   「交差点の角の所でチャンスを狙っていたら、飛込みと間違え たのか電車がとまってしまいました。そんなに変な所じゃなかったかんですけどね・・
   荒川遊園一帯はバラに力を入れているようです。遊園地入り口辺りには「都電とその沿線のバラの バラは街のシンボルです。大事にしましょう」という看板があります。公園全体は改めて紹介します。」

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編集委員評:   「車道と都電の分離帯に、バラが5月の強い日差しを浴びて咲いて います。木村さんのコメントにもあるように、一寸危ない場所ではあるのですが、どのようにしてこの場所に入られたの かは興味のあるところです。バラが電車と車を分け、お互いに行き交う様は都会の風景とは思えないのどかさを上手く捉 えていると思います。」 (by ジェイ)


「ジェイ」、「風来坊」と「B&W」が選んだ「この1点!」

#264b号から、黒崎 亨 さん(横浜市)の作品、「浅草三社祭」

作者コメント:   「浅草の三社祭りの写真2枚投稿します。大変な人出で身動き できないほどの中でやっと捉えた写真です。ニコンD-70で撮りましたが流石に動きが激しくてもタイムラグを感じずに すばやく撮れる点は一眼レフの強みだと満足しました。いつもは風景主体ですが初めて撮ったスナップ写真です。この 美人を追い続けてやっとこの表情を捉えました。」

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編集委員評:   「黒崎さんの執念がこの素敵な彼女の笑顔を捉えましたね。トッ プライトと言う厳しい露光条件の中で、生き生きとした表情を良く捉えています。欲を言えば日中シンクロで目にキャ ッチライトが入れば最高でしたね。望遠でこの距離では届かなかったかも知れません。これからもスナップをどんどん 撮ってください。楽しみに期待しています。」(by ジェイ)

編集委員評:   「神輿を担ぐ美女4人、光と影がより立体感を出し、影のつぶれも無 く美女の表情をシャープに捉えられています。また、トリミングで仕上げたのでしょうか?余分なものも無く、迫力のあ る素晴らしい作品に仕上がっていると思います。作者がこの1枚の為に、追い続けた苦労も伝わってきますね。。」(by 風来坊)


編集委員評:   「黒崎さんの技量のすばらしさを示す逸品です。4人の担ぎ手が画 面対角線上に並んでいる角度をとらえ、この美人がパッと上を見た瞬間を撮りきっています。キャンディッドショット なので狙ったわけではないと思いますが、最初の美人のクルッと見上げた目とそれに続く3人の美人の細目、閉じ目の 対照もおもしろいですね。この写真、いいです。筆者にはとても真似が出来ない技です。」(by B&W)

読者評:   「若い女性の担ぎ手が4人並び、更に一番手前の女性の鉢巻が赤 かったので作品が印象深くなったと思います。絶妙のシャッター・チャンスを捉えたように思います。とても好きな 作品です。」(by zoomicron)



「風来坊」が選んだ「この1点!」

#264c号から、代田 泰彦 さん(埼玉県所沢市)の作品、「国際バラとガーデニングショウにて」

作者コメント:   「第6回国際バラとガーデニングショウに行ってきました。 昨年に比べると商業主義が中心となり殆どが関連業者のブースになっていました。入場料2000円は何に使うのか と疑いたくなります。
   小生にはバラは些か違和感があり必ずしも好みの花ではありませんが折角の機会ですから行きま したが、来年は別の所にしようと考えています。昨年はむせ返るようにバラの匂いがしていたのに、今年は何故か殆 ど感じませんでした。天候の性でしょうか、バラの数が少なかったのでしょうか。」

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編集委員評:   「この写真の良さは、同色系のやや暗いバックを上手く使うことで、 ピンクのバラが浮かび上がって見え、そして屋内のやわらかい光が、より美しい雰囲気を醸し出している点では無いで しょうか?作者の感性の良さを感じます。花弁と茎のバランスも良いと思います。」(by 風来坊)



「B&W」が選んだ「この1点!」

#262b号から、黒崎 亨 さん(横浜市)の作品、「残照」

作者コメント:   「湘南・七里ガ浜・稲村ガ崎で見た夕焼けの海岸、如何でし ょうか?」

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ニコンD-70, F6.3, 1/800, 補正なし, ISO 200, シグマ24-135mm F2.8-4.5, 焦点距離 100mm

編集委員評:「この作品を初めて目にした時、これはコンテスト入賞まちがいない、という感想を 持ちました。かって多くの優秀な写真が「デジカメ作品交歓」に掲載されましたが、この作品はトップクラスのものです。 光の具合がいい、それに対する人物の配置がいい、波の表現、人物の表情がいい、ドラマがある、その瞬間を撮りきった 黒崎さんは並みのカメラマンではありません。」(by B&W)

読者評:   「浜辺のシルエットは作品になりやすい情景ではありますが、この作品 では「荒れ気味の波」と「二人の人の柔らかそうな関係」との対比が面白いと思いました。 レンズの解像度も高いよう で、波の質感が良く出ていて、大変好きな作品です。」(by zoomicron)



編集委員の投票で選んだ作品(計8点)

#261e号から、Hary(前川)さん(大阪府羽曳野市)の作品、「アメリカ旅行から、アーチーズ国立公園」

作者コメント:   「アリゾナ州のインディアン(ナバホ族)居住区の高等学 校入り口から写した写真を添付しました。はるか彼方中央に写っている小〜さな白い点々は住宅です。
   こんなに何も無い、広〜い所にポッツンと学校がありました。アメリカではどこへ行っても、何 故か、とんでもない所にスーパーや学校やらがあったりして、ナンデ〜?と首を傾げることが多かった!フェニック ス市の野球場もこんなにだだっ広い所に投光用の柱が数百本?も立っているのでやっと判った程です。投光機の下= 練習用グラウンド:芝生の上が駐車場でした。
   寮生活と100km単位の車通学の学生。収入が少ないアメリカ人の多くは、教育事情が大変っ てのがよく理解出来ました。メキシコ近くでは、スペイン語と英語の両方が公用語で、日常会話もスペイン語が多い ようでした。」

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編集委員評:   「写真の構図の技法に、前部のオブジェと後部の大きなオブジェ との配置により、相対的な大きさ、相対的な距離感をマヌーバーするものがありますが、この写真はその一例に挙げても よいかもしれません。比較的近距離にある左側の崖と中景、後景の崖の大きさの対比で、作者前川さんの眼前に広がる 大自然の広大さがよく表現されています。ここも太古は海の底だったのでしょう。自然の大きさと共に気の遠くなるよ うな時間の流れを感じますね!!」    (by B&W)



#261f 号から、裏道遍路人(川里)さん(東京都)の作品、「あめつちの華(天地のはな)、トタン塀の華」

作者コメント:   「きびしい風雪に耐えて野辺の草は花開く石、木造、金属も  あめつちに耐えて(みがかれて)華ひらく、鉄は早咲き、石は遅咲き、裏道にひっそり咲く華。」

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編集委員評:   「画面の配色と、対象物の形状の妙を感じます。トタン壁のス トライプが利いていると思います。」(by zoomicron)


#262c 号から、野澤 正之 さん(東京都八王子市)の作品、「弘前にて」

作者コメント:   「もう、桜の時期ではありませんが、東北地方の桜を見てき ましたので、お送りします。富士山周辺もそうでしたが、弘前でも散る直前の桜を、その日だけの快晴に恵まれて観 賞することができました。」

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編集委員評:   「夜桜のライト・アップの加減と、白い城壁と紺色に描写され た夜空との対比が面白いと思いました。 紺色に夜空を仕上げるシャッター・チャンスが難しかったろうと思います。 」(by zoomicron)


#258c号から、白井 さん(岐阜県)の作品、「ニュージーランドの秋、テカポ湖」

作者コメント:   「ニュージーランドを10日ほど旅行してきました。秋たけ なわの黄葉風景は素晴らしかったです。」

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編集委員評:   「日本とは逆の秋から冬へ向かう南半球のですね。自然のおおら かさ、色合いには感心させられます。風景写真の中にうまく人物が入っています。手を広げた女性とベンチの二人が違 和感無く溶け込んでいます。面白い写真だと思います。」(by スカイウオッチャー)


#262g号から、廣井信男 さん(東京都)の作品、「BlueLight YOKOHAMA」

作者コメント:   「名所なので同じ様な夜景がアップされたかも知れませんが 人間ドックの一泊コースで宿泊したMM21地区の夜景です。最後の三枚は宿泊したホテルの部屋から撮影した画像 です。」

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編集委員評:   「廣井さんのこの一連のBluelight Yokohamaは人間ドックの際の スナップの由。スナップにしては心穏やかな心境そのままが写真に現れているように思いました。技術的には的確な露 出で、夜景の雰囲気を良く捉えているように思います。マリンタワーの上の光源は、橋の街灯でしょうか。暗い画面の 中で、全体を引き締める良い位置にあると思います。」(by ジェイ)

読者評:   「δ(^_^) も三脚を持って、こういう写真を撮ろうと思っています。」 (by zoomicron)



#263a号から、二宮二郎 さん(東京都渋谷区)の作品、「黄山(中国)にて」

作者コメント:   「いつも楽しい、書き込み拝見しながら、ニヤついたり、感心 したり、驚いたり納得したりしてます。最初のころから比べると、ずいぶん大勢の方が参加されてますね。
   今回は、中国の山水画の名山、世界遺産の黄山へ行ってきました。納得できそうなのが二枚と、日 の出の写真が取れましたので送ります。
   カメラはミノルタのDIMAGExtです。日のではデジタル4倍で撮影、3倍ズームとあわせて 12倍を手持ちで撮りました。何かレポートが必要かもしれないのですが、詳細はわかりません。
   当日は土砂降りの雨の予報に反して雲湧き上がる、山水の世界そのものでした。此処は、上海から 南西380キロにあるKOUSAN、近くにはこれも世界遺産の屯渓の「老街」、「西逓」の有る町です。こちらの写 真も、整理しだい投稿したいと思います。

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編集委員評:   「中国人は”中国には何でもある”と言うらしいですが、この写真を 拝見するとそうかもしれないな、などと考えてしまいます。筆者は知識・経験不足で南画に表れる山々も中国人特有の 白髪三千畳的デフォルメ化されたものだろうなどと思っていましたが、二宮さんの写真で納得しました。写真を撮るには すばらしいタイミングでしたね。いい写真です。」(by B&W)

読者評:   「δ(^_^) も一度はこのような作品を撮ってみたいと思ってい ます。」(by zoomicron)


#263b号から、野澤 正之 さん(東京都八王子市)の作品、「庭に来る鳥と花」

作者コメント:   「庭に来た鳥と花の写真を送ります。シメは渡り鳥で、シジュ ウカラの餌を食べに来ていました。イカルは、同じような大きい嘴をしています。「オキクニジュウシー」と遠くまで 聞こえる声で鳴く留鳥です。ヤマバトは、シジュウカラやメジロに餌をやっているうちに後を付いて来るようになり、 今では掌から餌を食べるまでになりました。クレマチスは普通より小形の花で、スチール物置の日陰をバックにして撮 りました。」

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編集委員評:   「いつもながら素晴らしい野澤さんの野鳥の写真です。今回は特 に、庭に来た野鳥も見逃さずに作品にしてしまう、作者の熱意に感心させられました。いい環境にお住まいになられて いるということも在るのでしょうが、見習いたいものです。」(by 風来坊)


#263d号から、KAZU(和) さん(愛知県)の作品、「白川郷」

作者コメント:   「屋根の吹き替えの様子など新緑の白川郷散策してきました。」

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編集委員評:   「合掌造りの屋内から見た景色でしょうか?格子戸と手前にラン タンを入れた日本情緒豊かな作品ではないでしょうか?欲を言えば、もう少しカメラを後方下に構え、格子戸、土間、 上方の鴨居を入れ、鐘楼の屋根ももう少し撮り込んでみたい気がしますね。」(by 風来坊)

読者評:   「手前のランプは作者が置いたものでしょうか。絵になっていると思い ました。」(by zoomicron)



#264a号から、野澤 正之 さん(東京都八王子市)の作品、「富士山麓の野鳥」

作者コメント:   「雨期に入る前に、富士山麓の夏鳥を見に行きましたが、ほん の一部だけで本格的な渡来はまだのようです。それでも、枯れ葦ではオオヨシキリが5m間隔で、盛んに縄張り宣言を していました。朝霧高原では、牧草の丈が短いお陰でヒバリが牛糞の塊りの上で囀っているところを撮ることができま した。富士山をバックに鳴き揚がるところも撮りたかったのですが、地上で鳴くことの方が多く、レンズ交換も手間が かかるので、あきらめました。ムクドリはどこにでもいますが、撮ってみました。」

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編集委員評:   「いつも素晴らしい鳥の写真を見せていただいている野沢さんの セットです。今回は富士山麓の夏鳥5点のうちの一つですが、これはオオヨシキリで、ギョギョシ、ギョギョシ、ケケ シとさえずりの最中の姿ですね。残念ながら私は聞いたことはありませんが。資料によると、体の上面は黄色味を帯び たオリーブ褐色で、下面は淡色。ウグイスやスズメより少し大きくヨシに止まって口を大きく開け、ギョシギョシと煩 くさえずるとの事ですが写真もそんな感じがよく出ています。野澤さんの鳥の写真の遍歴は月刊デジカメ作品17号の 「野鳥に見せられて」で詳しく書かれていましたが、長い年期と研究、チャンスを待つ忍耐の結果、このような鮮やか な写真を撮ることができるんですね。その野澤さんにしてもヒバリに逃げられたりですから、野鳥の写真は難しく、貴 重なものだと思います。なんでもHDDのトラブルで以前の画像をなくされたとかでしたが、今後も新しいハードや大 砲のようなレンズを駆使して撮られたものを見せていただけるようお願いします。」(by うぐい)

読者評:   「大変スッキリとした画面で、とても好きな作品です。くちばしの中の オレンジ色が画面の中で引き立っていて、あたかもモノクロ写真に一点だけ人工的に朱色を置いたような印象を受けま す。シャッター・チャンスを逃さなかった腕前とレンズの良さが感じられます。」(by zoomicron)



#263d号から、百瀬 さん(長野県塩尻市)の作品、「峠路にて」

作者コメント:   「近くの塩尻峠へ、芽吹き・新緑を撮りに出かけました。」

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編集委員評:   「新緑の葉が逆光で綺麗に映し出されています。こういう写真は 思ってはいてもなかなか撮れるものではありません。地の利のある百瀬さんであるからこそ、このような場面の遭遇し しかも的確に切り撮っている技術は見習いたいものです。」(by ジェイ)


今月の新人さんご紹介



#264a号から、Oka (丘) さん(大阪府)の作品、「鯉のぼりの川渡し」

作者コメント:   「JR予土線西土佐で見られる「鯉のぼりの川渡し」です。ニ ュースなどで他所の同じような光景を目にする事はありますが、ここのが一番ダイナミックではないかと思います。( 車窓からでもありこれではダイナミックに見えないかもしれませんが・・)」

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編集委員評:   「画像を大きくして表示しましたので、少しあれたかもと思います 。m(__)m。残された最後の清流と言われる土佐の西部を流れる四万十川、そこに川を渡たる鯉のぼりの流し、車窓からで なければもっと色々な情景を捉えられたと思いますが、無理は云えないのはわかっていても、その点ちよっと残念ですね 。近年、四万十川は良く話題にあがるようになりました。トンボで話題になる中村市も四万十川の流域になるんですね。 私の近くでは尾久の原公園にトンボがいるようですが見たことがありません。トンボが沢山とんでいる四万十川に鯉のぼ りを飛ばす?なんて楽しいですね。鯉のぼりの川渡しも大滝村(秩父)、神流川(群馬)のほか沖縄など各地で行われるよう になっています。ホームページなどもありますがやはり自分の目でみたものが一番でしょうね。丘さんは四国とかかわり をお持ちのようですが、四国からの情報は少ないので折に触れて色々送っていただければと思っています。」(by うぐい)

読者評:   「こういう情景を一度は撮ってみたいと思います。もう少し解像度が高 いと、鯉のぼりの質感がもっと出たのにと思います。 でも、この大胆なトリミングは好きです。」(by zoomicron)



#263f号から、和田龍顕 さん(岡山県)の作品、「桜満開」

作者コメント:   「知人の和田龍顕氏が、連休に北海道に行き、五稜郭の満開 のそめいよしのをメールに貼付で、送ってきました。剪定しているみたいと言ってました。コメントに曰く『今年は 新庄村のがいせん桜と五稜郭の桜、2つの満開の桜を見ることが出来ました』と・・。貼付します 宜しくお願いしま す。(大森保武氏記)」」

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編集委員評:   「岡山県と北海道、桜の満開は一月ほどのの違いでしょうか。 南から北へ長く伸びる日本列島の自然の豊さを象徴するお話です。さて被写体の五稜郭の桜ですが、確かに果樹園の 木のように剪定がなされていますね。風情が無いといえばそうだろうし、かえって近代的な築城工学で築かれた五稜郭 には相応しい、などという意見もあるかもしれません。人はそれぞれ、自然もそれぞれ。」(by B&W)



3 今月のデジカメ関連サイト・ピックアップ

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   今月はアメリカの写真家、William Neill(ウイリアム・ニール) のウェブサイトをご紹介します。

   ウイリアム・ニールはカルフォルニア州のヨセミテ公園に長く住み、 ナショナルジオグラフィック誌はじめ多くの雑誌、写真集にて作品発表をしている風景写真家です。

   最近刊(1977)は「Landscapes of the Spirit」(訳すのが難しいのですが、 精霊(魂・神)の風景、としましょうか)です。この写真集はウイリアム・ニールの作品の精選・集大成ともいうべき もので、自然の霊性や癒しの力を表現しています。

   下のリンクをクリックして出てくるページでは、開けると「Landscapes of the Spirit」 のスライドショーが始まります。次にEnterをクリックして、Portofoliosの下のYosemiteをクリックして下さい。 写真集「Yosemite: The Promise of Wildness」(ヨセミテ:野性の約束)のアルバムが見られます。

   全体の写真の数は少ないのですが、シンプルで美しく、透明感の高い写真でつい つい又見ようというような気になります。心が癒されますよ!William Neill(ウイリアム・ニール)のホーム・ページ はここをクリックして下さい。



4 今月のおすすめフリーソフト

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   過去何度かノイズ除去ソフトをご紹介して参りましたが、今月ご紹介する新しい ソフトは実に優れものです。英語ソフト「NoiseWare (Community Edition)」と呼ばれるものです。

   英語版ですが初心者から上級者まで簡単に扱えるソフトです。まずは、ダウンロード ですが、ここをクリックすると、ダウン ロードのウィンドウが出てきます。保存>開くと選んでインストールします。稀にダウンロードされたファイル(msi形式) を動かすためのアプリケーションをPCが聞いてくることがありますが、その時はDosプロンプトで、
   C:\> assoc .msi=Msi.Package
と命令します(キーでタイプする)。

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   使用法ですが、初心者の方はOpenのタブをクリックして画像を選び、Setting をDefaultとして、Goをクリックします。このソフトの特徴は高性能にもかかわらずノイズ除去処理が高速で あることです。除去処理された画像と元の画像との比較はマウスの左ボタンを押すことにより出来ます。処理された画像 の保存はSave Asのタブをクリックします。保存ファイル名は「元のファイル名プラス"_filtered"」です。

   上級者の方は、Setting、ノイズレベルの変更、ノイズ抑制、等の変更、 ノイズ・プロファイルの確認などの機能をお楽しみ下さい。ノイズレベル、ノイズ抑制共、ルミナンス(明るさ)、 クロミナンス(色)のチャンネル制御です(Y,Cr,Cb)。シャープニングも出来、この機能も優れています。

   画像形式ですが、保存はJPEGのみで、この点上級者には物足りないところで しょうか。

   このソフトはどなたにもお勧めできる秀作ソフトです。



5 デジカメ技術のおさらいレッスン

      特別記事 「写真の評価について---プロの見方」by 山田彰一氏

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   この欄は、読者の皆さんが身につけたデジカメ技術の基本を、もう一度おさら いすることを目的にしております。今月は、写真の質の高さとはどう評価されるのか?について勉強してみましょう。
   この問題はアマチュアカメラマンにとってとても気になる事柄で、例えば各写真誌の選考の様子・結果 を眺めてみてももう一つぴんとこない場合があります。

   そこで今回は、いつも貴重な時間を割いて私共アマチュアカメラマンの為に写真 全般にわたる知識の啓蒙に尽力されておられるプロ写真家、山田彰一氏にご登場頂き、極めて明解なる写真評価の理論を ご披露して頂きました。「写真の評価について---プロの見方」をご覧下さい。
   この記事は併せて、「この1点」の欄掲載の黒崎亨さんの作品、「残照」の評ともなって おります。
   なお本記事はヤフーグループ「dgck」上にての山田氏の書き込み、及び 山田氏のBBS での写真事例を元に編集されたものです。

   山田さん、いつものことながらありがとうございました。



   

6 特別記事       ミッドウエイ


特別寄稿 by 大森保武氏、 岡山県英田郡美作町在住


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      「名古屋海上保安部巡視船『みずほ』」

   今月号は、本誌ではその作品がほぼ毎月登場するベテラン、大森保武氏の 特別寄稿「ミッドウエイ」を掲 載します。
   大森保武氏は昭和35年海上保安庁入庁以来、沿岸警備、海難救助の第一線に立たれていた方で、 右掲載の巡視船『みずほ』の船長を最後に平成6年退官されました。
   写真には歴史の一瞬をスライスして保存する機能があります。自分史、時代史、を顧みるに、たと え一枚の写真さえあれば、頭の奥深く埋もれていたその「時」の雰囲気、匂い、話された事、着ていた服装の記憶まで もが蘇ることがあります。
   1986年(昭和61年)6月26日21:20(日本時間)から数日間、はたして大森さんは何を 見て何を行い何を体験されたのか?大森氏の人生のひとコマを追体験してみましょう。 ここをクリックして下さい。



   大森さんのお話如何でしたでしょうか?イントロがいささか大げさでしたが、私 みたいな普通の人間には体験できないお話でした。写真が残っているからこそ追憶が容易となり、記憶の鮮明化が行わ れるわけですね。

   通常のプリント・スキャナーが極めて安価に手に入るようになり、またフィルム・スキャナーの値 段も手の届く範囲になってきました。皆さんもタンスや押入れに眠っている古いプリント・フィルムをデジタル画像に 取り込んでみることをお考えになったら如何でしょうか。デジタル加工ソフトのお陰で、色あせたプリントのスキャン イメージも見違えるほどの鮮やかな色に変身します。

   大森さんには写真のスキャン、原稿の作成と多大な時間と御労力を割いていただきました。大森さん、 真にありがとうございました。



7 編集後記


 「月刊デジカメ作品第18号」いかがでしたでしょうか?

   今月はzoomicronさんに評の投稿をいただきました。zoomicronさん、ありがとう ございました。読者の皆さんからの投票、評の投稿大歓迎です。是非編集局までお寄せ下さい。

   本誌16号でご紹介した英語俳句誌「Simply Haiku」にて、代田泰彦さんの新しい記 事が掲載されました。 ここをご覧下さい。フォト俳句5句です。代田さんのお顔も見られます!さすがベテランの句です。

   来月はどんな季節の風景が本誌を飾ることでしょうか。さあ、皆さん、アメニモマケズ、デジカメ 片手に大いに撮りまくりましょう!!


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 それでは皆さんの力作、楽しみにしています。ごきげんよう!


「月刊デジカメ作品」編集局
発行責任者:木村元一
編集責任者:神原幹郎
編集委員:うぐい、ジェイ、スカイウオッチャー、桃源、風来坊、無精ひげ、B&W (あいうえお順)