DigicameSakuhu3.jpg

SmallTitle姉妹誌

第19号

平成16年7月5日発行

(下記廃刊後記入)

   (「月刊デジカメ作品」は廃刊なっています。
続刊はデジカメワークス」(ここをクリック)をお楽しみください。)

1 はじめに

250Bear.jpg
Ansel Photo

   「庭園と言えば、水戸藩下屋敷跡の隅田公園(小梅庭園)のように完全に開放さ れているもの、東京国立博物館のように春秋に期間を限って公開されるもの、浅草寺伝法院のように非公開のものあり ますが、都の管理している庭園は全て安い入園料で公開されています。廣いところでは浜離宮恩賜庭園、狭いところで は向島百花園など様々ですが、この他東京や近隣には、国営、区営のものも沢山あります。関西にも沢山あることでし ょう。大名庭園の名残りの庭園が多く、大きな木々に囲こわれた池を散策する回遊式庭園が多いのですが、これらの庭 園は都会の真中にありながら、直ぐ傍の外界の雑踏とは無縁の静寂の世界を作りだしています。人影も少なく静かなた たずまいを保っています。手入れも行き届き本当に心の休まる美しい環境を作りだしているのに利用者が少ないのはち よっと勿体無いことです。
   TVなどの報道で世界各地の戦争や紛争の凄惨な情景をみるとき、日本は戦後60年、戦争 とは無縁の時代を暮らしてきたのがこのような静かで美しい史跡。名勝を維持し整備してこれたのであり、平和をしみ じみと実感します。平和であったからこそ庭園に限らず、各種の文化財などに接する機会もあるわけです。デジカメを もって庭園を散策できるのも半世紀以上に亘った戦争のない日々が続いているからで、オリンピックでさえ戦後最大の 警備がいる時代ですが、平和が続くことがどれほど社会や、人々を豊かにすることか、考えさせられます。時間をさい てデジカメを持って積極的に近くの庭園など出かけるようにしたいものです。これがまた翻って平和を維持する力にも なっていくのではないしょうか?デジカメは平和な世の中でこそ始めて役に立つツールです。」

(発行責任者:木村元一)


2 今月の特選デジカメ写真


   本欄のコンセプトは、過去1ヶ月(締切りは毎月19日)に姉妹紙 「デジカメ作品交歓会」に掲載されたデジタル・イメージ(デジカメ・イメージ、スキャンされた銀塩イ メージ)の一部を、編集委員の推薦・投票によって選び、あわせて編集委員の論評をつけて読者の皆様にじっく りと作品鑑賞をしていただくという目的を持ったものです。読者の皆様方からのご推薦も受け付け ますので、是非編集局までお寄せ下さい。

   推薦では、全国各地の風物,季節の話題、生活風景等の写真を読者の間で分かち合うこ とを目的としている姉妹紙「デジカメ作品交歓会」の性格上、それらが選択の一要素となります。また、 新しい芸術表現の可能性を秘めているデジタル画像を扱う故に、自由な表現形式も高く評価され、本誌で はそれらを推奨致します。所謂一般の写真コンテストにおける如き、優れた写真技術、写真撮影の難度、 及びある程度確立された審美感に基づく厳正な評価は、もとより素人集団である編集局には無理がありま す。従って、これらの評価要素に関しては、各編集委員のそれまでの人生経験、写真経験、美的感覚等に 基づくものになります。

   デジタルイメージをモニター上で正しく見る際には、モニターが正しく補正されてい ることが条件となります。補正にはそれなりのソフトウェア、機器が必要とされますが、それが無い場合 、最低限必要とされるのはモニターの明るさとコントラストを調整することです。下に示した画像を使い 簡易補正されることをお薦めします。

   明るさの補正は下の画像の特に最両端の白と黒が隣り合わせるものと区別できるよう にモニターを調節します。

GREYS.JPG

   コントラストはモニターから距離をもって目を細めて見た場合、 下の画像のガンマ2.2(ウィンドウズ使用)またはガンマ1.8(マック使用)の画像が周囲と区別 無く見えるようにモニターを調節します。

gamma.jpg

   今月は、「デジカメ作品交歓会」の既刊#265号から#268号までに掲載 された写真のうち、6名の編集委員各々が選んだ「この1点!」計11点と、いつものように編集委員及び読者の投票 によって選ばれた14点、新人紹介の1点、計26点を掲載します。順不同です。



「スカイウオッチャー」が選んだ「この1点!」

#268c号から、TERU(浅野)さん(大阪府富田林市)の作品、「高鴨神社にて、仙人掌の花」

作者コメント:   「今年の梅雨中休みは、さらっとして5月のようです。でも 自然は きちんと季節を告げてくれます。高鴨神社は 葛城山麓にある古い社です。」

268c_asano_0617_yumehitoyo_01.jpg

編集委員評:   「写真に俳句をいれる表現方法を続けておられるTERUさんの作品は いつも楽しみにしています。句を読みながら写真を見ると又違った思いが湧いてきます。水滴がうまく撮れて生き生きと していますね。どなたかが、「写真は撮影する人の人柄を表している」とおっしゃられていましたがTERUさんは、優しい 、おおらかな人だと思います。見ているとほっとします。」(by スカイウオッチャー)


「ジェイ」が選んだ「この1点!」

#267b 号から、zoomicron さん (東京都台東区)の作品、「天王祭(素盞雄神社)」

作者コメント:   「先日、新しい写真を撮りましたので、写真の投稿をしたいと 思います。
   2004年6月6日に 東京都荒川区南千住の「素盞雄(すさのお)神社」で行なわれた「天王祭」の 「神輿振り」の写真を8枚投稿致します。
   天王祭の神輿は「二天棒神輿」と呼ばれるもので一風変わっています。 神輿を担ぐ棒がたった二本し かなく、井ゲタに組まれてはおりません。 そして、その神輿の担ぎ方は普通に担ぐだけではなく、時おり左右に大きく傾 けます。これを、「神輿振り」と呼びます。
   神輿が倒れてしまうほど激しく振ります。 狭い路地でも、お構い無しに神輿振りをします。 そんな激 しさが、うまく写真で伝えられれば、と、思いつつ撮りました。
   使用したカメラ:Konica Minolta DiMAGE A2 CONTAX SL300RT*
   素盞雄神社公式HP: http://www.susanoo.or.jp/。」

267b_zoomicron_0609_tennousai_03.jpg

編集委員評:   「先月の18号に黒崎さんの神輿のスナップがありましたが、今回は 硬派(?)の男の匂いがぷんぷんする力強いスナップです。先ず構図が良いですね。この写真を見ると自分も肩を下げ、一 緒になって神輿を担ぎたくなるような体が動くとでも言いましょうかつい「よいしょ」と言う掛け声を掛けたくなります。 他のスナップを見ても結構危ない、レンズで言えば標準に近い焦点距離の場所から撮られているようですので、要らぬお 世話かも判りませんが今後については十分に気をつけて楽しいスナップを撮ってください。」(by ジェイ)


「風来坊」と「ジェイ」が選んだ「この1点!」

#266d号から、黒崎 亨 さん(横浜市)の作品、「ビョウヤナギ」

作者コメント:   「昨日板橋の赤塚植物園に出かけこんな花を見つけました。中国 産のビョウヤナギという名の花だそうです。」

266d_kurosaki_0604_byouyanagi.jpg

編集委員評:   「花も珍しいのですが、光と影、背景のボケの美しさがすばらし い作品を作り上げていると思います。技術の確かさを感じます。」(by 風来坊)

編集委員評:   「いつも感心するのですが、黒崎さんは画像の単純化が素晴らしい ですね。ポイントはバックの選び方にあると思います。何時か黒崎流マクロの極意を披露されていたかと思いますが、レ ンズの開放はなかなか使う気にはなれなくて(写りとフォーカスの浅さが心配)、そのレンズの実力を知っていないと惨め な結果を招きかねませんが、その辺を黒崎さんは良く知っていられるのでしょう。柔らかな花弁、しかも繊細なしべ良く 描き出しています。毎回撮影技術には感心させられます。」(by ジェイ)

読者評:   「奥行きと画面の濃淡で不思議な感じを受けました。 右後ろの明るい黄 色いボケとその手前の蕾のシルエットが効いていると思いました。」(by Zoomicron)

読者評:   「程よい黄で綺麗。」(by 竹下 陽一)

読者評:   「色、背景のぼけ具合、ピントすばらしいです。」(by 和田 義弘)



「桃源」が選んだ「この1点!」

#266a号から、野澤 正之 さん(東京都八王子市)の作品、「冨士と田植」

作者コメント:   「昨夜の寝酒が多すぎたのか、目覚めたのは午前4時になってし まいました。野鳥を撮るには、この時間には現地に着いていなければならないのですが・・あわてて、富士山まで突っ走 りましたが、6時では囀ることもやめて、巣作りや餌あさりに入ってしまったようでした。しかたなく、いろいろな富士 山を撮ってみました。笑われてしまいそうな逆富士も撮りました。」

266a_nozawa_0602_fuji_taue_04.jpg

編集委員評:   「日本の夏、日本人の故郷、日本の風景。田植えの代田(私の名前で はなく、苗の植えられた田)に逆さ富士が映りこんでいる。野沢さんは苗を入れるために手前にスペースを多く採った。 米が好きなのでスペースを多く採ったと考えるのは、私の考え過ぎかも知れない。しかし、野沢さんが、日本人で日本が 好きなのは間違いないと思う。」(by 桃源)



「うぐい」が選んだ「この1点!」

#268b号から、代田 泰彦 市さん(埼玉県所沢)の作品、「ハンガリー風景、ドナウ川の両側(手前がブダ地区)」

作者コメント:   「ハンガリーの写真をお届けします。    5月の新緑の中にハンガリーはひっそりとしていました。ヨーロッパのみならず世界中の旅行者がブ ダペストに集まってきます。10代の女生徒のグループがいかにも楽しんでいるのが印象的でした。ドナウ川を挟んで、 ドナ地区とペスト地区に分かれていますが、ドナウ川を越すために橋で交通渋滞がいつも発生します。
   地下鉄が1本だけこの川の下を通っています。歴史的な遺跡が町中にあふれています。石造りのヨー ロッパの町ですが、ナチスに破壊され、再建された町であり、ソ連の呪縛から開放されるきっかけを作った町でもありま す。」

268b_shirota_0619_budapest_01.jpg

編集委員評:   「ヨーロッパの中央に位置し、写真で見る限りアドバルーンがあが ったりしていてドナウ川をはさんで平和に見える、絵葉書になりそうな美しい写真ですね。イワノビッチの「ダニューブ 川のさざなみ」やシュトラウスの「美しき青きどなう」なと楽しい音楽も聞こえてこようかという感じです。ですが、ヨ ーロッパのことはあまり知らない私にとってハンガリーといえば先ず思い出すのはスターリン(1953)死後ソ連の影 響力の弱まりによって東欧圏で1956年に勃発した「ハンガリー動乱」です。フルシチョフの指導の元に行われた民主 化運動弾圧の内政干渉ですが、これは国際共産主義運動における重要な原理の一つであるブロレタリア独裁理論に深刻 な影響を与え、以後のユーゴの離反や中立国の台頭、中ソ対立からソ連邦の崩壊に至る20世紀の歴史の中でも重要な位 置を占める事件だったのです。(詳しい事は資料が沢山ありますから検索して調べてみてください)離合集散の激しいヨ ーロッパの歴史の中ですから人口1000万人ほどの国であるハンガリーがいつも平和であったとは考えられません。幾 度もの戦火を浴びては再建し今日に至っている訳で、今日では東欧圏のなかではもっとも自由経済が進んでいるといわれ るハンガリーですが、写真のようなのどかな時代が続くことを願ってやみません。」(by うぐい)


「B&W」が選んだ「この1点!」

#266d号から、椿 勝彦 さん(北海道)の作品、「夕焼けと満月」

作者コメント:   「芦別市の山中にて。」

s-Tsubaki_SG.jpg

ISO感度200 シャッタースピード1/125 レンズ絞り値(F)6.3 露出補正量(EV)0  焦点距離(mm)135.0 コントラスト,彩度,シャープネス ノーマル CCD感度ISO100 ホワイトバランス,自動

編集委員評:「椿さんの写真はどれもこれも質の高いものばかりですが、この1枚もすばらしい と思います。筆者も月の出の写真を意識して撮影するように心がけておりますが、月の表面の模様がハッキリと捕ら えられ、しかもこの写真のように赤く染まった雲が同時にカメラに収まるというタイミングはなかなか得難いものです。 満月が夕刻で、しかもまだ光がある状態で山の端から出て来るというこのタイミングを捕らえるというのは、季節の 流れを注意深く見つめている椿さんならではの技でしょう。美しい作品ですね。左側を少しクロップしたら作品が引 き締まってくるでしょう。」(by B&W)


「スカイウオッチャー」が選んだ「この1点!」

#267d号から、今井 健治 さん(岡山県)の作品、「郡上八幡にて、カーブミラー」

作者コメント:   「徹夜踊りで有名な郡上八幡へ行ってきました。水が綺麗で、 こじんまりとまとまったところでした。何か町の裏側を覗いているような気分でしたがボランティアのガイドさんが いろいろ案内してくれました。」

267d_imai_0607_gujyou8man_01.jpg

編集委員評:   「静かな郡上八幡の街中の写真ですが面白いちょっとひねった作 品になりましたね。現地を尋ねたことのある私にとっては、あの場所でこんな面白い写真が撮れるのかと思いました。 時計が顔で道路標示が左右に広げた腕に見えるのは私だけでしょうか。又、タイミングよく上下のカーブミラーに自動 車、自転車が写ったものですね。アイデアが光った一点だと思います。」(by スカイウオッチャー)

読者評:   「静けさと夏徹夜で踊る騒音のギャップが感じられる街です。」(by 大森 保武)



「桃源」が選んだ「この1点!」

#268a号から、廣井 信男さん(東京都)の作品、「雨上がり」

作者コメント:   「日常の中に隠れている”光景”を掬い取るには常に持ち歩け るコンパクト型デジカメが向いている。撮影機材:SonyF77。」

268a_hiroi_0617_ameagari_01.jpg

編集委員評:   「空と水溜りとボンネトの3箇所に太陽が自己主張をしている。主 張に強弱があるものの、雨上がりを賛美している。作者の感性がこれしかないとシャッタを切ったのか、沢山ある雨上が りの中からこれを選んだのかは分からないが、結構この1枚しかないのかもしれない。一瞬を切り取っているのであろう 。腕は言うまでもないが、感性がシャープなのだろう。」(by 桃源)



「うぐい」が選んだ「この1点!」

#258c号から、じゅん 《Jyunich Inoue》 さん(岩井市)の作品、「横浜にて」

作者コメント:   「こんなデジカメ条件の悪い梅雨空の夕方に Bluelight Yokoh ama ならぬ Daylight Yokohamaをデジカメしてきました。出先の帰りに立ち寄ったのです。折角とは思ったのですが、 廣井さんのデジカメした万国橋あたりを同じ構図で明るいときに撮ったらどうなるかトリミングをして100mmの望 遠側をカバーしてみました。今回はカシオのQV-3000EXです。
   ものの見事にBluelightならぬうっとうしい雰囲気に間の抜けたデジカメになってしまいました。い かに暗闇は万難を隠すと言った感じでしょうか。最もこんなに条件の悪いときにはカメラも向けないのでしょうが、梅 雨のうっとうしい雰囲気が出ても、花のように霞む中にも彩があればですが、そういう訳にも行かない条件でした。」

268d_inoue_0617_yamashita_park_02.jpg

編集委員評:   「アーチ構造の柱の空間から垣間見た景色はどこのものでしょうか ?左がわに大桟橋国際旅客ターミナルの屋根がちらりと見えていますね。梅雨のさなかとはいえ実際に見えたものはな かなかの素晴らしい景色だったのではと思います。暗い建物の中から明るい港を垣間見るフレームワークはなかなか良 いのではないでしょうか。全体の構図が気にいったので取り上げたのですが、アーチの組み合わせもなかなか面白いと 思います。横浜も観光資源が非常に多く、他のホームページを見てあるいても、色々なところが紹介されていますが、 この写真のような面白さは始めから計算して撮れるものではないのでしょうね。あまり見かけません。いろいろな撮影 スポットを探している間にたまたま面白そうに思って撮ったのかなと思いますがどうでしょう?天候のせいかモノクロ 写真のようですが、それがかえって細かい文様をぼかしていて、しっかりとアーチの組み合わせの面白さをとらえてい ます。私も建築写真は好みですが、このような写真も撮ってみたいと思っています。」(by うぐい)



「風来坊」が選んだ「この1点!」

#266d号から、JIro Ninomiya(二宮)さん(渋谷区)の作品、「豪華客船」

作者コメント:   「渋谷の二宮です。先週の土曜日、横浜と上野と新宿に行っ てきました。一日ではきつかったです。横浜の開港祭り、中華街で食事、新宿で映画、上野で東京美術館と駆け足で したちょうど、エメラルドクイーン号が処女航海で燃料補給に大桟橋に停泊、運良く見てきました。
   大きすぎて、山下公園からしか全景を取れませんでした。ちょうど、ドラゴンボートの予選をや っていましたので、船の対比で取ってみました。大きさは写真では到底表現できませんが、雰囲気だけでも感じてく ださい。
   トロイの木馬は映画の宣伝で歌舞伎町に飾ってあります、ちょっと面白く(平凡ですが)見えた ので送ります。
   下町の運送屋さん、誇らしげに登録ナンバーを表札代わりにかけて、今にも大八車が荷物を満載 にして出てきそうな、店の雰囲気でした。
   下町を歩いて、どんな小さな路地にも写真の題材が転がっていました。下町は生活の染込んだ写 真の題材の宝庫ですね。もし皆さんが行ったら、根津から上野に抜けてみてください。大名時計博物館、土日しかや らない猫の道具屋さん、お線香の耐えない、お寺さん小さな、路地のお花畑、どれもいい雰囲気でした。
   又、いい写真が取れたらアップします。」

266d_ninomiya_0604_ikarioqrau_03.jpg

編集委員評:   「注意していなければ、見逃してしまいそうな珍しいアンカー での作業風景を無駄なく大胆に切り取った作者の観察力はすばらしいと思います。もう少し右と下をカットしてもよ かったように思います。」(by 風来坊)


「B&W」が選んだ「この1点!」

#268b号から、野澤 正之 さん(東京都八王子市)の作品、「水滴」

作者コメント:   「永い梅雨の中休みですね。先日の雨の日に撮った水滴と、 前田真三の写真展を見に行ったついでに「夕焼けの里」で撮った昆虫の写真を送ります。」

268b_nozawa_0617_suiteki_01.jpg

編集委員評:   「人に何かを訴えようとする作品は、まず人の注意を引く ものでなくてはなりません。野澤さんのこの作品はその点で大成功を収めています。筆者は未だ以って野澤さんが どの様にしてこの一枚を撮ったのか判らず、頭を悩ましております。良く見かける作品に、花を下に置き、その上 に薄い油膜を引いた透明ガラス板をかぶせ、その上に水滴をたらし、水滴一つ一つが厚いレンズになって下の花を 映す、というある種の万華鏡的な美しさを演出させるものがありますが、野澤さんの作品はそれに近いのですが、 それではないのです。何故なら中央の尖った葉っぱや、人工物と思われる赤い物体の括れに明らかに付着している (ように見える)水滴がガラス板など有り得ないことを示しています。しかもなお水滴は下にある赤いものを映し ている、、、、、、、。野澤さんには「カメラの魔術師」の称号を差し上げます(@_@)(^。^)。。」(by B&W)

読者評:   「なんだか良く判らないのですが、すごく綺麗です。 配色と、人工 的な素材と自然の素材との組み合わせが面白いと思いました。」(by Zoomicron)



編集委員と読者の投票で選んだ作品(計14点)


#266a号から、Y.Wada(和田義弘)さん(大阪市)の作品、「青いバラ」

作者コメント:   「竜ヶ岩洞、龍潭寺、浜名湖花博。5月25日・26日、静岡 県の竜ヶ岩洞、龍潭寺、浜名湖花博に行ってきました。行き帰りは高速道路の補修工事のため停滞が多く、思わぬ時間 がかかり大変でした。
   竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)は、20年ほど前に発掘された比較的新しい鍾乳洞で、長い年月をか けて出来た無数の鍾乳石のには色々な名前が付けられていますが、神秘的な地底探検をしてきました。
   龍潭寺(りょうたんじ)は、禅宗のお寺で、井伊家の菩提寺だそうです。また小堀遠州作の見事な 庭園を拝見し、心の和む一時を過ごしてきました。もっとゆっくりと時間をかけて拝見するべきでした。
   なお、上記の2ヵ所は、花博のチケットか半券を見せると、多少入場料の割引があります。
   25日は花博会場近くに一泊し、26日に浜名湖花博に…。平日なのでゆっくり見られるかと思っ ていたのですが、開場時間前から多くの見物人がゲートに並び、会場内は大混雑でした。特にメインのモネの庭ではご った返していて、デジカメするのもままなりませんでした。特に印象的だったのは、今までの花博では見かけなかった 多肉植物の花壇が珍しく、大変美しかったです。ただ、会場には食堂が少ないので、行かれる時は、おにぎりでも持参 された方が無難ですね。」

266a_wada_0531_hanahaku_aoibara_06.jpg

編集委員評:   「バラには棘があると言うのは誰しもがご存知のことですが、この 青いバラは棘が無いのではと思わせる何かシットリとした写真になっています。コントラストの低い被写体を敢えてC-PL を使いテカリを押さえようとされたのであれば、細かい技術的な試みは成功だと思います。青いバラも不思議ですが、柔 らかな描写に惹かれる1枚です。」(by ジェイ)



#265a号から、MK(木村元一)さん(台東区入谷)の作品、「小石川植物園にて、ヒノキの林」

作者コメント:   「とにかく研究機関ですから、色々な種類の木があり、名札が つけられていますので、木の名前をおぼえるのには便利です。」

265a_kimura_0524_koishikawa_088.jpg

読者評:   「静かなたたずまいが良く出ています。」(by 大森 保武)



#265b号から、森 芳和 さん(岐阜羽島市)の作品、「木曾三川公園」

作者コメント:   「お久し振りです。岐阜羽島の森です。毎号楽しみです。とに かく写真の出来もさることながら気楽に投稿できるのが一番です。岐阜地方は毎週末ごとに雨模様です。雨の間をぬっ て海津町の木曾三川公園へ出かけました。公園内の様子4点と長良川のジェットスキー2点です。」

265b_mori_g_0523_kiso3senpark_02.jpg

編集委員評:   「噴水の水が散るしぶきが、水滴でなく手品の胡蝶が舞うように スピードを設定したのがこの写真の最大の成果と思います。ちょうど良くぼけているのが幻想的な雰囲気をかもしている のだと思います。噴水を左3分の1に寄せて、安定した構図と広がりを持たせたことも効果を挙げていると思います。蒸 し暑い夜にこの写真を見て、清涼感を味わっています。」(by 桃源)

読者評:   「シャッタースピード、構図がすばらしいと思います。」(by 和田 義弘)



#265b号から、野澤 正之 さん(東京都八王子市)の作品、「川辺にて」

作者コメント:   「以前、魚のカジカを撮った川に行ったところ、まったく同じ ところで蛙のカジカが鳴いていましたので、撮ってみました。岩の上には、カワセミもいました。街道を走っていると、 多くの彫刻が置いてありました。早く、公園なり街角なりに据えてやって欲しいですね。」

265b_nozawa_0523_kawasemi_02.jpg

読者評:   「まるで河原の青い宝石のように見えました。 せせらぎと小鳥のさえ ずりも聞こえてきそうな作品だと思いました。」(by Zoomicron)



#265c号から、TERU(浅野)さん(大阪府富田林市)の作品、「奥吉野の天川」

作者コメント:   「いつもお世話さまでございます。奥吉野の天川へ行って きました。大峰山の行者の気風が感じられました。いつものように 俳句を添えました。」

265c_teru_0525_okuyoshino_03.jpg

編集委員評:   「世界遺産の登録も決まった吉野・大峯、熊野三山、高野山。天川 の深い谷に架かる吊橋を配し、美しい景観写真ですね。時間があれば、吊橋を渡る人物を入れたかったですね。」(by 風来坊)


#265c号から、James 降矢 さん(米国インデイアナ州)の作品、「17年蝉」

作者コメント:   「今週はじめから17年に一度発生します蝉が 地上に姿をあ らわし始めました。物凄い勢いで発生し どこも かしこも 蝉と抜け殻で一杯そして飛び回っています しかし、こ れも2週間から4週間の命ではかなさを感じます。日本ではちょっと見られない風景 現象です。」

265c_furiya_0523_semi_07.jpg

編集委員評:   「17年に一回の蝉の発生ですか。長い間地中にいて外の世界に出る のを待っているんでしょうね。それに比べると地上に出てからが短すぎますね。切ない思いがします。このような自然現 象を撮るにはタイミングよく現地にいるということが総てではないでしょうか。幸運の持ち主ですね。」(by スカイウオッチャー)

読者評:   「このような場面は見ることが出来ないですね。」(by 和田 義弘)



#266a号から、廣井信男 さん(東京都)の作品、「冨士」

作者コメント:   「今年の初めに撮影して出し忘れていた富士山。場所は静岡 県富士宮市上条。風が無ければ”止水明鏡”になるのだが冬は季節的に難しい。」

266a_hiroi_0530_fuji_01.jpg

編集委員評:   「冨士を借景に活用するなど、なかなか洒落た庭園です。庭は日蓮 宗大石寺の庭園かと思いますが、富士山は東西南北のどこから見てもいいですね。形自体コニーデ型(シュナイダー型の 分類は学者の間では今は使われない)の典型でどこからでも似た形ですから、山の姿そのものはともかくとして、海、湖 あるいは森や山などの前景や日照、雲の様子、山などの背景、冠雪の様子などの富士山そのものの変化、などを組み合わ せて絵にするのですね。従って同じ形の富士ですが文字通り千変万化、尽きることはありません。今後も写真や絵の対象 として限りなく描かれていくことでしょう。いろいろな噂がありますが未来永劫磐梯山のように形が変わったりしないこ とを願います。廣井さんはアマチュアではないようですが、アマチュアの場合は自分で良いと思えば良いので難しいこと を言わず「これでどうだ、これでどうだ」と撮りまくればと考えています。皆さんも富士山を始め好きな山を撮りまくっ てください。土門拳氏の言う「自分の富士山を持ちなさい」ということですね。本当の富士山を持てればそれに越したこ とはないでしょう。これはまぁ一般には不可能に近いですが。撮りまくれば数の中にはきっと自分でも気に入ったものが 出てくると思います。もし無ければその時は一層深く勉強するチャンスだと考えましょう。余談で写真とは関係ありませ んが大石寺を総本山とする「日蓮宗」はなかなか戦闘的な宗教のようで、現在の幸田露伴の五重塔のあった「谷中の天王 寺」は江戸時代は日蓮宗で感応寺と云っていたそうです。一帯を広汎に支配していたのが、何か幕府と事件を起こし取り 潰すことになり、これを惜しんだ関係者の運動の結果「天台宗」に改宗し名前も天王寺と改めて寺領も小さくされ今日に 至っているとの事でした。谷中の天王寺も元は日蓮宗だったのですね。」(by うぐい)


#266d号から、椿 勝彦 さん(北海道)の作品、「夕日(芦別にて)」

作者コメント:   「夕陽、芦別市の山中にて。」

266d_tsubaki_0603_yuuhi_04.jpg

ISO感度200 シャッター 1/201 レンズ絞り値(F),10.95 露出補正量(EV),2.0  焦点距離(mm),27.0 コントラスト,彩度,ャープネス ノーマル 露出制御モード,絞り優先AE ホワイトバランス,自動

編集委員評:   「何故か今回は同じ趣旨の違う絵柄を選んでしまいました。逆光 で、映り込みがあり、日本の風景がある。太陽がもう半分山の端に沈んでいれば、蕪村の『菜の花や月は東に日は西に 』日になるような気がします。俳句のイメージと写真の世界は違いますが、俳句に近い写真を撮りたいと思っています。」(by 桃源)


#268e号から、CAT(馬場)さん(福岡県)の作品、「森林公園(久留米)のつつじ」

作者コメント:   「17号に猫の写真選んでいただきありがとうございました。 私は相変わらず200万画素デジカメ撮影で頑張っています。(いまどき携帯でさえ、200万画素の時代よ)・・・ と云われ顰蹙をかいながらもまだ手離せません。
   先日久しぶりに1眼レフのカメラで撮影し現像に出した所、うっかりパノラマ撮影になっていたら しく、何と40枚もパノラマ焼付仕上げになり、思いがけぬ出費になりました。デジカメだとこんな失敗があってもお 金がかからないのにと非常に残念でした。200万画素のコンパクトデジカメなので、鮮明な写真には仕上がりません が、めげずにデジカメしています。
   季節を逃してしまいましたがつつじの写真を送ります。遅くなりましたが写しすぎて選ぶのに迷っ て迷ってやっと決まりました。同じようなアングルばかりですが、私の1番好きな(福岡久留米の森林公園のつつじ) 場所です。今回も6回も出かけました。5枚送ります。よろしくお願いします。」

800Cat.jpg

編集委員評:   「同じ場所に6回も足を運んだ馬場さんに脱帽です!!写真は 目の覚めるような新緑とツツジの艶やかさをバランスをもって捉えています。200万画素のデジカメは筆者も未だに使 っております。大きく印刷するならともかく、モニター上で鑑賞するのならほんとは200万画素もあれば十分です ね!なぜなら200万画素の大きさは横が大体1600ピクセルで、モニターはサイズにもよりますが普通は横幅が 1024ピクセルですから、元絵の半分の大きさ800ピクセル程度で眺めることになります。画像を半分に縮小し シャープネス、コントラスト等を調整したらきれいなイメージファイルになるはずです。これからも馬場さんの美し い写真、期待しております!!!」(by B&W)


#266d号から、MK(木村元一)さん(台東区入谷)の作品、「のら猫」

作者コメント:   「桜橋下のテラスに下りる階段にいたんですが、気持ちよ く寝ているようですがしっかり聞き耳を立てて警戒はしているようです。猫の微弱な電磁波の感知能力を使って本 格的に地震予知を研究している方があるようですが、ひよっとして地震予知猫だったりして・・だったら寝ている 間は大丈夫なんですが・・それにしても野良猫が増えましたね。(^○^)
   それにしても、地震が起こってから発表される膨大な情報と比べると、起こる前に少しくらい 情報が出ないんでしょうか。猫の方がえらい!」

266d_kimura_0526_sakurabashicat_01.jpg

編集委員評:   「居てはいけない、場違いの橋の上で熟睡を装って、聞き耳 を立てているとはなかなか出来たネコですね(^○^)。ユーモア賞ものです。」(by B&W)

読者評:   「ざらざらのコンクリート、金属製の柱、と、決して快適とは思 えないような場所と、気持ち良さそうな猫の表情の対比が面白いと思いました。」(by Zoomicron)



#267d号から、えら@青森 さん(青森市)の作品、「公園にて」

作者コメント:   「5月のとある日曜日。公園に行って来ました。釣り少年がた くさん来てました。彼らは、キャッチアンドリリースなので、魚籠をもたずに軽快に移動していました。「釣り」とい うより「フィッシング」なんだなぁと変に感動してしまいました。」

267d_era_0607_fishing_01.jpg

fishing.jpg NIKON D70 TAMRON 28-300 絞り優先AE F6.3 1/60秒 EV0.0

編集委員評:   「スポーツフィッシングに熱中する二人の少年、少年犯罪の暗い ニュースが多い中何かホッとさせてくれる作品ですね。湖面に映った景色と右の木のバランスも良いと思います。欲を 言えば、ルアーが着水した、波紋を入れると、動きのある写真になったのではないでしょうか?」(by 風来坊)


#268a号から、大森 保武 さん(岡山県)の作品、「雲海」

作者コメント:   「2日続きで、雲海が出現しました。昨日は雲が多かったので すが、今朝は気温8度、ほぼ快晴で視界良好で何時もより力強さが感じられる雲海でした。昨日・今日2枚送ります。」

268a_oomori_0614_unkai_02.jpg

編集委員評:   「水の変化も多様です。雲になり霧になり霞みになり小雨、雨、 雪、雹、霙、氷と七変化どころではありません。雲にしても春夏秋冬それぞれ姿を変えて現れ人々の目を楽しませ、時に は驚かせたり複雑にかかわっています。青空に流れる雲に魅了されて雲の写真ばかり撮っている人もありますね。詩など にも沢山詠まれています。雲海もそのような雲の態様の一つでしょうが、こればっかりは東京タワーのてっぺんで待って いても出てきませんので大森さんの所へ出かけないといけないようです。しかも気ままな自然が相手ですからチャンスを 待たなければならないのでしょうね。気にいったのに出会うのにはそれなりの苦労がいると思いますがご苦労様です。こ の写真は大森さん自身が書かれているように、チャンスに恵まれたようで、瀬戸内海の島々の写真のようにも見えますし 、浅草寺のお祭りののたうつ金龍のようにも見えます。艦長としてはここへ船を浮かべたくなるんじゃないでしょうか (^○^)写真というよりは水墨画の世界そのものですね。」(by うぐい)

読者評:   「幻想、一度は見たいものです。」(by 竹下 陽一)

読者評:   「すばらしい雲海ですね。」(by 和田 義弘)



#268c号から、miti@川崎市 さん(神奈川県川崎市)の作品、「鎌倉海岸にて」

作者コメント:   「鎌倉は古寺、山、海と変化に富んでいて飽きることがありま せん。」

268c_miti_0619_kamakurabeach_02.jpg

編集委員評:   「ああー今日も一日十分楽しんだなー。この分なら明日も良い天気だ ぞ。と言う会話が聞こえてきそうですね。夜と昼の間のトワイライトな雰囲気がよく出ていて面白い作品だと思います。太 陽光線の変化が幻想的ですね。(夕方の撮影と思いましたが間違っていますかね)。」(by スカイウオッチャー)


#268e号から、竹下 陽一 さん(神奈川県)の作品、「指宿にて」

作者コメント:   「今日は。梅雨の晴れ間でしょうか、爽やかな日日ですね。九 州指宿の写真4枚を投稿します。指宿魚見岳よりの大隈半島、錦江湾、干潮時陸続きになる知林ヶ島(無人)。」

268e_takeshita_0617_ibusuki_chiringajima_04.jpg

編集委員評:   「きれいな雲の流れに錦江港に浮かぶ無人の知林ヶ島、遠くに大隈 半島を望みデスクトツプの壁紙にしたいような風景です。地図を見ながら指宿は意外に九州でも南の端にあるんだな、と 感心しています。霧島屋久国立公園に入っているようですが、なんといっても私たちによく知られているのは「砂風呂」 です。「砂風呂」のご気分はいかがでしたか?遠くにかすんで見えるのは大隈半島ですが、この南端が「佐多岬」「佐多 岬」といえば四国かと思っていましたのでこちらにもあるのかと感心したりしています。何か関係があるんでしょうか? この写真は開聞岳の写真と一緒に送ってもらったのですが、知覧から飛び立った陸軍の特攻隊員が心の支えにした山のよ うですが、知覧あたりに2、3日逗留すると人生観が変わると書いている方もあります。戦争を経験していない人達には ぜひ砂風呂のあと出かけて訪ねてもらいたい所です。」(by うぐい)


今月の新人さんご紹介



#268e号から、見上 靖夫 さん(岡山県)の作品、「四国遍路」

作者コメント:   「初めて投稿します。5、6日山登りのグループ5人で、四国遍 路11番札所から18番札所までお参りしてきました。その時の写真です 今後とも宜しくお願いいたします。」

267e_mikami_0612_henro_05.jpg

編集委員評:   「初めまして見上さん。この写真を見て遍路の大変さが、良く判る (と言っても階段の途中のスナップとしても)1枚です。実は四国は一度も行った事の無い稀有な場所ではありますが、 四国遍路に参加された皆さんのスナップの中で、特にこの後姿のスナップが好きです。若い人の後姿もありますが、リュ ックを背負って階段を上がる姿に人生(この言葉が空きなんです。何度か使って済みません)を感じるのは私だけでしょう か。今後も是非このような非日常、あるいは身近なスナップでもどんどん投稿下さい。」(by ジェイ)


3 今月のデジカメ関連サイト・ピックアップ

s-carl23.jpg
Jacques Verrees Photo

   今月のお薦めウェブサイトは、 本誌第4号(平成15年4月1日発行)で ご紹介した、ベルギーの写真家Jacques Verrees(ジャック・ヴレー)の最新の作品をご紹介いたします。

   ジャック・ヴレーについては第4号にあるとうりですが、第4号でご紹介した ホームページhttp://jacobel.com/は閉鎖され、そのドメイン名が売りに出されております。どうしたのかと思ってお りましたが、ベルギーのオランダ語系のサイト http://www.belgiumdigital.com/でジャック・ヴレーのホーム・ページが、 http://www.jacobel.net/に変わったことが判りました。

   同一人物を2回ご紹介するのもいささか気が引けますが、「筆者の好みの問題で ある」、とご理解下さい。この写真家の作品が描写する「ヨーロッパ」が、たまらなく魅力的に感じられるのです。 自分をグーっと押さえたところがあり、端正で、露光を控え光と陰をうまく捉えた作風は、筆者にとってとても啓発的 なものです。

   以下はwww.belgiumdigital.comに紹介されているニコンD70・D100で撮影さ れた作品のリンクです。ヨーロッパ旅行をしている気分になります。ヤフーやグーグルで検索すると面白い話題が沢山 出てきますよ!!

ポーランド・クラコウの聖土曜日
ヨゼホフ・プラハのユダヤ人地区
コブレンツ・ライン・ヴィースバーデン・マインツ
プラハ・チェコ共和国
ビルケナウ(強制収容所)・ポーランド
マリエンバッドとカルルスバッド(チェコ)
ベルギーのロイヤルファミリー
D70テストショット・国立高等舞台芸術放送学院・ブリュッセル・ベルギー
ディジョン美術館・コートドール・フランス
古城にて・驚くべきコレクション・サビニーレボーヌ・ブルゴ−ニュ・フランス
ジャコ、ヒマラヤに行く!・ブルゴ−ニュの仏教



4 今月のおすすめフリーソフト

JStamp.jpg

   本欄では、デジカメ関係のフリー・ソフトをご紹介する趣向です。今月号では 画像に日付、コメント等を写し込みのに便利な日本語フリーソフト、 JPEG Time Stamper V0.32 をご紹介します。

   下記は作者のCandyNagさんの解説の抜書きです。

   ==主な機能==

日付時刻スタンプデジカメで撮影したJPEG画像に含まれる日付時刻情報を抽出し、画像内に日付時刻を写しこみます。
   
3種類の画像表示方法1) 1/1 表示:最も高速で、高品質な表示
2) 画像表示エリアにフィット:画像全体を表示
3) 1/2^n 表示:1/1 1/2 1/4 1/8 に限定、高品質な全体表示
いずれの表示を選定しても、保存品質には影響しません。
   
任意の場所指定スタンプ場所は左上、右上、左下、右下に加え、中央の5箇所を指定できます。
   
基本撮影情報、コメント付加日付時刻と同様にJPEG画像に含まれる基本撮影情報(画質、ISO値、EV補正値、シャッタースピード、絞り、倍率、フラッシュ)、任意のコメントを付加できます。
   
印字文字のカスタマイズ文字の大きさ、フォント、エンボス/色つき(文字色、バック色(透過含む)、縁取り色)を自由に設定できます。
   
滑らかな文字印字Windowsのアンチエイリアス機能を使って、ぎざぎざのない滑らかな印字が可能です。
   
フォルダ一括処理可能 1枚づつの確認しながら印字する方法と、フォルダ一括処理する方法が用意されています。
   
大多数機種に対応旧SANYO系列、Exif系列、CIFF系列に対応していますので、現在発売されているほとんどの機種での利用が可能です。

   このソフトは特に、撮影データを書き込むのに便利です。下記にその例を挙げます。

s-640MistyLakeStamp.jpg
Ansel Photo

   インストールしてもデスクトップにアイコンが出来たり、スタート>プログラムと クリックしてもJStamperはありません。起動にはまずC:\Program Files\Nags\JStamperのサブディレクトリーから アプリケーションファイル「JStamper」を引き出す必要がありますのでご注意下さい。

   なお、読者の皆さんの中で上記ソフトのダウンロード・インストールに 関しご質問がありましたら、筆者までお寄せ下さ い。理解している範囲でお答え致します。



5 デジカメ技術のおさらいレッスン

SmallSunrise.jpg
Ansel Photo

   この欄は、読者の皆さんが身につけたデジカメ技術の基本を、もう一度おさら いすることを目的にしております。今月はしゃちほこばらずに、いささかお遊び的話題を取り上げました。ステレオ写真 、特に「交差法」と呼ばれる方法で、立体写真を楽しみましょう。



   ステレオ写真は、皆さん良くご存知の青と赤のメガネで一枚の写真を見るやり方( Anaglyphーアナグリフ)や、二枚のスライドフィルムをビューワーで覗く方法(昔、観光地のお土産で売られて いた記憶がするのですが、、、)などあります。いずれも画像は2つ必要となります(アナグリフは一枚の写真に青と赤の 画像が少しずらして印刷されています)。
   2枚のイメージは夫々水平に少しずらした位置から撮影されていますが、そのずれは原理的には左右の 目の間隔であれば理想的です。実際はあまりクリティカルな要素ではないようです。銀塩ではレンズが2つついたステレオ カメラも嘗て販売されておりました。この場合は被写体を同時撮影するので問題はないのですが、一台のカメラでアングル を変えて2回撮影する場合は、「被写体が動かない」ことが絶対条件になります。それではデジカメを使ってステレオ写真 を実際に撮影してみましょう。詳しいお話は 「交差法」によるステレオ写真の楽しみ方をクリックして下さい。


   なお、読者の皆さんの中で上記記事に関しご質問がありましたら、 筆者までお寄せ下さい。理解している範囲でお答え致します。


   

6 特別記事       ロシアン・ハック〜Canon EOS-DKiss/300D/DRebelが生まれ変わった!

文責:神原幹郎

CA_DigitalRebel.jpg

    本誌第14号(本年2月発行)の特集記事で、Canon EOS-DKiss/300D/DRebel の特徴、特に使用して感じた問題点を主に述べましたが、今月号ではそれらの問題点が非公式のファーム・ウェアー をインストールすることにより解決される、というお話をします。

   注記:本特集記事で取り扱うファーム・ウェアー(以下、ロシアン・ハックとします) は、メーカーであるキヤノン株式会社が公認しているものでなく、ファーム・ウェアーの改変そのものがコピーライトに抵 触するという意見もあります。従って下記の点を充分留意されますように:
   1.本誌はこうしたロシアン・ハックが存在し、その機能はこれこれであるということ、ウェブ上での 情報、及び、試してみた個人的感想のみを述べる。
   2.ロシアン・ハックのインストール及び使用は個人の責任において行うこと。そのインストール及び 使用に伴い生じ得る損害について、筆者は一切の責任を負わないものとする。
   3.ロシアン・ハックがインストールされたCanon EOS-DKiss/300D/DRebelの故障について、キヤノン 株式会社はその保証修理を拒否する可能性が存在する。

   A.問題点の復習

   本誌第14号(本年2月発行)の特集記事で述べましたが、キヤノンはCanon EOS-DKiss/300D/DRebelの販売戦略を立てるに当たって、既に市場に投入した上位機、EOS10D,との差別化を計るため、 本来は可能であるいくつかの機能を、ファーム・ウェアーによって使用不可としました。これらの機能不在による問 題点をもう一度おさらいすると:

   1.ミラー・スラップがある(ミラー・ロック・アップ機能の不在)、
   2.ストロボ調光補正機能の欠如(外部ソフトでは一定値に設定可能)、
   3.大きなJPGファイルがRAWファイルに埋め込まれ、メモリカードへの負担となる、
   4.任意選択不可能なAIサーボAFと露出の問題。

   B.ロシアン・ハックとは?

   「Russian Hack」とは英国のDPReview.comのCanon D300フォーラムで広く知られるようになったファーム・ウェアーの渾名で、日本では「ロシアン・ファーム」と 呼ばれています。なぜ「ロシア」か、というと、Canon EOS-DKiss/300D/DRebelのファームウェアーを何ヶ月もかけて「献 身的」に研究、改変している人物が「Wasia]という名のロシア人だからです。

   C.ロシアン・ハックで何が可能となったか?

   上記問題点の、1,2,3と4の一部が解決されました。更に、ISOの設定が もう一つ増え、ISO3200も可能となりました。従って上位機、D10,との機能上の差が大幅に縮まりました。

   D.ウェブ上でのロシアン・ハックについての情報

   下記にロシアン・ハックの機能、ダウンロード先、インストール方法等を 詳述したウェブサイトをご紹介します。

   まずはキヤノンカメラのハッキング、特にこのファームウェアーを専門に話し合 うヤフーグループ(英語) canondigicamhacking
   これはダウンロード先ロシアのサイト
   これもダウンロード先Christopher Longley のサイトです。
   これはキヤノン・ファームウェアーの 技術的事柄を詳述している。ファームウェアーはDOSで、AドライブとBドライブに分かれているなどという記述あり(英語)。
   次は「ハリマオ」さんのウェブサイトですが、「価格コムのりきや(40)」さんが書いた 日本語での説明。これを読んだら ダウンロード、インストール、使用法が判ると思います。
   ロシアン・ハックは半年余りの間に何回も改良されて発表されておりますが、ファームウェアーの番号は 常にVersion 1.1.1です。但し、RAR,ZIP等の圧縮ファイルでの名前はハックのバージョンが入っています。圧縮 ファイルをダウンロードする場合はファイル名を確かめてください。現在(6月末)での最新のロシアン・ハックの圧縮 ファイル名は、6月16日発表の、E3KR111B71.rar(又はzip)です。

   E.筆者のコメント

   このファームウェアー・ハッキングでCanon EOS-DKiss/300D/DRebelの価値が$500( ¥54,000)分上がったなどという意見もあります。もともと画質はEOS10Dと同じかそれよりも上なので (長時間バルブ開放の時、CMOSへの熱影響が10Dの方が大きい)、これでEOS10Dの性能にかなり近づいたわけです。 DPReview.comのCanonD300フォーラムや 日本の価格コムでの書き込みを読むと、多くの人がロシアン・ハックをインストールして、一様に「満足した」という感 想を述べています。筆者は初期のバージョンから数回に渡ってインストールをし、現在のものは6月1日発表のE3KR111B7 を使っております。今までにインストール・使用中に問題が生じたことはありません。

   1.本誌第14号(本年2月発行)の特集記事ではミラー・スラップの影響は皆無と書きましたが、 その後ロシアン・ハックによりミラー・ロック・アップ(MLU)機能を使用した状態としない条件での高望遠を使った比較試験では、明ら かにミラー・スラップの影響が観察されています。その一例は ここでご覧になれます。写真上をクリックすると写真が左右に広がります。

   2.ストロボ調光補正がデジカメ上で行えるのはとても便利です。

   3.RAWでのJPG埋め込みファイルの大きさを最小に設定し、EOS10D並に撮影可能枚数を増や すことが出来、この機能も重宝しています。

   4.AIサーボが作動しないワンショット設定にし、ピントを合わせてからピントの自動追尾の「 恐怖」無しにフレームを決めることが出来、撮影がとても快適になりました(筆者は大方の場合、RAW、絞り優先 で撮影します)。

   ファームウェアーの改変という性格上、何となく奥歯に物の挟まった記述になり ました。その便利さを別として、筆者が法的に問題があるかもしれないロシアン・ハックを使用する理由の一つは、 Canon EOS-DKiss/300D/DRebelの耐久性の問題に関係しています。Canon EOS-DKiss/300D/DRebelのシャッターの設計上の 耐用回数は25,000回とされております。寿命が保証期間中に来たら無料修理ということになりますが、それ以降 の修理は有料で、それがそのまま「カメラのお蔵入り」という可能性も無きにしもあらずです(現に、シャッターの 故障例は最近特に耳にするようになりました)。従ってCanon EOS-DKiss/300D/DRebelというすばらしいデジカメを命ある 限りその最大限の機能を以って使いこなそうというのが動機となるわけです。

   なお、読者の皆さんの中で上記ロシアン・ハックに関しご質問がありましたら、 筆者までお寄せ下さい。理解している範囲でお答え致します。

   追記1: 海外での話ですが、ロシアン・ハックを入れたままキヤノンへ保証修理に出し、無事に戻 ってきた例が2例報告されております。一つは、キヤノンでの修理の際キヤノン純正ファームウェアーが再インストール されていた、もう一つは、ロシアン・ハックはそのままで戻ってきた、というものです。キヤノンはこの点柔軟に対処 しているのかもしれません。(-_-;)

   追記2: 6月8日付けの英国の Digit誌の記事によると、英国キヤノンは第三者によるファームウェアー(ロシアン・ハック)について調査 中であり、第三者によるファームウェアーがインストールされたキヤノンデジタルカメラは保証の対象外になる、と述 べています。(+_+)但し、第三者によるファームウェアーによって引き起こされたのではない故障についての修理を拒否 する場合拒否する法的根拠は無い、という意見があります。



7 編集後記


 「月刊デジカメ作品第19号」いかがでしたでしょうか?

   今月は写真選考に、大森保武さん(岡山県), Zoomicronさん(東京都)、竹下陽一 さん(神奈川県)、和田義弘さん(大阪府)に参加して頂きました。ありがとうございました。皆さんもご遠慮なく是 非参加されますように!今月は編集委員及び読者投票で2票以上集めた作品は全て掲載いたしました。

   デジスコープに興味のある方へビッグ・ニュースです。興和(あのキャベジンコーワ の興和です)が3倍ズームレンズ搭載の三百万画素のデジカメを7月に発売します。「な〜んだ、三百万画素で3倍ズーム?」 とお思いになるでしょうが、実は35mm換算で450mm〜1350mm、倍率で言うと10〜30倍のレンズ付きデジカメ なのです。詳しいスペックはここを ご覧下さい。興和はデジスコファンにはお馴染みのメーカーです。

   RAW現像ソフト、Capture One,で有名なPhaseOne が中版645サイズのデジタルバック、P25とP20、を発表しました。645というのはサイズが60mmx45mm(一般の35mmは コマサイズが36mmx24mm)という規格です。PhaseOneはこの分野でマーケットシェアー、 65−75%を誇っているそうです。このデジタルバックの特徴は外部機器(例えばPC、外部メモリーとか外部電池)が いらず、これ一つをつけるだけでデジタル写真が撮影できるということと、2千2百万画素(P25の場合) という巨大な画素数とRAWのみというファイル形式故に圧倒的な画質を生み出すところにあります。お値段は P25は約320万円、P10(1千6百万画素)は約180万円です。今度の夏のボーナスで如何でしょうか?(^○^) レビュー(英語)は ここ をご覧下さい。2千2百万画素がどんなものであるか、サンプル写真でお分かりになるでしょう。

   これは未確認情報ですが、DPReview.comでうわさとして流れたものです。最近の キヤノンのマーケティング会議に出席したある人物から漏れたとされる情報では、今年9月にキヤノンはプロ用1DMarkII (800万画素)の廉価版を今年9月に発表するということです。値段はUS$2,500(27万円)。あり得ること ですね。9月といえば、昨年キヤノンがデジタルキスで殴り込みをかけた月です。

   暑いですね。来月は列島の暑い様子が紙面を飾るでしょうか?どうか皆様お体を 大切に!


   より良いメールマガジンを作り上げようと思っておりますので、皆 様のご質問、ご意見、ご批判、お励まし、お待ちしております。どうぞメール・マガジン「デジカメ作品交歓」 にふるって御投稿下さい。メール・マガジン「デジカメ作品交歓」の最新号は発行責任者、木村元一、 のウェブ・サイト http://www.dgck.net/index.htmlでご覧いただけます。

   メールマガジンの登録先は、

   本誌「月刊デジカメ作品」(無料)の御登録

「まぐまぐ」のここから

   姉妹紙「デジカメ作品交歓」(無料)の御登録

「まぐまぐ」のここから (旧名:デジカメ風景交歓会)

   読者が集う「dgck」グループへの御入会

「ヤフーグループ」のここから

   編集責任者及び編集委員募集しています。「我こそは」、と思われる方是非ご連絡下さい。 編集局のメールの宛先は、木村又は神原です。

 既刊をご覧になりたい方はここをクリック

   デジカメ作品交歓会200号記念CD−ROMを纏めました。 創刊から200号までをおさめてあります。ご希望の方は送り先を連絡ください。

 それでは皆さんの力作、楽しみにしています。ごきげんよう!


「月刊デジカメ作品」編集局
発行責任者:木村元一
編集責任者:神原幹郎
編集委員:うぐい、ジェイ、スカイウオッチャー、桃源、風来坊、無精ひげ、B&W (あいうえお順)