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DigicameTitle.gif姉妹誌

第25号

平成17年1月9日発行
ホームページはdigicamworks.net

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関根(Hisa) さん(長野市)制作

(下記廃刊後記入)

   (「月刊デジカメ作品」は廃刊なっています。
続刊はデジカメワークス」(ここをクリック)をお楽しみください。)

1 はじめに

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   「「泥棒にも三分の理」という諺があります。人は何かをしようとする時、 事の如何にかかわらず行いを正当化するための何らかの理屈を持っているものです。無意識の時もあるかもしれ ませんが。デジカメについても同様で、写真そのものの撮影技術と表裏一体をなすものに、どういう考えで写真 を撮るのかという撮影思想とでもいうべきものがあります。写っていれば良いとか、カメラがあるので、という のもそのような考えのひとつです。一般に撮影技術についてはシャッターを押せばいやでも関係してきます。技 術論として話題になり易いし、関連のウエブサイトも沢山たくさんあります。ところが、あなたは何のために、 何を目的に、どういう考えで写真を撮るのか、と改めて聞かれると答えに困ったりするのではないでしょうか?

   ちょっとしたきっかけから始めたデジカメユーザーの場合でもある程度進 んでくると写真を撮る思想的な立場を考えたり、問われるようになってきます。始めは写ればいいという程度で あっても場数を踏んでいる内に何か限界を感じ、やめてしまうか、あるいは更に深く探求する道へ進むかに分か れていくことでしょう。月刊デジカメ作品の読者はクオリティの高い作品を目指している方が多いと思います。 技術の研鑽と同時に何に感動し、何を表現したいのか、誰にどのように伝えたいのか、何を訴えたいのか、動機 や目的を明確に意識して撮るようになると更なる進歩を得られるのではないでしょうか?

    デジカメ作品交換会323e号で紹介した
   玉井瑞夫インターネット写真
    http://www.dokidoki.ne.jp/home2/bellrose/museum/museum1.html
   写真と絵画
    http://www2.dokidoki.ne.jp/bellrose/museum/part11/part11.html

   写真家の松重さんから良いサイトだとのメールを頂いたりしましたが、インターネットサイト でも珍しい写真に関しての読み応えのある論文集です。デジカメが今日のように普及する直前のものですが、賛否 はともかく皆さんもぜひ全体を通読されることをお薦めします。」(発行責任者:木村元一)



2 今月の特選デジカメ写真


   本欄のコンセプトは、過去1ヶ月(締切りは毎月19日)に姉妹紙 「デジカメ作品交歓会」に掲載されたデジタル・イメージ(デジカメ・イメージ、スキャンされた銀塩イ メージ)の一部を、編集委員の推薦・投票によって選び、あわせて編集委員の論評をつけて読者の皆様にじっく りと作品鑑賞をしていただくという目的を持ったものです。読者の皆様方からのご推薦も受け付け ますので、是非編集局までお寄せ下さい。

   推薦では、全国各地の風物,季節の話題、生活風景等の写真を読者の間で分かち合うこ とを目的としている姉妹紙「デジカメ作品交歓会」の性格上、それらが選択の一要素となります。また、 新しい芸術表現の可能性を秘めているデジタル画像を扱う故に、自由な表現形式も高く評価され、本誌で はそれらを推奨致します。所謂一般の写真コンテストにおける如き、優れた写真技術、写真撮影の難度、 及びある程度確立された審美感に基づく厳正な評価は、もとより素人集団である編集局には無理がありま す。従って、これらの評価要素に関しては、各編集委員のそれまでの人生経験、写真経験、美的感覚等に 基づくものになります。

   デジタルイメージをモニター上で正しく見る際には、モニターが正しく補正されてい ることが条件となります。補正にはそれなりのソフトウェア、機器が必要とされますが、それが無い場合 、最低限必要とされるのはモニターの明るさとコントラストを調整することです。下に示した画像を使い 簡易補正されることをお薦めします。

   明るさの補正は下の画像の特に最両端の白と黒が隣り合わせるものと区別できるよう にモニターを調節します。

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   上記の明るさと色の補正を行うウェブサイト、 EasyRGB.com でモニターの色の補正をされることもお勧めします。詳しくは 6 特別記事〜「EasyRGB」でのモニター補正の仕方をご参照下さい。

   今月は、「デジカメ作品交歓会」の既刊#323号から#330号までに掲載 された写真のうち、7名の編集委員各々が選んだ「この1点!」26点と、編集委員の投票によって選ばれた3点、 計29点を掲載します。順不同です。



「ジェイ」と「風来坊」が選んだ「この1点!」

#323f号から、野 澤 正 之さん(八王子市)の作品、「つゆくさ」

作者コメント:   「時季はずれになってしまいましたが、花の写真を送らせて いただきます。」

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編集委員評:   「この作品はまさに野澤ワールドの極め付きとでも言った表現 がピッタリです。この作品はデジカメの被写界深度の深さをマクロで余り絞り込まずに後ボケを大きく生かしてツユ クサの美しさを引き立てています。花弁をバックに大きく取り入れ、シベとの色彩のコントラストがとても素晴らし いと思います。野鳥の作品でもそうですが、この作品にも色使いの優しさが、野澤さんの心の優しさをとても良く表 していると思います。」(by ジェイ)

編集委員評:   「マクロの美しい作品ですね。バックのボケ、雄しべの陰も作品 を引き立てています。この場合めしべに焦点を合わし、もう少し上から写し、めしべの位置を下から2/3位に配置す ると更に安定感のある作品になるように思いました。」(by 風来坊)

「風来坊」が選んだ「この1点!」

#327a号から、大森 保武 さん(岡山県英田郡)の作品、「山・海・湖の夕日」

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編集委員評:   「夕日の作品作りに取り組まれている大森さん、多くの作品 を投稿されていますが、なかなか難しい対象だと思います。一連の作品の中では、飛行機雲の入った作品がベスト だと思います。この作品も現物の夕日はとても綺麗だったことでしょう。レタッチという視点でこの作品を考えて 見ますと、手前の景色も明るく入れたいと欲張られたのでしょうか?逆光で夕日を撮ると、太陽と手前の景色とは 非常にコントラストが強く手前は黒いシルエットにならざるを得ないと思います。この場合は夕日の雲間からの光 芒と空の夕焼けに着目して作品を仕上げたほうが仕上がりが良くなるとおもいます。海の表情や、手前の景色を入 れる場合は、撮影時にハーフNDフィルターを使って空の光を2~3段階絞ってやればもう少し海の表情がシャープ な画像に出来ると思います。」(by 風来坊)

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「風来坊」が選んだ「この1点!」

#327a号から、木藤 武雄 さん(京都市中京区)の作品、「二条城の紅葉」

作者コメント:   「今年は暖かい日が続き、家の近くの二条城も11月30日 というのにまだ紅葉が綺麗でした。内堀の秋景色です。」

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編集委員評:   「二城条の白壁と黄色い紅葉のコントラストが美しいい作品 ですね。ただ、見ていてやや不安定感を感じます。手前の堀の水も入れたかった気持ちは分かりますが、手前はあ っさりと白い水の部分はカットし、その分、空の空間を広くしてやれば安定感のある構図になるように思いました 。」(by 風来坊)

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「ジェイ」と「桃源」が選んだ「この1点!」

#323e号から、平井 寛 さん(兵庫県加古川市)の作品、「新舞子、干潟の朝」

作者コメント:   「11月28日は、潮時も良く、5時起床6時30頃撮影 ポイントに着いたのですが、既に多くのカメラマンで場所が占められ、辛うじて、端の方から干潟を狙うことが出 来ました。早い人は3時頃には来ていたとか・・。
   灰色の干潟が日の出と供に、赤色→ゴールド→プラチナ色へと変化する様は一見の価値があり ますよ。幸い、東の低空には殆ど雲が無く、カメラ位置を除けば、絶好の撮影条件が整っていました。
   (カメラ:*ist D&Ds、レンズ:Tamron28-300&SIGMA170-500、露出補正-0.3〜-0.7)」

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編集委員評:   「平井さんのこの作品は、新舞子の干潟を良く知りつくして いるように感じ取りました。日没前の光の変化を良く捉え、しかも野鳥の群れが戯れている光景を経時的な光景の 変化の中に、イメージした作品を織り込んで仕立てていく様子は、光の芸術家の称号を与えても良いのではないで しょうか。季節の移り変わりの中で、川里さんの長時間の風雨や大気の浸食による錆とはまた違った、光のオブジ ェは刻々と変化する干潟をカンバスに見立てて、次から次へとスライドショーのように見せてくれ増す。平井さん は本当に素晴らしい作品を作り上げてくれました。」(by ジェイ)


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編集委員評:   「何の鳥であろうか。かもめかも知れない。水際の光の反射の 中に、逆光でとりの動きを明確に捉えている。水際を歩いたり、飛び立ったり、水に浮かんだりと鳥たちの生態を 描いて過不足が無い。連射の中の1枚を選んでいるのだろうか。」(by 桃源)


「ジェイ」が選んだ「この1点!」

#330a号から、大森 保武さん(岡山県英田郡)の作品、「瀬戸の落日」

作者コメント:   「予定どおり、鷲羽山・チボリ公園、行ってきました。 夕日は目で見た景色と似ても似つかないものになってしまいました。
   最近レタッチのお話が Yahoo!グループ掲示板 dgck に上がっておりますが、今日お送りする (4枚)の写真でも、綺麗な夕日・多島美が感じられるものになるのでしょうか?
   構図が悪いのも含め皆様のお力をお借りしたいものです。宜しくお願いします。」

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編集委員評:   「大森さんの鷲羽山からのこの作品は、偶然にも巡り 合わせたのでしょうが、素晴らしいシャッターチャンスをものにしましたね。dgckでも他の方がレタッチされた幾 つかの作品が紹介されていましたが、今回の同様の作品をアングルを変えたりしてデジカメした中で、この作品が 一番バランスが良く飛行機雲と太陽が収まっていました。
   大胆に空を大きく取り入れ、茜色に染まった冬空に一筋の飛行機雲が主役を演じています。地 平線と空とのバランスがとても良いと思います。」(by ジェイ)


「ジェイ」と「B&W」と「桃源」が選んだ「この1点!」

#328a号から、木藤 武雄さん(京都市中京区)の作品、「丹後半島にて」

作者コメント:   「前回お尋ねだった私の使用カメラですが DiMAGE A2 お よび FinePixS602を使っています。長年フィルムカメラで重い交換レンズを何本も持って撮影に行っていたのです が、年を取ると身軽にしないと歩けないのでサブとして二台を使っています。しかし使っていると色々と不満が出 ますね、又眼デジに戻るかも?
   今回は年賀状用に使う新年の夜明けを写しに丹後半島に行きました。」

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編集委員評:   「木藤さんのこの作品は、まさに絵画そのもののようですね。 仮にこのような絵が描けなくとも、デジカメであればそれを元に一寸した加工をすればこのような立派な作品が 出来るように思いますが、しかし元はと言えばデジカメ作品そのものが絵心を持っていなければ、どんな加工をし ても人の心を打つ作品にはなり得ないことを、この作品は示しています。
   荒涼とした荒天の中に人口物的な枯れ木が1本スーと立っているのは、誰かが流れ着いた流木を そっと立てたのでしょうか。それを主体にした木藤さんは、何と素晴らしい絵心を持った人なんでしょう。」 (by ジェイ)

編集委員評:   「冬の浜の荒涼感が余すところ無く表現されています。うまい 作品ですね。黒い雲がすごいです!」(by B&W)

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編集委員評:   「この月刊と対象には夕日・朝日を扱ったものが多く、いずれ を選択するかは大いに迷ったが、最終的にもの1枚にしたのは、昇り始めた太陽の力と海面全体を染めた朝日を賛 美するゆえか。」(by 桃源)


「うぐい」が選んだ「この1点!」

#323d号から、松重 輝夫さん(春日部市)の作品、 「銀座で変わった形を見つけました〜鳥のすみか」

作者コメント:   「今日(11月26日)銀座で写真仲間の写真展があって 行ってきました。
   チャンスがあるかも知れないと思いデジカメをポケットに持参しました。写真展を見終わって 外へ出るともう日が暮れていました。ソニービルから三越に向けて少し歩いたところに、50Cm角ばかりの分厚 いガラスのブロックを升目に組んで壁にしたビルがありました。
   大きなビルの壁が50Cmの升に区切られていますので、その升の数はおそらく何百と有るで しょう。ガラスのブロックは表面がデコボコで、薄茶色のスリガラス調です。したがって部屋からの光が外へ差し 内側を歩く人の影が様々な歪んだ形で映ります。同時に外の街のネオンが色を変えながらきらきらブロックに輝き ます。一つの升を一枚としてそこに変化し続ける光の形を追ってみました
   出来上がった写真を改めて眺めているといろいろいろな事が連想され、題名が付きました。あ まりにも一人よがりでしょうか?
   全体にピントが甘いのは光が常に動いているからです。レタッチは一切していません。どうぞ よろしく。」

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編集委員評:   「何百とあるガラスのブロックの表面の変化し続ける光の形を追 ってみました、という事でしがこれを見て松重さんは「鳥のすみか」と題を付けておられますが、皆さんは何に見え たでしょうか。特に確定した画像でないだけに色々な連想が浮かび、個人個人の情況に応じて色々な話を作ることが できると思います。絵のように作者の明快な意図の基に作られた画像でないだけに、見る人の自由な解釈が可能であ り、話の素材としてみてみると、面白いものだと思います。裏街遍路人さんの錆びの面白さにも通じるかもとも思い ますが、風景写真などとは少し違った写真の世界なのでしょうか。」(by うぐい)

「うぐい」と「B&W」が選んだ「この1点!」

#323f号から、Yacooさんの作品、「センチメンタルな刻(とき)、はかない夢」

作者コメント:   「こんにちは、二回目の投稿になります。
   初めてこのページで自分の作品を見た時は、オ〜〜と思い、嬉しくなってニヤニヤしてしまい ました。皆さんの作品に対する思いや、詩、コメント等楽しく拝読しております。大変勉強になります。
   今回は、自分てきには好きな作品です。皆さんの感想をお聞きしたいと思います。登録の項目 がいくつもあり、どこに登録すれば皆さんの意見等を見ることが出来るのでしょうか?。
   題名は センチメンタルな刻(とき)と、シャボンダマの方は、はかない夢です。宜しくお願 い致します。」

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編集委員評:   「このベンチには誰が座っていたんでしょうか。仲のいいカッ プルが身を寄せ合っていたのか、リストラされたサラリーマンが悲嘆にくれて悄然と座っていたのか、散歩の老人 が杖を脇において休息していたのか、あるいは鳩の糞だらけで誰も座れないのかもしれませんね。着せ替え人形で はありませんが、色々な物語りが作れそうです。以前根木さんの心霊現象なる写真を巡ってYahoo!グループ掲示板 で一悶着ありましたが、写真の技術はともかくとして、解釈を、見る人に委ねる画像も面白いものだと思います。 できれば作者からもう少し説明が付けられていればと思いますが。PhotoShopのキャッチコピーではありませんが 「いいウソは、写真を幸せにする」とありますが、どのようなウソをつけましょうか?デジカメ作品交歓会として も今後このような線を開拓していきたいと思ったりしています。」(by うぐい)

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編集委員評:   「シャボン玉を流し撮りでとらえていますが、両方(被写体も 撮影方法も)とも「(束の間の)時」を表現するに有効なものです。作者の「はかない夢」とはどんなものなので (だったので)しょうか。興味のわくところですが、このフレームの中で明確な存在感を表わしているシャボン玉 は我々一人一人の象徴であるような気がします。」(by B&W)


「うぐい」と「風来坊」が選んだ「この1点!」

#325号から、アラジン さん(福岡市)の作品、「干し柿」

作者コメント:   「佐賀の大和町での干し柿の風景です。」

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編集委員評:   「羊羹は佐賀県の特産のようですが、干し柿は特に佐賀県の特 産というものでもないようですが、佐賀県も産地なのでしょうね。私は干し柿を見ると思い出すことがあるのです。 ロマンチックな話でなくて恐縮ですが、話というのは戦後の昭和25年、私は大阪から伊豆へ引越しました。お正 月早々だったのですが、松がとれてお飾りの捨て場に捨ててある飾りものに干し柿がついたまま捨ててられていた のです。大阪では食べ物が不足していて、このようなものは拾ってでも食べたくなるようなご馳走なのでした。お 飾りにつけて無造作に捨てられている干し柿はドンド焼きで燃してしまうのですが、都会と農村の食糧事情の違い を痛感したものでした。そういえば、私自身も伊豆へ越してからはお腹のすいた覚えが全くありません。干し柿を みるといつも思い出すのでした。写真ですが粉を噴いて干し柿がおいしそうですね。山形土産の干し柿を食べなが ら見ています。」(by うぐい)

編集委員評:   「吊るし柿の表情をアップで撮り、後方に柿をぼかしで入れた 風情のある作品ですね。もし可能ならば、青空か瓦屋根(茅葺屋根)を上に入れると更にいい作品になるように思 いました。」(by 風来坊)


「うぐい」が選んだ「この1点!」

#326号から、池田 篤司 さん(カナダ・リッチモンド)の作品、「バンクーバー国際空港の夜景」

作者コメント:   「イオナビーチの帰りに、ついでに撮影。日も落ちてしま って、とても寒かったです。」

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編集委員評:   「夜景も写真の大きな分野ですね。絵の先生やデザイナーの中 には直線は嫌いだという人も多いようですが、海、海岸線、道路、棚引く雲と、横に絵筆を走らせたような線は魅 力的です。神原さんのよく掲載されるオーロラの写真のような雲のグラデーションも綺麗ですね。広々とした風景 は魅力的です。個人的な好みで選びました。」(by うぐい)


「桃源」が選んだ「この1点!」

#324c号から、野澤 正之 さん(八王子市)の作品、 「箱根のドライブより〜パラグライダー」

作者コメント:   「箱根をドライブしてきましたので、写真を送らせていた だきます。紅葉は時期的にはよかったのですが、それほど色はよくありませんでした。富士山をバックに西日を浴 びて浮くパラグライダー。」

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編集委員評:   「ただ脱帽。雪を頂く霊峰の静、悠然と空を翔ぶハングライダ ーの動。両者の距離をたなびく靄で表現する。うーん素晴らしい。」(by 桃源)



「桃源」が選んだ「この1点!」

#328a号から、木村 元一 さん(東京都台東区入谷)の作品、 「上野動物園にて」

作者コメント:   「バックライトになった夕暮れの五重塔、モノクロの方が いいかも。ひさしぶりに動物園にはいってみました。さすがに季節外れですいていました。夕方だったので動物を 撮る時間がなくて散歩をしただけです。」

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編集委員評:   「多くの写真の中からこの1枚を取ったのは、逆光で木々の枝 の細かいところまで描けていることか。黒い部分と空の部分の割合も適当なのかすごく安心できる。落ち行く落日 の一瞬を巧まずに撮った素直さを買う。」(by 桃源)


「スカイウオッチャー」が選んだ「この1点!」

#324c号から裏道遍路人(川里)さん(東京都)の作品、 「鉄の華(asakusa)」

作者コメント:   「昨日のオフ会、皆さんのお話を聞けてたいへん参考にな りました。皆さんと別れた後、浅草で少し撮りましたので送らせていただきます。浅草の錆です、アカ抜けている と思いますが?。」

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編集委員評:   「何が書かれているんだろう。前衛書道の文字かと目を凝ら しました。「鉄の華」とはネーミングがいいですね。自然に出来上がった塗料の落ち具合が面白い形になりました 。ありふれたものをご自分の感性で捉えられていて見事ですね。目の付け所が違いますね。裏道遍路人さんの悟り に続く道々の作品を楽しみにしています。」(by スカイウオッチャー)


「スカイウオッチャー」が選んだ「この1点!」

#323d号から金子 久隆さん(横浜市)の作品、「京都古刹の紅葉〜常照寺」

作者コメント:   「初めて投稿させて頂きます。古寺の紅葉を求めて、京都 へ出かけました。洛北にある常照寺。あいにくの雨天でしたが、紅葉と背景の二つの要素だけで、フレーミングし ました。」

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編集委員評:   「構図が決まっていますね。安定感があり見るものの心が落 ち着きます。前景の紅葉の枝、その向こうの赤い灯篭、背景の白壁との三つの要素がうまく画面に取り込まれてい ます。色の取り合わせボケ具合が良いですね。」(by スカイウオッチャー)


「スカイウオッチャー」が選んだ「この1点!」

#325号から廣井 信男さん(埼玉県)の作品、 「オフ会の散策から」

作者コメント:   「コメントなしです。」

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編集委員評:   「うーん変な写真だなー。いつもの廣井さんの写真とは少し 違うなー。と思ってよく見たら水面に映った景色なんですね。水面の波紋の微妙なゆれが不思議な面白さを与えて います。又、水面の花びらいいポイントになって不思議さを倍化させています。」(by スカイウオッチャー)


「スカイウオッチャー」が選んだ「この1点!」

#327b号から 「みーちゃん」さん(枚方市)の作品、 「小豆島あちこち」

作者コメント:   「小豆島第二弾の始まり〜〜・・(笑)
   って事で引き続き小豆島日帰り強行突破写真デス!!(^^ゞ
   オリーブ園の風車です。横から見て倒れそうな所ですが、これは正しいアングルですので ・・ヨロシクです。」

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編集委員評:   「「みーちゃん」さん(何か変な呼びかけですね?)の写真 いつも楽しく拝見しています。琵琶湖の写真もいいものがありましたが今回は小豆島のこの写真を選びました。す っきりとしたさわやかな写真ですね。青い空、風車の白く光を反射させた羽根、傾いた塔。画面への収まりが良い です。みーちゃんが何を撮りたいか、何を表現したいか判るような気がします。」(by スカイウオッチャー)


「KASA」が選んだ「この1点!」

#323a号から平井 寛 さん(加古川市)の作品、 「閑谷学校の紅葉」

作者コメント:   「1670年岡山備前藩主池田光政が創設した閑谷 (しずたに)学校は、櫂(ウルシ科・落葉樹)の木の紅葉が特に見事ですがここも台風で葉が落ちていました。」

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編集委員評:   「すごく美しい写真だと思います。日本古来の建築物に、紅葉 の組み合わせは、比較的よく目にするものですが、なかなか撮ろうとしても、意外にきちんと撮れないものです。建 物と、紅葉の木の位置関係や、赤い葉を通すように光が透過光線になっていて、紅葉の葉が一番綺麗に見える光線を うまく捉えられていると思います。」(by KASA)


「KASA」が選んだ「この1点!」

#326号から 辻 昌也 さん(京田辺市)の作品、 「一休寺」

作者コメント:   「25日前後に撮りたかった紅葉が行けなく残念だったので すが、12月4日雨風が強く5日朝に寄って見た所”もみじ”の葉が見事に散って絨毯の様で3枚追加をしました。
   余談ですが、京田辺市は元「田辺町」でした、和歌山県に「田辺市」が既に有ったので京都の 田辺の意味を込めて「京田辺市」と名付けたようです。」

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編集委員評:   「これも、紅葉の写真ですが、紅葉そのものよりも、白い土塀 に囲まれた、赤い絨毯のような葉の色に惹かれてシャッターを切られたのだろうと思います。日本的な情緒に溢れた 良い写真だと思います。」(by KASA)


「KASA」が選んだ「この1点!」

#327a号から 大森 美津枝 さん(岡山県英田郡)の作品、 「宍道湖」

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編集委員評:   「夕日が沈む一瞬と、朝日が昇る一瞬は、同じ構図でも、連続 して撮影していくと、いろいろな色のパターンが撮影できます。金色に輝く景色、赤くなっていく景色、日没直後の 赤と、闇が迫ってきている空の濃い青など、美しい情景がたくさん撮影できますね。この作品は、夕日がまさに山陰 に消えようとする一瞬を捉えられたもので、日没時の作品が何カットかありましたが、バランス(あくまでも私の好 みで、他の作品がだめということではありません。)がこれが一番好きなパターンだということで選ばせていただき ました。」(by KASA)


「KASA」が選んだ「この1点!」

#328b号から、野澤 正之 さん(八王子市)の作品、「柿にくる小鳥たち」

作者コメント:   「柿に来る小鳥を撮りましたが、延べ7日も頑張った割に はどうも気に入ったものが撮れませんでした。取り敢えず、5点お送りします。熟した柿の甘さは、メジロばかり でなく、スズメやシジュウカラをも誘うようです。皮だけになったものでも、熱心につついていました。」

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編集委員評:   「メジロや、すずめが柿をついばんでいる写真が数カットあり ましたが、二羽のメジロの位置関係などが面白く、これを選ばせていただきました。すばやく動く鳥をよく撮られた なと思います。絞りも開放に近いような感じですので、ピント合わせも、シビアになってきたと思いますが、左のメ ジロの目にうまく来てますね。かわいらしいしぐさをうまく捉えた写真だと思います。」(by KASA)

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編集委員評:   「上掲の写真も捨てがたいですが、敢えてこの一枚を選びま した。主役の目白がまるで柿の枝の延長であるかのように身を反らしていて、ユーモアさすら感じます。青い空を 背景に、柿二つ、枯葉一葉、小枝三本、目白一羽、すっきりした絵になりました。7日にわたって撮影された由、 野澤さんの写真に懸ける意気込みは並大抵のものではありません。」(by B&W)


「B&W」が選んだ「この1点!」

#326号から、関根(Hisa) さん(長野市)の作品、「奥湯河原の紅葉」

作者コメント:   「母の住む、湯河原から一歩奥にはいると奥湯河原です。 オフ会の翌日、母を連れ、奥湯河原の紅葉を見に行きました。”紅葉亭”と言うところで昼食をとりました。そこ で撮ったスナップを投稿します。」

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編集委員評:   「全体にソフトフォーカスで、暖かかった晩秋の雰囲気が 出ています。青い空を背景にして紅葉の赤が浮き上がっており、みずみずしい緑との対比も美しいですね。湯河 原までお母様を訪ねられたエピソードも含めて、心が和む一枚です。」(by B&W)


編集委員と読者の投票で選んだ作品(計3点)


#329号から、廣井 信男さん(埼玉県)の作品、「MAP」

作者コメント:   「東京中央郵便局前に設置されている避難経路地図。 ガラス面に丸ノ内の風景が映っていた。機材はE−1+11−22mm。ピント&露出共にカメラ任せ。 リサイズ時に明度をマイナス調整。」

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編集委員評:   「廣井さんらしい独特なテーマを選び、それを映像化した 代表作でしょう。写っている丸の内が地震の被害を受けることを前提に避難経路地図が設置されているように 暗示を受けます。廣井さんのセンサーの地震の予知の針が揺れているのでしょうか。」(by 桃源)



#324b 号から、和田 義弘 さん(大阪市)の作品、「嵐山・嵯峨野散策」、

作者コメント:    「12月1日、良いお天気だったので女房と嵐山・嵯峨野 を散策してきました。今回は、阪急嵐山駅前でレンタサイクルを借り、宝厳院、天龍寺、嵯峨野の竹林、野宮神社、 小倉池、常寂光時、落柿舎、二尊院、祇王子、化野念仏寺を回ってきました。
    ほとんどの神社や寺院内では三脚、一脚の使用が禁止されているのですが、道端では最後の 紅葉を撮ろうと一眼レフに三脚を付けて撮影されているカメラマンが多く来ておられました。私はコンデジでおと なしく撮ってきました。」

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編集委員評:   「紅葉の真っ只中、緑濃い竹林の写真は目を休ませてくれます 。木や花とちがって写真に登場する機会は極めて少なく、この号の対象としては代田さんの六義園の夜景と和田の この写真の二点にすぎません。この貴重な我が国原産の竹や笹についてもう少し積極的に取り上げてほしいと思い ます。
   竹も種類が多いですが、我が国ではハチク、マダケ、モウソウチクが主なものになっています が、変種も含めて武器、建材、造園、工芸・民芸、日用雑貨、食用、防腐、防災とあらゆるところで活用されてき ました。勿論現代では金属、プラスチック、薬品にその座を譲った分野も多いのですが、今でも多くの分野で活用 されています。
   近頃は工芸品の再評価が進んで和紙等と共に竹の良さが改めて見直されてきています。竹槍・ 門松や弓、竹矢来、盆栽から庭園・園芸材料、団扇、扇子、和傘、熊手、茶道具、ざる、簀、獅子脅し、物干し竿 、竹籤(ひご)を使ったさまざまな工芸装飾品、そしておいしい筍、その他数えてみるとキリがありません。昔は 肉などを買いに行くと竹の皮に包んでくれたものです。竹や笹には防腐作用があり、寿司などにもうまく利用して きたものです。地震の時は竹藪に逃げろなどとも言われたりします。
   一夜に1m以上も成長する筍、このような物凄い成長は他には無いそうです。これにあやかっ て若返りに利用しようとする人もいます。とにかく竹はユニークな植物です。ちよっと変わったものとしては、 70年万国博松下館では一万本の巨竹を池のまわりに植えて「五千年の道」という環境を造り、雑踏で疲れた人々 に安らぎを提供したりした事もありました。私は松下館には行けませんでしたが、環境問題がテーマの今年の名古 屋万博では、このような趣向が行われるでしょうか?いずれにしても環境問題から竹が改めて見直される事は間違 いないと思います。」(by うぐい)



#327b号から、「みーちゃん」さん(枚方市)の作品、 「小豆島あちこち」

作者コメント:   「二十四の瞳の展示物。」

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編集委員評:   「みーちゃんはなかなか面白いものに目を付けましたね。何気 ない昭和ロマンの香ると言ってもみーちゃんは判るかな?酒造会社の広告と置物と台、何かマッチしていないよう でしている不思議な取り合わせです。写真は真実を写すとか言いますが、みーちゃんの作品は心に感じたままをデ ジカメしていて、素直な心で感じたままの作品が多く見られます。何のてらいもなく、お父様の写真好きのDNA がそのまま作品に表れていて、私にはとても参考になります。これからも感じたままを多くデジカメして下さい。 楽しみにしています。」(by ジェイ)



3 今月のデジカメ関連サイト・ピックアップ

   今月のお薦めウェブサイトは、アメリカのアマチュア天文写真家、 Gary Honis(ゲアリー・ホーニス)、の Astrophotography & Digital Imagingというホームページです。

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Gary Honis

   と、ご紹介しても今月は天体写真を鑑賞するのではありません!
   天体写真を追求する余り、このアマチュアが如何に涙ぐましい(いささか大袈裟)努力をしている か、をご覧いただきたいと思います。左の写真はその表れです。(^。^)

   天文学ではただ単に光学望遠鏡で我々の肉眼で見える星を観測するだけでなく、 可視光線以外の波長の信号を捉えて観測が行われています。有名な「すばる望遠鏡」は可視光と赤外線(近赤外線と 中間赤外線)を捉えることが出来、赤外線では星形成領域のような温度の低い天体(褐色矮星や原始惑星系円盤)や、 宇宙空間の塵に隠れて可視光では見えない天体(厚いガス雲に隠された誕生直後の星等)を観測しています。赤外線 観測のもう一つの特徴は、過去の可視光を赤外線で捉える、ということでしょう。可視光は肉眼で見える光で (七色の虹を思い浮かべてください)、波長の短い紫(波長:0.38〜0.43ミクロン)、から波長の長い赤 (波長:0.61〜0.78ミクロン)まであります。これよりも波長の長い光の近・中赤外線(波長:0.78〜3ミ クロン)、遠赤外線(波長:3ミクロン〜1mm)は見えません。
   ビッグバンの理論によると150億年前に始まった宇宙の空間膨張は、現在も続いており、それ に伴って例えば3倍に膨張した空間からの可視光の波長は3倍に伸ばされてしまいます。つまり昔の可視光は赤外線 領域の波長として捉えることができます。すばるのような大型天体望遠鏡ではこうした観測がなされています。とい うことで、天体観察における赤外線の重要性はご理解いただけたと思います。次に赤外線とデジカメとの関係につい てお話をします。

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「残暑に草を食む」Ansel Photo

   古い型のデジカメでは、赤外領域の光を捉えることの出来るものが多くありま した。例えば左の写真はオリンパスC2100UZにラッテン番号89bの赤外線フィルターを取り付けて撮影した ものですが、画像はフィルターで可視光を遮断して近赤外線をCCDで捉えたものです。
   最近のデジカメ、特に大型のCCDがついているものは大概赤外線をかなりカットするフィルタ ー(ローパスフィルター)がついていて、赤外線写真を楽しむことが難しくなりました(大型CCDで赤外線写真が 出来るものとしては、少し古い機種ですが、ミノルタのDimage7やソニーのDSC-F717が定評があります。)

   さて、ここからが本題となります。本欄の主人公、ゲアリー・ホーニス、は赤 外線写真が撮れない自分のデジカメをどの様にして赤外線対応にしたのでしょうか?答えはすこぶる単純で、デジカ メのCCDにかぶさったフィルターを取り除いた、ということです。(アメリカではフィルターを取り除くこと を専門に行っている会社もあり、この方面の需要が多いことが推察されます。)以下順を追って見てみましょう 。

    比較写真、道具類、置換ガラス板。

    デジカメの分解。

    デジカメの分解、続き。

    CCD部分の分解。

    ローパスフィルターの除去と置換ガラス板の取り付け。

    デジカメの再組み立て。

    再組み立て、完了。比較写真。

    ホワイトバランスの補正、ローパスフィルターに代わる外付けフィルター。

    オートフォーカスのテスト、フォーカス調節ネジの位置。

    外付けフィルター(ドイツ製のX-nite CC1)の性能テスト写真。

   如何でしょうか?もの好きには困難なことは無い!といった感じですね。 それにデジカメは全くの電気製品だということが判ります。
   同じような話で、 ニコンD70のフィルターを取り除 いた例(英語) キヤノン10Dについての例(日本語)、などがあります。両者のページ共、比較写真でフィルター無しによる 天体写真の大きな改善が見られます。


4 デジカメ技術のおさらいレッスン


   この欄は、読者の皆さんが身につけたデジカメ技術の基本を、もう一度おさら いすることを目的にしております。
   今月はデジカメ画像をよりシャープにする画像加工の少し高級なテクニックについて勉強してみ ましょう。

s-WadaCrop.jpg

「インクラインの地下道」、 和田 義弘さん

   デジカメ人がデジカメ画像をPCに取り込んだ後通常行うことは、トーンカーブ、 明るさ、コントラスト等を調節し、最後にアンシャープ・マスクをかけて画像をしゃきっとさせることだと思います。 トーンカーブは本誌第21号、 アンシャープ・マスクについては 本誌第5号でふれました。
   アンシャープ・マスクによるシャープニングの度合いは、
   1.半径 (効果が適用されるエッジの周囲のピクセル数)
   2.強さ(コントラストやシャープネス効果の強さ)
   3.閾値(しきいち)(どの程度の明暗差があるものを輪郭とするか)
を指定することにより決まります。

   アンシャープ・マスク(USM)では「閾値」で決められた輪郭については「半径」 内にあるものは一律に「強さ」の指定値に従って白はより白く、黒はより黒くしてコントラストをつけ輪郭強調を します。この操作によった画像は見た目にはシャープになったと映ります。つまり目の錯覚を利用しているわけで す。欠点としては、全体的なノイズも強調され、新しいノイズも発生する、特に美しいボケ領域が失われる可能性 がある、半径内の微小領域では黒と白へのシフトが起こり不自然に見える、等の欠点が指摘されています。

MoriokaBefore.jpg MoriokaAfter.jpg
USMによるノイズ強調と発生

RodinBefore.jpg RodinAfter.jpg
USMによる白と黒のシフト(特に小指に注目)

   この二つの問題の対処法として次の手法が使われています。

ノイズ対策マスクを作り、強いエッジ以外はシャープ ニングが掛からないようにする。
半径内の白黒シフト対策   エッジ周辺にボカシを掛けて 滑らかなシフトにする。

   フォトショップ、フォトショップエレメント、ペイントショッププロ、 フォトペイント等、レイヤーが使えるソフトでこれらの処理は可能です。各ソフトで多少の違いは出てくるでし ょうが、操作の概略だけ述べてみましょう。

画像の複製
2   複製された画像をグレースケールに変換
3   「エッジを探す」フィルターでエッジだけを取り出す (上掲の和田さんの写真)
4   ガウスぼかしをかける。
5   マスクの反転
6   マスクにコントラストをつける〜レベルを使う。白・黒 それぞれがはっきりするように、しかも中間(グレー)も残す。
7   マスクを元の画像にかぶせる。
8   アンシャープマスクをかける(マスクによって主な エッジだけに適応される)。

   上記の「マスク」や「マスクの反転」の概念については、 本誌第6号 総合画像処理ソフト「イメージ・フィルター」を使って、マスク、色抜きを勉強しましょう!!を 参照して下さい。

   上記の操作を軸として様々なバリエーションが考えられ、ウェブ上で アクション(フォトショップ)やスクリプト(ペイントショッププロ)として発表されております。その例 を次の「今月のおすすめフリーソフト」でご紹介します。


   

5 今月のおすすめフリーソフト

   本欄では、デジカメ関係のフリー・ソフトをご紹介する趣向です。今月は 最初に、フランスの fabriceroux.com から「ペイントショッププロ」用の無料スクリプト faramir__psp_scripts_2_4.zip(クリックして下さい)を取り上げました。

   この圧縮ファイルの中には7種類のスクリプトがあります。

スクリプト名内容
Faramir Portrait Blur画像にぼかしを加える(ポートレート用)
Faramir Provia画像をフジのプロビア風に仕上げる
Faramir Velvia画像をフジのベルビア風に仕上げる
Faramir Stairway Percent画像を段階的に拡大する(指定%づつ)
Faramir Stairway画像を段階的に拡大する(指定ピクセルづつ)
Faramir Smart USM画像にアンシャープマスク(USM)をかける
Faramir Smart USM Mask画像にマスクを使ってUSMをかける

   解凍後、「ペイントショッププロ」のディレクトリーの 「Scripts-Trusted」のサブディレクトリーに移します。

s-Script-Trusted.jpg

   スクリプトの起動はファイルをクリックし、スクリプト>起動と選んで ゆきます。

RunScript.jpg

   スクリプトの選択です。例として「4 デジカメ技術のおさらいレッスン」 で説明した技法を発展させたスクリプト、「Faramir Smart USM Mask」をハイライトしてあります。

ChooseUSMMask.jpg

   「ペイントショッププロ」のスクリプトは「ノートパッド」で簡単 に画像加工条件を変更できるのでとても扱いやすいです。

   次は、同じく「4 デジカメ技術のおさらいレッスン」で述べた技法を用いた 「フォトショップ」のアクション「Johny's Edge Sharp v1.0」です。{公平さを保つためです。(*^_^*)}

   これはスウェーデンのサイト jakerlund.netに置かれたフリー・アクション です。ダウンロードは Johny's Edge Sharp v1.0(クリックして下さい)からです。

   残念ながら筆者は「フォトショップ」を持っていないので、使い方の ご説明ができません。お許し下さい!!

ウェブサイト「EasyRGB.com」でのモニター補正の仕方について

    ウェブサイト「EasyRGB.com」では、そのサイトの訪問者のモニターをクッキーを使って補正するサービス(?) をしております(一応そのサイトを訪問している間だけ有効のように謳っております)。 (?)は単体での補正ソフトを売るためにやっていることなので、、、、。(^。^)訪問者の ブラウザーでクッキー埋め込みを拒否する設定になっている場合は使えません。但しそのクッキーは人畜無害 とされています。(^v^)

   やり方は実に簡単ですが、英語のサイトなので、画像を使って 補正要領を説明した別ページを作りましたのでご覧下さい。

s-MonitorCalibLogo.jpg 「EasyRGB.com」でのモニター補正

   なおスタンド・アローン(単体)のモニター補正ソフト easyrgbpc_install.exe(クリックしてダウンロード)もあり、機能限定ですがフリーソフトとして 使用できます。


7 編集後記

   。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 姉妹紙「デジカメ作品交歓会」は今年に入って既に5号が発行され、好調な滑り出しとなりました。皆様の御 投稿をお待ち申し上げております。

   今月号は冒頭に関根(Hisa) さん(長野市)制作の画像を使わせていた だきました。関根さん、ありがとうございます。

   さて、最近のデジカメ界での話題ですが、ソニーはソニーセミコンダク タ九州・熊本テクノロジーセンターの増設を行い、CCD生産の増強と共にCMOSセンサーの生産を始める と発表しました。ソニーは既にニコンのデジタル一眼レフD2Xに使われているCMOSを供給していますが、 様々な技術的な困難が克服され、処理速度、消費電力の点でのCMOSの長所がますますデジカメには有利に なってきたということですね。デジカメ時代の始め頃はCMOSの色再現力の不足やノイズの多さで、やはり CCDでなくては、という風潮がありましたが、当時キヤノンは黙々とCMOS技術の完成に精を出していま した。それが現在大きく実を結んでいると思います。

   宇宙からのデジタル画像の話題を一つ。NASAの宇宙探査機カッシー ニが「イアペトゥス」の映像を送ってきました。イアペトゥスは「二つの顔を持つ不思議な月」と呼ば れる土星の衛星で、明と暗の2種類の部分からなる珍しい衛星。 朝日新聞の記事でもくっきりと黒い部分と明るい部分が見えます。

   今月はレタッチソフトの使い方のほんの「さわり」に触れました が如何だったでしょうか。アクションとかスクリプトは出来合いのものでフリーなものがウェブ上では 多く発表されております。これらより簡単なものは「プラグイン」と呼ばれ、単一の操作をする追加フ ィルターですが(といっても様々な加工条件を設定出来るものもあり)、これも無料のものが沢山あり ます。「プラグイン」は元来フォトショップ系(エレメントも含む)のソフト用ですが、ペイントショ ッププロをはじめ多くの画像ソフトで使用できます。

   本格的な冬になりましたが、皆様どうぞ風邪などひきませんよう に。防寒対策をしっかりしてデジカメ撮影に励んでください。(^_-)。


   より良いメールマガジンを作り上げようと思っておりますので、皆 様のご質問、ご意見、ご批判、お励まし、お待ちしております。どうぞメール・マガジン「デジカメ作品交歓」 にふるって御投稿下さい。メール・マガジン「デジカメ作品交歓」の最新号は発行責任者、木村元一、 のウェブ・サイト http://www.dgck.net/index.htmlでご覧いただけます。

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 それでは皆さんの力作、楽しみにしています。ごきげんよう!


「月刊デジカメ作品」編集局
発行責任者:木村元一
編集責任者:神原幹郎
編集委員:うぐい、ジェイ、スカイウオッチャー、桃源、風来坊、KASA、B&W (あいうえお順)