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SmallTitle姉妹誌

創刊号

平成15年1月1日発行

1 創刊に当たって

NENGA218
 明けましておめでとう御座います
 ユビキタスインターネットなどという言葉が聞かれたのはつい2,3年前の 事ですが、いまや現実のものになりつつあります。画像処理を含めて情報シス テムの発達は留まるところをしらず、日進月歩を続けています。
 携帯もいまでは画像の送信が常識になり、どこへ行っても、携帯でデジカメ している人をみかけます。ハード自体はまだまだ決して安いとは言えませんが、 性能は格段に進歩してカメラのベテランでなくとも、デジタル機器やソフトほ 駆使して、そこそこの写真も楽しめるようになりました。
 今やこの新しいテクノロジーを何にどのように活用していくか、創意工夫の 求められる時代になりました。これらを皆さんと共に考えていきたいと思っています。及ばずながら 「月刊デジカメ作品」がこの一助になれば幸いと考えています。
(発行責任者:木村元一)


2 今月の特選デジカメ写真


 今月は、「デジカメ作品交歓会」の既刊#170号から#177号までに掲載 された写真のうちから7点を選びました。

#176号から、野澤正之さんの作品、「カワセミ」
作者コメント:「この時季、まだペアリングはしていない筈ですが、餌場が散在しているので、  多分、重複して採餌しているものと思われます。雌が餌を狙っているときに、  雄が現れて雌に追い払われる場面もありました。年が明ければ、ペアリング  も見られると楽しみにしています。」
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編集委員評:「清流に住み「飛ぶ宝石」と呼ばれる光る青い・翡翠=ひすい色の素晴らしいカワセミ=翡翠が、望遠でブレ・ボケもなく、前ボケ後ボケもきれいな仕上がりの良い映像です。 雀ぐらいの小さな鳥で飛行は敏捷・敏速なので撮影は難しいでしょうが、宝石の羽を広げたところ、水に飛び込む瞬間、捕食した魚を咥えている映像、などなど。 沢山楽しんで撮影してください。そして、これからも我々にも見せて下さい。
 歳時記によると、「かわせみ」は夏の季語ですね。
  かわせみの杭(くいぜ)を替えて又濃ゆし  山口青邨」(by 不精ひげ)


#175b号から、木村元一さんの作品、「夢の大橋」
作者コメント:「東京ビッグサイトとパレットタウン、お台場の間にひろびろとした 「夢の大橋」があり夜間はライトアップされています。」
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編集委員評:「写真を鑑賞する目は、具象を抽象化し、抽象化した直線や曲線の流れを追うわけですが、 抽象化のプロセスは自然のオブジェよりこの写真のような人工構造物の方がスンナリと行えます。 そういう意味でこの写真は非常に安定した感覚を与えます。線と線の集まりが、 画面の縦・横の三等分線交点の右下に収束し、しっかりとしたコンポジションです。 遠くの二人の人物が更に奥行きを与え、直線に並んだ街灯や石畳ののかもし出す定まったビートのリズム、 手すりのキャンバーが変化を与え、左の観覧車の大きな円と右の背の低い不思議な形の街灯がペアーを 構成します。無駄のない、簡潔な写真ですね。気に入った一枚です。」(by B&W)


#173号から、平井 寛さんの作品、「六甲山森林植物園の紅葉」
作者コメント:「11月16日(土)、少し時期が過ぎたようでしたが、晴天の下、多くの  紅葉狩りの人で賑わっていました。」
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編集委員評:「あかですねー。光を受けて輝いていますねー。 逆光を受けて強調された紅葉が鮮やかです。黒い枝が画面のよいアクセントになっていると思います。 紅葉は逆光で見る方が鮮やかで好きです。特にこの作品からは枝、 葉脈が血管のように見え”生命”を感じます。何を表現するのか計算されており良い写真だと思います。」 (by スカイウォッチャー)


#171号から、勝股三三男さんの作品、「虎渓山永保寺の紅葉」
作者コメント:「岐阜県多治見市虎渓山町にある臨済宗南禅寺派虎渓山永保寺の紅葉  生憎の天気だったが、大勢の人が来て賑やかだった。  今週末も未だ綺麗な紅葉だ見られると思います。」
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編集委員評:「紅葉はお寺の土塀や白塗りの壁、瓦屋根に良く似合います。日本人にとっては 楓がこうした日本的な風景と密接に結びついているからかも知れません。この写 真もその要素が印象強く訴えかけてくるのと思います。作者も書いていますが、 有名な場所であればあるほど、見に行く人が多くて写真を撮るのが難しいもので すが、この写真は反って人が入っていたほうが、調和が取れるのではないでしょ うか。今組写真の中にある紅葉の赤の中にある楓の太い黒い幹の写真は、桃山時 代の蒔絵のような迫力があり、好きな写真の1枚です。」(by 桃源)


#174号から、和さんの作品,「四季桜と紅葉」
作者コメント:「愛知県の小原村の「四季桜」です。今満開です。 四季桜は春と秋に花をつけます。春は彼岸頃から開花を始め、ヒガンザクラ  と同時期から満開となり、白や淡紅色の花をつけます。秋は10月から12  月と続いて 咲きます。時 期外れに咲き続ける桜は、不断桜、冬桜、寒桜な  どの名前で呼ばれ、小原村では「四季桜」と呼び村の木に制定し保護・増殖  をはかっています。」
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編集委員評:「この写真の良さは、題材としての桜の花が季節の常識を破っているという意外性を、桜と紅葉の直接的な対比でなく、 紅葉をボケを使って「そこはかとなく」表している点です。春の写真とは決して解釈できない写真です。 左から右へ伸びる枝がもう少し下方に位置していたら、もっと安定感がでるでしょう。ともあれ、 鑑賞者をして自然の不思議さを思い巡らさしめるインパクトがあります。」(by B&W)


#172号から、和さんの作品、「聖宝寺 紅葉のライトアップ」
作者コメント:「今日は先日行って来た夜のライトアップのモミジ投稿します。 三重県の聖宝寺です。期間限定で夜のライトアップしています。階段を登り 切るとそこには真っ赤なモミジが・・・夜の暗闇から浮かんできました。」
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編集委員評:「ライトアップされた伝統寺院建築の木組み屋根と年輪を刻んだ上方に 伸びる紅葉の太い幹が、屋根を覆う黄色と赤のもみじの中にバランス良く配され、 安定感のある構図は見事です。またスローシャッターにもかかわらず紅葉の発色 とピントの確かさにも感心します。」(by 風来坊)


#177号から、代田泰彦さんの作品、「雪の称名寺」
作者コメント:「先日の雪で近所の称名寺に行きました。水分の多い雪でしたので、カメラが  濡れることに気が行って思う道理には取れませんでした。丁度瓦の吹き替え  の工事中で本来の本堂でないのが残念です。」
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編集委員評:「神原さんや椿さんにはには笑われそうですが、関東地方では12月の始めと いうのに早々と降雪がありました。今年の冬は寒そうです。ブルブル(>_<)
 さて、本題ですが僅かに冠雪した景色は雪国てはかえってなかなか見られな いのではないでしょうか。浮世絵にもたっぷり雪を被った称名寺のの絵はある ようですが、うっすらと雪化粧するのも季節のはざまのごく一時にすぎないと 思います。山の向こうは古都鎌倉、歴史に深く根ざした金沢八景、その中の古刹の初冠 雪の風情は一入です。町なかの寺と違って背景の山など自然をうまく取り入れられた庭ですがバラ ンスよくフレーミンクされていると思います。
 個人的な好みですが、こういう風景は何か特定の建物などを強調して撮るよ り全体がぼんやり入っている方が物静かで好印象を与えるように思います。画 像としては日本人の遺伝子に組み込まれているとか言われる、今やブームにな っているとかの SUMIE のように思えます。
 インターネットがなかったら目にする事は無かった景色と思い一票入れました。」 (by ウグイス)


3 今月のデジカメ関連サイト・ピックアップ


 写真関連サイトとして、今月ご紹介するのは、 Galen Rowellのマウンテン・ライト です。

http://www.mountainlight.com/

 アメリカの写真雑誌に「アウトドアー・フォトグラファー」という月刊誌があります。 この雑誌の初刊以来記事を書いていた山岳写真家、ゲイレン・ローウェルの商業ウェブサイトをご紹介します。
 ローウェルは、10歳の時から登山を始め、2002年8月に飛行機事故で亡くなるまで、 数々の山に登り多くの自然をテーマにした写真を、前掲の雑誌や、「ナショナル・ジェオグラフィック」、「ライフ」、また多くの 個人写真集に残しました。
 冒険のはてに巡り合う究極の光、形、色、を見事に35mmフィルムにとらえています。 ローウェルは、芸術が冒険であり、冒険が芸術であることを示し、そしてカメラに捉えられた結果をダイナミック・ ランドスケイプ(風景)と名づけました。また、デジカメも早い時期から手にし、これからはデジカメの時代だ と予見したそうです。
 ローウェルの肉体的タフさを伝える逸話として語られるのは、チベットのラサのポタラ宮 にかかる虹を見た時、虹がちょうど建物のの上にかかるような写真を撮るために、しかも虹が消えないうちにと、 シャッター・ポイントまで海抜約4000メートルの高地を全速で走ったそうです。撮影された写真は (小さい写真ですが)
http://www.mountainlight.com/rowell.gr.html
の上から三番目に見られます。
ギャラリーは
http://www.mountainlight.com/gallery.html


4 今月のおすすめフリーソフト


本欄では、直接にデジカメ・イメージに関わるフリー・ソフトをご紹介する趣向ですが 、今月号ではこれが無くてはイメージ・ファイルが処理できないもの、つまりコンピューター、 これを外敵から守る3っつのフリーソフトを紹介いたします。名づけて、「あなたのPCを守る三種の神器」。


三種の神器、その一

フリー・ウイルスソフト, AVG
ダウンロードは、
http://www.grisoft.com/html/us_downl.htm#FREE
から出来ます
ありがたいことに、ソフトの説明と設定の仕方を詳しく述べた日本語のサイトがあります、
「竜の情報館」というウェブサイトです、
http://ryulife.com/net/avg.html
です。
そのほかに、
http://eazyfox.tripod.co.jp/SecuTool/AVG6/AVG61.htm
http://sakaguch.com/SetAVG_AntiVirus.html
も参考になります。
様々なウイルスソフトが市販されていますが、筆者の経験からいくと、 このソフトは他のソフトとインターフェアーすることがなく、実に使い良いソフトです。 これほどの機能で無料というのがいいですね。


三種の神器、その二

フリー・ファイヤーウオール、ZoneAlarm

ファイヤーウオールというのは、インターネットを通じてのPCへの不正アクセスを防ぐため のものですが、ハードの場合とソフトのものがあります。ZoneAlarmはソフトのファイヤー ウオールです。性能はピカイチといわれています。

ダウンロードは、
http://www.zdnet.co.jp/products/us/tools/zonalarm_u.html

ファイヤーウオールと各種ソフトの説明は、、またまた「竜の情報館」でご覧いただけます、
http://www.ryulife.com/net/firewall.html

ZoneAlarmの日本語化ツールも同じく「竜の情報館」で、
http://ryulife.com/net/za/


三種の神器、その三

フリー・アンチスパイウェアー、AdAware
スパイウェアーというのは、インターネット・サーフィンをしている間に 特定のサイトから埋め込まれる(フリーソフト等から)PCにある個人情報を送りだすソフトです。 これを探し出して、消去するのがアンチスパイウェアー。

AdAwareは
http://www.zdnet.co.jp/download/pc/tips/tips14.html
からダウンロードできます。

日本語での使用報告は、
http://members.tripod.co.jp/eazyfox/SecuTool/ADaware/AdAware1.htm

筆者の使用経験では、消しても消しても埋め込まれるクッキーが何種類か残り、 とにかく頻繁にこのソフトを起動させ消去していました。最後にはAdAwareのスキャンの 手間を省くため、「クッキーバスター」と名づけたバッチファイルで一発で消去するようにしましたが、 この「クッキーバスター」とAdAwareはなるたけ頻繁に作動させるよう心がけています。


5 編集後記


 「月刊デジカメ作品創刊号」いかがでしたでしょうか?
メール・マガジン「デジカメ作品交換会」に投稿された写真の数々は、 それぞれ個性的で面白いものが多いのですが、何しろ作品の選びかたが6人 の選者の主観や集計によるものですから、こころならずも掲載できなかったも のも多くありました。ご了承いただきたいと思います。なお eグループで自薦 していただけば集計に加算することになっています。
 より良いメールマガジンを作り上げようと思っておりますので、 皆様のご意見、ご批判、お励まし、編集局までお送り下さい。
メールの宛先は、 木村元一 です。

 どうぞメール・マガジン「デジカメ作品交換会」にふるって御投稿下さい。
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http://village.infoweb.ne.jp/~mkclub/
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 月刊誌の編集委員も募集しています。編集局に参加したい方は、木村元一まで。

 それでは皆さんの力作、楽しみにしています。ごきげんよう!


「月刊デジカメ作品」編集局
発行責任者:木村元一
編集委員:ウグイス、不精ひげ、桃源、風来坊、スカイウオッチャー、B&W