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SmallTitle姉妹誌

(下記廃刊後記入)

   (「月刊デジカメ作品」は廃刊なっています。
続刊はデジカメワークス」(ここをクリック)をお楽しみください。)

第16号

平成16年4月1日発行

1 はじめに

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Ansel Photo

   「4月、ようやく春らしくなり桜の話しが賑やかになってきました。 皆さんの所ではいかがでしょうか?ところで私の所では今年になってからハードディスクのクラシュに始ま っていろいろなハードのトラブルに見舞われています。今回はとうとうデジカメが駄目になり修理に出しま した。とにかくハードのトラブルに見舞われると修復には苦労します。思ったより費用が掛かかるのも頭痛 の種ですが、それより何なり、システムを元の状態に戻すのにつまらない苦労を強いられます。バックアッ プは完全にすべきだと痛感しています。

   ソフトの面でもウイルスが大発生していて殆ど連日ウイルスやスパムメールが届きます 。世界中のインターネットメールの半分以上は無駄なスパムメールだといわれています。インターネット上 での個人情報流出事件も後を絶ちません。私のメールアドレスも使われることがあるようで、相手先から注 意のメールも何度がきました。ブロバイダーの対応や駆除ソフトなどによって被害はさけられていますが、 世間では様々な被害が報道されています。

   ところで先日のフォトエキスポでも多くのデジカメの新製品の紹介が行なわれていまし た。沢山の新型デジカメが市場を賑わしています。性能はますます向上して誰もが高品位の写真を楽しめる 時代になってきました。ソフトやアルバムやプリントの使い勝手も更に便利になってきています。社会的な 活動は、これに連れて相応のセキュリティーが求められるようになっています。システムの強化をしていか なければならなくなってきました。いろいろと検討していく予定でeグループの掲示板などで提案、議論を していきます。」

(発行責任者:木村元一)


2 今月の特選デジカメ写真


   本欄のコンセプトは、過去1ヶ月(締切りは毎月19日)に姉妹紙 「デジカメ作品交歓会」に掲載されたデジタル・イメージ(デジカメ・イメージ、スキャンされた銀塩イ メージ)の一部を、編集委員の推薦・投票によって選び、あわせて編集委員の論評をつけて読者の皆様にじっく りと作品鑑賞をしていただくという目的を持ったものです。読者の皆様方からのご推薦も受け付け ますので、是非編集局までお寄せ下さい。

   推薦では、全国各地の風物,季節の話題、生活風景等の写真を読者の間で分かち合うこ とを目的としている姉妹紙「デジカメ作品交歓会」の性格上、それらが選択の一要素となります。また、 新しい芸術表現の可能性を秘めているデジタル画像を扱う故に、自由な表現形式も高く評価され、本誌で はそれらを推奨致します。所謂一般の写真コンテストにおける如き、優れた写真技術、写真撮影の難度、 及びある程度確立された審美感に基づく厳正な評価は、もとより素人集団である編集局には無理がありま す。従って、これらの評価要素に関しては、各編集委員のそれまでの人生経験、写真経験、美的感覚等に 基づくものになります。

   デジタルイメージをモニター上で正しく見る際には、モニターが正しく補正されてい ることが条件となります。補正にはそれなりのソフトウェア、機器が必要とされますが、それが無い場合 、最低限必要とされるのはモニターの明るさとコントラストを調整することです。下に示した画像を使い 簡易補正されることをお薦めします。

   明るさの補正は下の画像の特に最両端の白と黒が隣り合わせるものと区別できるよう にモニターを調節します。

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   コントラストはモニターから距離をもって目を細めて見た場合、 下の画像のガンマ2.2(ウィンドウズ使用)またはガンマ1.8(マック使用)の画像が周囲と区別 無く見えるようにモニターを調節します。

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   今月は、「デジカメ作品交歓会」の既刊#254号から#257号までに掲載 された写真のうち、6名の編集委員各々が選んだ「この1点!」計10点と、いつものように編集委員の投票 及び推薦によって選ばれた6点、新人紹介として5点、計21点を掲載します。順不同です。



「B&W」が選んだ「この1点x2!」

#254c号から、平井寛さん(兵庫県加古川市)の作品、「梅と菜の花」

作者コメント:   「2月21日、汗ばむ陽気の一日、兵庫県御津町の綾部 山梅林に行ってきました。梅はまだ3分咲き程度でしたが、麓には満開の菜の花畑が広がり(13ha)、菜の花狩 りを楽しむ親子が連れがたくさん訪れていました。」

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編集委員評:   「最初の作品は、春が画面から転げ出てくるような写真で すね!!筆者の経験でゆくと、デジカメにとって黄色は、特に再現性において、とても難しい色ですが、平井さ んは頗る自然な色調にまとめあげています。赤い帽子のモデルさんを配することで単調さを一切感じさせない 写真に仕上がり、やはり経験を積んだベテランの写真だということがわかりますね。2点目は春の伸びやかさが よく表現されています。見事な構図です。梅の枝の不規則性と整然と並んだ菜の花の対比も面白いですね!平井 さんの写真はいつ見てもすばらしいし、筆者のような経験不足の者にとってはとても勉強になります。」(by B&W)


「スカイウオッチャー」が選んだ「この1点!」

#254a号から、藤田正俊さん(神奈川県川崎市)の作品、「春の上野、鳩に追われる子供」

作者コメント:   「都美術館に公募展作品搬入に出掛け、「専門学校卒業 制作展」、「東京五美術大学卒業制作展」、「東京藝術大学卒業・修了作品展」をみましたが、芸大本校での作 品展は時間が足らずまた見に行くようです。2月21日上野公園に出掛けました。早咲きの桜が咲き、大道芸パ フォーマンスに大きな人の輪が出来て、上野の山はすっかり春になっていました。カメラCASIO QV-2300UX ISO1 60シャッタースピード・絞りカメラまかせ。桜アップでも、逆光でも、よい色調に仕上がっています。」

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編集委員評:   「藤田さんの街頭散策の写真はいつも楽しみにしています 。身近な風景も改めてみると、「ああなるほど」と思うことがあります。上野公園の写真ですが、正面に捉えら れた羽をいっぱいに広げ飛び立つ鳩と子供のしぐさが良いタイミングで取れえられています。飛び出してくるよ うな躍動感、スピードを感じました。こうゆうタイミング、図柄で撮れたらと想像はするんですがなかなか思う ようには撮れないのが現実です。藤田さんの日ごろの観察眼のたまものですね。」 (by スカイウオッチャー)


「うぐい」が選んだ「この1点!」

#254a号から、有本勝さん(神戸市)の作品、「明石海峡大橋など」

作者コメント:   明石海峡大橋・フェリー・釣り人の三点セットで撮って みました。」

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編集委員評:   「色の淡い写真になっていますが、親子らしい釣り人を中 心にして大きな船、瀬戸大橋さらには前面に広がる広い海がフレームに組み込まれて落ち着いた構成になって います。距離がつまって見えるのはズームの関係からでしょうか。三点セットにした関係でちよっと焦点がぼ けた感じがあるのと、海が広いからでしょうか、多少散漫になった印象はありますがこれは動く相手のあるこ とですから、なかなか難かしいですね。賑やかな色彩の多い写真の世界ですが、単調な色合いの中で釣人の親 子の色が目立つので、これをテーマに後は背景として活かしていると見ても良いでしょう。大きな橋、大きな 船、広い海、これらに小さい釣り人を組み合わせたのは面白い趣向でした。」(by うぐい)



「ジェイ」が選んだ「この1点!」

#256b号から、黒崎亨さん(横浜市)の作品、「オリヅルラン」

作者コメント:   「今日は我が家の鉢で育てているオリズルランが一輪可 憐に咲いたので、ベランダの明かりを光源にして撮ってみました。黒い漆器のお盆に描いた絵をイメージして撮 りました。如何でしょうか?」

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編集委員評:   「黒崎さんのオリズルランを見てハッとしました。シンプ ルな中に気品ある作品に仕上がっていると思います。またバランス良くお盆に仕立てたバックに納まっている点 についても、並々ならぬ技量を感じさせる素晴らしい作品です。」 (by ジェイ)


「無精ひげ」が選んだ「この1点!」

#254e号から、野澤 正之さん(東京都八王子市)の作品、「白鳥(埼玉県川本町)」

作者コメント:   「昨日は気温20度で4月の陽気になったと思ったら、 今日は一気に10度も下がって、春の足取りは二進一退といったところのようです。でも北淺川で野鳥観察中、 山際の2ヶ所でウグイスが鳴き続けていました。
   白鳥の写真は、昨年も今年も平井さんが素晴らしい作品を見せて下さいましたが、私も月明 かりを頼りに、荒川中流の凍った岸辺のゴロタ石を踏み越え、枯れ萱を踏み分けて、30分がかりで目指す場所 に辿りつき、薄明からの白鳥を撮ってみました。今年三度目になります。
   今回は、飛び立ちと飛翔と着水を選んでみました。白鳥はその優雅な姿に似ず、助走はダイ ナミックで、朝のしじまを破る水蹴りの音が響きわたります。集団での助走、ペア助走、1羽だけでの助走、そ して飛翔から着水の姿は、見ているだけでも感動を覚えます。」

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編集委員評:   「秩父盆地から関東平野に流れ出した荒川が、川幅を広げ 蛇行して河原や中洲を作り出してする埼玉県川本町流域には、白鳥達が越冬に飛来する。写真には二羽の白鳥が 、海上を長距離飛揚する大型の羽根で大きくはばたき、水面から飛び立つ足跡がリズム良く水しぶきをたててい る。ムービーとは異なるハイスピード・シャッターがとらえた、瞬間の美しさがあり、ねぐらとなる枯れ萱の前 の水面は、日の出前の明るさに輝き適切なコントラストに仕上がり、構図的にも飛び立とうとしている右側が大 きく開き、安心して見ることができます。遠出し早朝から撮影する苦労も、数写された中から選ばれた、この一 枚の傑作を見れば、充分な達成感があったということでしょう。」 (by 無精ひげ)



「風来坊」、「スカイウオッチャー」、「うぐい」が選んだ「この1点!」

#255a号から、Y.Wadaさん(大阪市)の作品、「湯原温泉」

作者コメント:   「皆様の素晴らしい個性あふれる作品に感動しておりま す。3月3日、岡山県の勝山町で開催されている「勝山のお雛まつり」に行ってきました。当日は初日のことも あってか、多数の人が見物に訪れていました。「勝山のお雛まつり」は、見物にこられた方々に観てもらう為、 商店や民家の軒先に先祖代々から伝わるお雛様や、手作りのお雛様を飾っています。江戸時代のお雛様もあり見 事でした。
   湯原温泉に一泊し、河原の露天風呂(砂湯)にも入ってきました。よい温泉でした。「神庭 の滝」にも立ち寄りましたが、途中で吹雪が強くなり早々に引き上げました。」

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編集委員評:   「吹雪の舞う岡山県神庭の滝への道、一服の水墨画風の素 晴らしい写真だと思います。特にスローシャッターで吹雪を表現し、前景・中景・遠景の安定した構図がバラン スの良い作品に仕上がっていますね。雪からレンズを保護しながらの撮影ご苦労様です。」 (by 風来坊)


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編集委員評:   「寒さが伝わってきます。居ながらにして様々な景色、 雰囲気を楽しめるデジカメ交歓会の楽しさありがたさを痛感しています。(寒いところは苦手です。)白黒写 真を思わせるしっとりとした写真ですね。雪降る中の川沿いの露天風呂。味わいのある日本の原風景ですね。 手前の川の中の雪のついた岩が画面に変化をつけて引き締めています。」(by スカイウオッチャー)

編集委員評:   「ガスが掛かっているんでしょうか、色調は単調ですが 、よく見ると野天風呂に入っている人がいたりします。ふと私は若い頃いた伊豆修善寺の「独鈷の湯」を思い だしました。修善寺は弘法大師が独鈷で地面をつついてお湯を出したと云われていますが、湯原温泉の歴史は いかがでしょうか?人造湖が傍にあるようですが・・温泉ブームは全国に広がり、東京でも大江戸温泉、スパ ・ラクーア(東京ドーム温泉)の他、一時衰退していた銭湯もいろいろ工夫をこらして復活してきているよう です。湯原ダム湖の下に色々な施設が造られているようで、写真で見る以上に賑やかな所のようですが、写真 の時期は冬真っ盛り、人気も少いようで、緑の木さえ見えない色の単調さが冬をうまく表現しています。白い ものは雪ですね、川の流れ、雪を乗せた石、雪の中の湯舟、建物、上部には並木道りと、色々なものをフレー ムに纏め、真中に入浴中の人を置いて一幅の絵となりました。」(by うぐい)


「B&W」が選んだ「この1点!」

#254c号から、Yoshimitsu Era さん(青森県)の作品、「息吹」

作者コメント:   「ここのところ、なかなか外に撮影に出られません (;;)家の鉢植えに花?がつきましたので、久々にマクロ撮影に挑戦しました。」

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Canon EOS 10D 絞り優先AE 1/200秒 F4.0 EV0.0 Flash:発光 W/B:太陽光
SIGMA EX50mm F2.8 MACRO ISO200 RAW PhotoshopCSにて現像

編集委員評:   「マクロ撮影でのフォーカスの位置は作品の質を決定 するのには重要な要素となるようで、Eraさんご本人の言葉を借りると、「異次元世界からぽっかりと浮 かび上がって顔を出しているように表現したかったので」房の先端ではなく、その回りの位置にフォーカス したということです。そして「先端部にフォーカスしたものもありましたが、イメージには合わずにボツに した」そうです。こうしたお言葉にEraさんの写真に賭ける執念が感じられます。作品は背景を黒に取り デフューズした優しい照明を被写体に回り込むようにして撮影されています。上手に工夫されたセッティン グで、被写体をあまりでしゃばらせずに「息吹」というイメージを的確に表現していると思います。見事です。
   「きれいなものをよりきれいに表現するのは理想かもしれませんが、一見なんの変哲も ないようなものをはっとするような映像にするのが目標です。」とはEraさんのお言葉です。」(by B&W)


「ジェイ」が選んだ「この1点!」

#254d号から、藤田正俊さん(神奈川県川崎市)の作品、「上野公園にて、2月 21日 都美術館前  山茶花」

作者コメント:   「上野公園に「日本アンデパンダン展」搬入観賞に出 かけた時などの行き返りにデジカメした映像です。拙き俳句の恥じも掻いてみました。」

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編集委員評:   「山茶花を手前に大きく撮り入れ、右にカップルらしき 姿をアウトフォーカスさせたこの作品は、絵画を思わせます。写真も絵画と似たところがありますが、大胆に 左右に分けることによって作品が生きています。ひげふじさんの柔軟な作風には大いに勉強になります。」 (by ジェイ)


「風来坊」が選んだ「この1点!」

#257b号から、椿勝彦さん(北海道)の作品、「朝霧の日の出」

作者コメント:   「今月の8日9日と一泊二日で鶴を撮りに出掛けまし た。朝の出発の時に撮りました。」

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シャッター 1/200 絞り 7.1 補正 0 ISO感度 100 レンズ 75.0-300.0mm WB オート(レタッチトリミング無し)

編集委員評:   「朝日に輝く朝もやの雪原、神々しい景色に感動します。 太陽の位置を左端に寄せたアンバランスが右方向の動きを生み、右の木立との対比が、美しい景色を誇張してい ると思います。また、朝日の色が春の暖かさを感じさせる作品に仕上がっていると思います。」(by 風来坊)


編集委員の投票で選んだ作品(計6点)

#249号から、崎本さん( 熊本県天草)の作品、「大宰府にて」

作者コメント:   「太宰府天満宮の梅の花を見に行きました。残念なが ら時期が早すぎ二分咲きぐらいでした。蝋梅がきれいに咲いていました。梅の花は皆さんが送っていらっしゃ いますので、蝋梅の写真と、太宰府天満宮で目についた建物の写真を送ります。建物の名前は解りません。 よろしくお願いいたします。」

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編集委員評:   「自然に出来たフレームでしょうか、あるいは木々の間 から垣間見たのでしょうか?建物は何でしょう?幻想的な構成です。律令国家成立後、九州地方統括の中心地 として、また、中国・朝鮮などの窓口として重要な位置にあって栄えた所ですから写真の対象も無限にあると 思います。菅原道真の話しのように、中央から赴任してきた貴族にとっては,大宰府は遠い所であったようで 、望郷の念から,大宰府の官人たちは歌に慰を求めたようで、大伴旅人・山上憶良等の文学を生み,万葉集の なかにも秀作が残されたのでした。そのようなところですから、私としては1点豪華主義のような手法より、 ランニングコストの不要なデジカメの特性を活かしてあれもこれも色々沢山撮って紹介してもらえればより楽 しいのではと思います。それと崎本さんにはもっと地元天草の素晴らしい風景などもホームページへなおして しまわないでどんどんお願いしたいです。蝋梅はおまけでしょうか、中国から渡ってきたものですね。」    (by うぐい)



#254b号から、mitiさん( 神奈川県川崎市)の作品、「鳥三点, カモとカメ」

作者コメント:   「同じ池の住人同士で会話がはずんでいます。」

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編集委員評:   「Mitiさんの優しい目がカモとカメに注がれている この作品は、シャッターチャンスも良くMitiさんのコメントにも有るようなほのぼのとした会話が聞こえ てくるようです。柔らかな春の日差しのを浴びて、やがて来る別れを惜しんでいるようです。技術的にも申し 分ないと思います。」(by ジェイ)


#254c号から、裏道遍路人(川里)さん( 東京都)の作品、「朝の本多劇場」

作者コメント:   「公園デビューならぬネットデビューを無事にできまし た。又送らせていただきます。
   昨夜の妖しさが残っている朝でした、ここ下北沢にはエネルギーを感じます。あちこちで浄 化作戦とかで街をきれいにしてますがエネルギー迄浄化されたようです。」

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編集委員評:   「マヤのカレンダーによるとこの世界は2012年12 月23日に終わりになるらしいですね。昔ノストラダムスの大予言などというのがもてはやされた時は、終末 は1997年でした。自分史的に見たら終末はいつ来てもおかしくないから、どうでもよいことかもしれませ んが、人間総体としての歴史の流れは様々な終末論で大きく左右されてきているのを見ているわけですから( イラクの破壊もある意味でこの流れの一つです)、なにやら気になる話題です。
   で、川里さんの写真ですが、大袈裟かもしれませんが「終末」というのを感じてしまいま す。さっきまで暗闇に覆われた町の中で好奇心と欲望と悲しみを声高に撒き散らしていた人々が去り、朝の光 が差しこんで、魔法が解けたような下北沢のバーの扉が写っています。まるで1974年から閉ざされたまま の如く、色あせた寺山修司の野外劇や、その下の怪しげなインド風の女性の破れたポスター、無造作に打ち付 けられたメニューや店の宣伝、こんなものが時代や歴史や人生の「節」や「終わり」みたいなものを暗示しま す。
   作者の言うエネルギーとは夜の喧騒なのか、それとも浄化に賭ける住民のエネルギーなの か計りかねますが、少なくともエネルギーの浄化を肯定的に捉える言葉に作者のとらえどこを知っていささか ほっとしました。「裏道遍路人」明日はどの町を徘徊するや。楽しみです。」(by B&W)


#255b号から、椿勝彦さん(北海道)の作品、「山の向こうに沈む夕日の光芒」

作者コメント:   「二月の十九日に昨年同様ウトロへ流氷を撮りに行き ました。欲張りまして野付半島のトド原の"夕日"が撮りたいと思い 15:20ウトロを発ちましたが、投稿の最終 6枚目をご覧頂くとお判りの様に、残念でした。644k走って22時に帰宅致しました。」

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RAW<手持ち撮影>シャッター 1/160 絞り 7.1 補正 -1/3 ISO 100 レンズ 28.0-135.0mm 焦点 135.0mm WB 日陰

編集委員評:   「写真は「光と影の芸術」の実例を実感されてくれます。 地球が自転して自分の立つ位置が太陽の日陰になり、山の稜線の頂上部が雲に影を投影し、山と山の低い部分 には残照の光芒が望む瞬間を、タイミングよく写真にされている。説明を読み詳しく注意して見ないと何が写 されているのか分からないのは、パソコンの画面で見る小さな画像の制約からやむを得ないことですが、映像 の仕上がりに何か一つ輝きの工夫がほしいとおもいます。自然が見せる状景を抜き取り、美意識を感じ写真に 撮る撮影者の感性によって、その時その場に居なかった人にも、臨場感を伝えてくれる写真の特性を享受させ てくれる一枚です。」(by 無精ひげ)


#255d号から、井上純一さん(茨城県岩井市)の作品、「鎌倉瑞泉寺にて」

作者コメント:   「先週末友人の定年のお祝いで会社保養所に行き、そ の帰りに熱海梅園、翌日早春の鎌倉をデジカメしてきましたので投稿いたします。
   先週末は今週末とは打って変わって穏やかな行楽日和でした。熱海梅園は初めて行ったの ですが、早咲きの熱海桜は終わりかけていましたが、梅の方はまだ白梅も満開まではいっていませんでした。
   一方鎌倉は今回鎌倉駅より離れた瑞泉寺、覚園寺そして帰り道の八幡宮と周って来ました 。そこ彼処と梅の香りがするデジカメ行脚でしたが、梅の他にも春の気配を感じさせる花木が多く見られるよ うになってきました。」

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編集委員評:   「歴史ある古都鎌倉には、手入れのゆき届いた庭園が多 くあり、それぞれが四季折々の草花を咲かせ、観光客を呼んでおり、水仙で有名な瑞泉寺にも梅の古木があっ て早春の香を起こしているようです。お堂の軒先の丸瓦下の壁を暗黒にして、高曇りの強い影のでないライテ ングで、満開に咲く紅梅を浮き出させ、古木の枝ぶりの良い日本の景色をたっぷり見せている。「地と図」の 構図から、出来れば、カメラ位置をもう少し高めて上から見下ろすようにして、規則的な丸瓦の並びをもっと 見せて、暗黒に紅梅を納めた構図もあればともおもう。プロカメラマンでないので、常に脚立を持ち歩いて撮 影する訳ではないので、無理な注文だとも思うが、図=主題と地=背景の相対的関係を、いろいろ試してはどう だろう。」(by 無精ひげ)


#250b号から、CAT(馬場)さん(福岡県)の作品、「久留米梅林寺にて」

作者コメント:   「今年はいつまでも寒くて、又冬に逆もどりしていま す。人間とロボカメによる梅の鑑賞会です。何だかユニークだったのでデジカメしました。もう1枚は梅の写 真ですが影がメインです。久留米梅林寺にデジカメに行った時の写真を4枚おくります。」

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編集委員評:   「春の日差しの中で、梅林を前にお年より達が何やら会話 を楽しんでいる様子が何とも微笑ましい光景です。後姿の写真は難しいものですが、背中に一人ひとりの人生が 描かれているようです。この様子をさりげなくカメラに収めた馬場さんの優しい目が好きです。」(by ジェイ)


今月の新人さんご紹介



#254f号から、今井健治さん(岡山県)の作品、「岡山から北海道旅行へ」

作者コメント:   「初めて投稿します。デジカメ交歓会でお世話になって います大森保武の義弟です。この度、義兄たちと北海道ツアーで流氷を見に行ってきました。
   流氷は次回と言うことで、今回は旭川・宗谷岬・層雲峡で撮った写真送ります。電飾は イラク派遣の自衛隊員の無事帰国を祈念して、幸せの黄色い旗が沢山ついていました。層雲峡の柱状節理の山 々の名前は判りません 車窓から撮ったもので、先を急ぐツアーの宿命です。今後とも宜しくお願いします。」

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編集委員評:   「今井さんは大森さんの義弟とのことですが、不思議な 事に何か作風の共通点があるように感じました。北海道は本州以西とは違い、まだ冬なんだなと実感させられ ます。電飾も身近なトピックスの象徴であり、冬景色もモノトーン調で絵心を感じさせられました。これから も作品を送ってください。」(by ジェイ)
編集委員評:   「風にはためく黄色いハンカチ、無事任務を終えて帰っ てきて欲しいものです。情景を上手く表現できていると思います。欲を言えばもう少し近寄って、旗を大きく 写したかったですね。レンズに制約があったと思いますが目線位置を下げ、旗を正面近くに配し、電飾を見上 げる構図にすれば、更に趣のある作品になったのでは?と思います。」(by 風来坊)


#254f号から、白井さん(岐阜県)の作品、「河津桜」

作者コメント:   「もっぱら皆様の写真を拝見するばかりの長い時間を過 ごしてきました。やっと時間的にも余裕が出来てきましたので初めて投稿します。2月25日に南伊豆の河津 桜を見物してきました。ほぼ満開に近い八分咲きということでしたが素晴らしい桜でした。今後ともよろしく ご指導願います。」

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編集委員評:   「菜の花を背景に咲く河津桜、黄色とピンクのコンとラ ストで河津桜が見事に浮かび上がっていますね。しっかりした構図で、桜の木を斜めに配することで、動きの ある作品になっています。作者の意図が伝わってくる美しい作品だと思います。」(by 風来坊)


#255c号から、長谷川 雅彦さん(岐阜県)の作品、「二条城と平安神宮、二の丸庭園」

作者コメント:   「はじめまして、岐阜市在住の長谷川と申します。1ヶ 月くらい前にこの「デジカメ作品交歓会」を偶然知りまして、何号か読んでおりましたが、私も参加してみた くなりました。初投稿ですがよろしくお願いいたします。
   私は京都(お寺、庭園、仏像)が大好きでして、月に車で数回訪れて写真を撮ってきます 。仏像はまず撮影は不可ですが、お寺など建物、庭園は撮影できます。さて早速ですが、先月京都を訪れた際 に訪問した二条城と平安神宮の写真です。
   二の丸庭園・今回は「パノラマ・ファクトリー」で作成するのが目的で撮ってみました。」

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編集委員評:   「慶長七・八年頃二条城が造営されたときに造られ、そ の後時代によって栄枯盛衰があったようですが、現在は宮内庁によって立派に復元管理されているとか。日本 式庭園というと広い池があり、数奇屋風茶室をおき、周辺に灯篭、池の回りには飛び石などを配した回遊式庭 園が多く、広くて全体をまとめるのは高い所から撮る以外なかなか難しいものです。普通の高さから撮ったも のをパノラマとして纏めるのも一つの手法としては面白いですね。実験的な作品として取り上げてみました。 難点をいえばいろいろあるでしょうが、日本庭園自体特に際立った特長がないようですが、何かここ二の丸庭 園に固有のものを入れてみればもっと面白いのではと思います。とにかく失敗を恐れずいろいろやってみる姿 勢が大事です。結果はおのずとついてくる筈ですので、庭園に限らず色色な所のパノラマ写真を試みて公表し てください。」(by うぐい)


#255f号から、小堀正一さん(三重県津市)の作品、「小堀さんの作品から」

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編集委員評:   「小堀さんのHPも見せて頂きました。光の扱いがとても 上手くて感心しました。この作品も、日没後の数分間の景色でしょうか?水面に映る空の中を、水鳥を配し見 事なシャッターチャンスと言えるでしょう。素晴らしい作品です。」(by 風来坊)


#256a号から、星野(T.Hoshino)さん(さいたま市)の作品、「大宮第2公園の梅」

作者コメント:   「さいたま市の星野と申します。 初めての投稿です。 大宮第二公園の梅を撮影しました。よろしくお願いします。」

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編集委員評:   「春爛漫の季節の少し前、まだ寒さの残る早春に梅は花 をつけ、春本番の頃には桜などにその席を譲っていきます。厳しい冬のなか、春を待ちわびる人々に春近しを 告げる貴重な木です。梅の名所も多くなりましたが、さいたま市となった大宮の大宮第二公園もその一つでし ょうか?梅は新しい枝にだけ花が咲き実がなるそうですが、色々な木の中では珍しく枝の屈折をはっきりと決 めて成長していきますので、素人でも梅だと直ぐわかります。素晴らしい青空をバックにしてそのような枝ぶ りを撮ったものですが、フラッシュの光量によっては白い花が飛んでしまったりして青空をバックにして綺麗 に撮るのは結構面倒です。写真は幹から寒空を突いて空へ伸びる花を付け始めた枝の躍動を力強くフレームに 収めたもので、アイデアとしてはありがちな構図ですが、フレームワークなどうまく撮れています。梅は枝を 切ると、切り口から小枝が密生し、枝振りがよくなり、よく伸びて花をつけ、実を結ぶとか、桜は枝を切ると 、木の勢いがなくなり枯れやすいという事から「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」というそうですが、大宮第2公 園の梅は良く手入れされているのでしょうね。春の近い事。自然のエネルギーの発揚をフレームに収めた秀作 です。」(by うぐい)


#257c号から、鷹鷲鶏騒(高橋敬三)さん(千葉市)の作品、「ビッグひな祭り(勝浦市)」

作者コメント:   「この写真は2月28日に千葉県勝浦市で行われたビッ グひな祭りのものです。撮影はカメラはオリンパスEー20です。レンズは34ー140のズームで100くらいです。 画質は500万画素、画質モードはHQ。ソフトは PhotoShop5.5で調整済み。
   なおこの写真は下記のホームページに載せているものです(ご参考まで)
「川柳と旅のホームページ」
   よろしくお願いいたします。」

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編集委員評:   「高橋さんは川柳で名を成した方ですが、写真の腕前も 大したものですね。前にしゃしゃり出て雛壇を撮るので無く、ぐっと引いて雛を眺める人物の黒い影をもって きたところに作者の力量を感じます。雛祭の風景を伝えるよい作品ですね。
   以前山田彰一氏がおっしゃっていた「人が写ってない写真はアカン」(本誌第9号)とい う言葉を思い出します。これが実に難しいことで、筆者は楽な方へと逃げてもっぱら景色や花や動物を撮りが ちです。まず人物は頼まない限り思うようにフレームに入ってくれません。必然的に撮影者は大胆に動き回ら ねばなりません。これが時としては警戒心を呼び起こします。従って遠くから望遠で狙ったりしてインパクト が無くなります。(思った時にぱっと人物のさりげない姿を撮る事の出来る藤田さんや廣井さんは、やはり特別 技量の持ち主のようです。)
   これからもどしどし投稿されて、私ども後輩のお手本になるような写真を楽しみにしてお ります。川柳付のデジカメイメージなども一興ですね。「俳写」ならぬ「川写」。(by B&W)



3 今月のデジカメ関連サイト・ピックアップ


   今月のお薦めウェブサイトは、三重県津市に在住のカメラマン、 小堀 正一氏 のホームページです。

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小堀正一氏撮影。複写厳禁。

   小堀さんのウェブサイトは、本誌でもお馴染みの廣井信男さんから「 月刊の推薦サイトのどうでしょうか」というご紹介があり、早速木村さんの方で#255fへ小堀さんの写 真3点が掲載され、本誌でも今月号で取り上げました。すばらしい写真の数々で、読者の皆さん、是非全て の写真(351点)をご覧下さいますように!!小堀さんは目のお悪い方です。「感性と五感を研ぎ澄まし て」とおっしゃっていますが、その作品は視覚障害を決して感じさせないどころか、「写真は感性で撮るも の」、「写真は心の目で撮るもの」という言葉の真意を伝えるものでしょう。

   ご本人の言葉を通して小堀さんのご紹介をしてみましょう。

   「生まれながらに弱視の視覚障害者です。視力は 0.02 程度。視力の 矯正は一切効きません。三重県立盲学校卒業です。私の目の障害は、「白内障」と「先天性無虹彩症」です 。「無虹彩症」はカメラのレンズで説明すると、絞り(虹彩)が無い(開放)状態なのです。写真をされて いる方ならご理解頂けると思いますが、晴天野外で明るいレンズを絞り開放で撮影すればどのような結果に なるか想像がつくと思います。野外では大変まぶしく目を開けていられません。サングラスで何とか耐えて いますが、室内の蛍光灯でもまぶしいくらいです。そうした刺激も視力低下の原因にもなり、パソコンも眼 科医から控えるよう言われているのですが、デジタル画像処理、ホームページ更新、本業(治療院)の業務 処理などもしなければなりませんから、今となっては残り少ない視力の犠牲もある程度覚悟はしています。 そんな視覚障害者の私が、写真をやっているのも不思議な事ですが、せっかくの趣味ですから、存分に楽し みながら、悔いのない様、健常者の方にも負けないよう、弱い視覚を補う努力と工夫、そして感性と五感を 研ぎ澄ましてこれからも良い作品を撮り続けたいと思います。」

   「大きい物の形や色彩は判断できるので、写真の(作品的に)構図を決 める事には何も問題(支障)は無いと思っています。現在は一眼レフカメラもオートフォーカス機能が優れ ているので、ピンとは全てカメラにお任せして、私は作品的な画面構成を瞬時に考え、構図をしっかり決め るだけです。私が写真を始めた当時は、オートフォーカス一眼レフカメラは存在しませんでした。そのため 、レンズは広角レンズの被写界深度(ピントの合う範囲)の広さを利用し、尚且つ高感度のフィルムを使い 、白黒フィルムの場合は常に1600や3200の高感度に設定して増感現像することで、日中でもレンズの絞り値 を大きくし、目測の距離合わせでも狙う被写体からピントが外れないように撮影をしていました。そのため 過去の現像フィルムは粒子が粗い状態です。それから、どちらかと言うと被写体に動きのある方が、私とし ては視覚的に認識しやすく、動きのある瞬間のスナップショットが多い傾向にあり、それが得意分野になっ ているようです。被写体を探す場合、通常は周囲を見渡すでしょうが、私には限られた範囲しか見えないた め、常に視覚を補うため無意識の内に、聴覚(音)や嗅覚(臭)を頼りに、被写体のある方角に歩くことで 、自分の認識できる数メートルの範囲に、運良く良い被写体が入れば、作品として撮影できる条件が整う事 になります。ですから、目標(被写体)を見つけて近づくのはなく、被写体が私の認識できるテリトリーに 飛び込んで来てくれるのを願って、ひたすら歩いて足で作品をかせぐ撮影方法になります。そうした苦労( 努力)も障害者としては仕方のない事で、苦には思いません。そうしないと撮れないし、それが私の撮影ス タイルだと思っています。」

   「障害者は自分たちは障害があるのだから、世間からの援助や支援をも らって当然の様に、無意識の内に認識してしまっている部分も傾向も多々あるように感じます。自分の体が 不自由なのは仕方がありません。だからといって仲間内で慰めあっていたのでは何の進歩も無く、ますます 世の中から遠ざかってしまいます。良い意味で、こちらから健常者に挑戦的に挑むくらいの努力と勇気を持 って欲しいと思っています。それから、私自身として一言付け加えさせて頂くとすれば、このような視覚障 害者の私でも、写真も撮り、パソコン指導や、ホームページ製作、音楽関係もバンドや音響ミキサー等でき るのですから、一般健常者の方なら、何事も私より遥かに可能性もあり、何でもやろうと思えばできるので すから、私に負けているはずがありません。逆に申し上げれば、私が指導する立場はおかしい話しです。偉 そうに申し上げれば努力が足りません。車にも乗ってどこにでも行け、パソコン画面も遠くからでも見える のですから、一般健常者の方は、可能性のある身のありがたさを認識すると同時に、もっと努力して頑張っ て頂きたいと思います。私もそれに負けないように更に努力して参りたいと思います。」


   読者のみなさん、写真をご覧なってどのように感じましたか。筆者が 思ったことは、「動きのある瞬間のスナップショットが多い傾向にあり」とおっしゃられていますが、その 瞬間を捉えるものはやはり研ぎ澄まされた感性だということがよく理解できました。そしてこの感性を磨く という修練が、私にとってどんなに大変なことかおぼろげながら解って来ました。小堀さんの物凄い写真を 鑑賞すると、今の私にとっては小堀さんは一万歩も十万歩も先を歩んでいる方のように思えます。写真を撮 るという作業は実に精神的な作業ですね。



4 今月のおすすめフリーソフト

   本欄では、デジカメ関係のフリー・ソフトをご紹介する趣向です。

   今月は過去1月の間に筆者が試したフリー・ソフトをいくつかを ご紹介しますが、詳しい解説は省きます。

   1.画面縮小ソフト、2点

   先月号で画面サイズと重さを指定できる「縮専」をとりあげましたが、 ヤフーグループのdgckにおいて同様なソフトが2点紹介されました。まず 「Batch600] というソフトで、「どわ〜ふ」さんからのご推薦です。このソフトは、BMP,TIFF,JPEG,PCX,PNGの一括相互 変換。圧縮率・解像度・色数・サイズ設定等が出来ます。次は 「チビすな!!」 で、フォルダを指定とドラッグ&ドロップ、サイズを指定、回転、BMP, JPEG, PNGを相互に変換(「縮専」 と同様にTIFFには使えない)、Exif 情報の有無、コマンドラインでの操作、可能です。Mitiさん のご紹介です。Mitiさんがこれら3つのソフトを比較テストした結果では、

   「1.13MBの画像を640×480ピクセル、75KB前後に縮小してみました。短 時間でとりあえずの操作なので正確さは自身がありませんが結果は、

Chibisuma.jpg      チビすな       劣化が少なく、色合いも原画とあまり変わらない。
shukusenJPG.jpg      縮専       チビすなと同程度に劣化が少ない。色合いが原画よりくっきりする。
Batch600.jpg      BatchGOO       直線がギザギザになる傾向あり。色合いは原画とあまり変わらない。」
ということでした。

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   2.次に取り上げますのはフランスから、新作の画像ノイズを 除去するジャバ・アプリケーション(英語版)、 AbsoluteDeNoise(アブソルート・デノイズ〜究極のノイズ除去)です。


   ダウンロードはジャバが組み込まれているものが無難でしょうか。 ここをクリックすると即ダウンロード出来ます。

   本誌では過去にノイズ除去のソフトとして、日本語ソフトの「デジカ メノイズリダクション」(第2号)、英語ソフトの「Neat Image (ニート・イメージ)」(第9号)をご紹 介しました。特に「ニート・イメージ」は世界中のデジカメ人に広く使われているソフトで、「ニートする」 などという動詞形の造語まで出来るほどの人気です。「ニート・イメージ」は本誌第9号で詳しく説明しまし たが、かなり細かい設定が出来ることが強みでもあり、逆に煩雑な操作という印象を与えることも否定できま せん。「AbsoluteDeNoise(アブソルート・デノイズ〜究極のノイズ除去)」はその点、 作者の言葉を借りる なら「1,2,3(アン、ドゥー、ト(ロ)ア)」で簡単にノイズ除去が出来、また結果を見ながらリアル タイムでノイズ除去設定ができます。このソフトは「優れもの」です。

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   3.商用ソフトの総合デジタルイメージソフト「ペイント・ショップ・プロ」 の製作元JASCが ペイント・ショップ・フォト・アルバム5(英語・ベータ版)を発表しました。これはベータ版なので 「無料!」です。本格版の販売予定価格は不明ですが、とりあへずこの機会に是非ダウンロードをお薦めします。ダウン ロードの際は、姓名、メールアドレス、国名を記入するだけです。


   機能ですが、これがすごいのです!アルバムソフトですから、サムネール の表示から始まリ、一般的な画像加工、画像効果加工、E−mail機能、CDアルバム制作、スライドショー、 ビデオCD制作、ウェブギャラリー制作、ウオールペーパー・スクリーンセーバー、i−モード(日本、韓国) 、パノラマ処理、画像分割、音声・文字の付加等、盛り沢山の機能を備えています。ビデオCDに特化したソフ トでも筆者の知る限りでは最低で4千円程度するので、このソフトは超お薦めです。注:自動画像処理によるイ メージの化粧直しはあまり感心できませんでした。


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   4.オープンソースのアプリケーションの中で、デジタルイメージ関係で 最高とされている総合画像処理ソフトはGIMPですが、 これの最新版(ランゲッジ・パック付で自動的に 日本語版になります!)が発表されました。
   GIMPはUNIX版、WINDOWS版、MacOSX版とあり 、その機能は高級画像処理ソフト「フォト・ショップ」に匹敵すると言われています。WINDOWS版のダウ ンロードには3つの段階があります。

   まず、GTK+2ランタイム・エンバイロンメントを構築するために、GTK+ 2 for Windows (version 2.2.4-20040124)のダウンロードとインストールが必要です。 ここをクリックしてダウンロード、その後インストールします。
   次にGIMP2.0.0のダウンロードとインストール。 ここをクリックしてダウンロード、そしてインストール。
   最後に、ゴースト・スクリプト「gs814w32.exe」のダウンロードとインストール。 ここをクリックしてダウンロード、そしてインストール。

   前のバージョン(ウィンドウズ版)は安定性に欠けると言われておりま したのでどの様に改良されたのか、これから使ってみるつもりです。GIMPはウィンドウズ・アプリケーシ ョンに慣れた方には扱いに少し違和感を感じるかもしれませんが、お金を一切使わないで高級な総合画像処理 ソフトが欲しい方には最適です!!!


   なお、読者の皆さんの中で上記ソフトのダウンロード・インストールに 関しご質問がありましたら、編集部までお寄せ下さ い。理解している範囲でお答え致します。



5 デジカメ技術のおさらいレッスン

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Ansel Photo

   この欄は、読者の皆さんが身につけたデジカメ技術の基本を、もう一度おさら いすることを目的にしております。

   今月は花を撮るテクニックについておさらいをしましょう!。今回も リンクを多用します。日経ARENAのウェ ブサイトはPCやデジカメに関する情報がうまく纏められており、筆者もよくこのサイトから情報を得 ております。「花を撮るテクニック」についてもこのサイトの情報を利用しましょう。


   1. 小さな花を引き立たせるテクニック(1)〜背景を選ぶ
      足を使ってベストポジションを探そう
      アングルを変えて撮影してみよう

   2. 小さな花を引き立たせるテクニック(2)〜背景をぼかす

   3. 小さな花を引き立たせるテクニック(3)〜前ボケとは?
      前ボケを入れて奥行き感を出してみよう

   4. 小さな花を引き立たせるテクニック(4)〜露出補正とは?
      露出補正機能を利用して思い通りの明るさで撮影

   5. 小さな花を引き立たせるテクニック(5)〜便利なマメ知識
      知ってトクするちょっとした撮影テクニック

   6. 今が撮りドキ!お花見写真(1)
      青空を背景に写す
      露出補正で桜をくっきり写す

   7. お花見写真(2) 花をクローズアップ
      花びらのクローズアップを撮るなら
      桜の樹と人物を撮るには
      邪魔な電柱をはぶいてきれいな風景写真

   8. お花見写真(3) 夜桜を撮る設定アレコレ
      ホワイトバランスは「オート」か「昼光」で



   

6 特別記事       ひげふじのきりえ作法、「かわさき私景」の場合

by 藤田正俊 氏

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2004年度「日本アンデパンダン展」出展作品、『かわさき私景、高津 区大山街道ふるさと館』。複写厳禁。

   今月号は本誌では常連の神奈川県川崎市在住の切り絵作家、藤田正俊  さんの特別記事、「ひげふじのきりえ作法、「かわさき私景」の場合」を掲載いたします。
   藤田さんは1989年以来切り絵一筋に励んでこられた芸術家で、過去多く の傑作をものにされ、その作品はミュージアム収蔵や数多くの展覧会への出展となって切り絵の世界では著名な作家で あります。創作活動の傍ら、地元川崎市や多摩近郊の切り絵教室講師、テレビ出演等を通し後輩の育成に努めら れておられます。写真との付き合いは古く、10代後半から白黒写真の現像・引き伸ばしの技術を身につけられ た程の大ベテランです。

   本特別記事では、藤田さんのきり絵創作におけるデジタルカメラの持つ意義 や使いこなし方、デジタルカメラへ期待すべき点などが簡潔に纏め上げられています。別のページを作成しまし たので ひげふじのきりえ作法、「かわさき私景」の場合をクリックして下さい。


   藤田さん、どうもありがとうございました。藤田さんのホームページは 『ひげふじのきりえアートコーナー』 です。皆さん是非訪れてみてください。



7 編集後記


 「月刊デジカメ作品第16号」いかがでしたでしょうか?

   各地で桜の便りが聞かれます。今年は例年より早いということですが、 皆さん、傑作をものにしましたか?「おさらいレッスン」では花の撮り方を掲載しましたが、少しタイミング がずれたかもしれません。(^_^)(^_^)(^_^)

   今月号から、本月刊誌のコンセプトとフィロソフィーを冒頭に掲げることにしました。 本誌掲載のデジタル・イメージの選考基準に関し読者の皆さんのご理解を得る為です。それと同時に簡易モニ ター調整用の画像も載せました。イメージの明るさについて一定の基準を提示し、混乱を避ける目的です。これ は本誌でご紹介した小堀さんとプロカメラマン山田さんのアイデアをお借りしました。

   所謂「俳写」(俳句と写真の融合)の分野では、先月号掲載のTeru(浅野)さんや藤田さ んが頑張っておられますが、この場をお借りして隠れたベテランをご紹介します(ご本人は恥ずかしがり屋さ んであまり気乗りしないみたいですが)。実は読者の皆さんにお馴染みの所沢市在住の代田泰彦さんは、英語 俳句に長年打ち込んでおられ、この度、英語俳句ウェブ雑誌「Simply Haiku」の依頼で寄稿され、 Simply Haiku 3・4月号にデ ジカメ・イメージ1点と英語俳句11句が掲載されました。ページの写真をクリックし、次のページの左段の 「Yasuhiko Shirota」をクリックすると出てきます。英語がお上手で、句の 雰囲気が的確に伝わってくるようで、思わず日本語の句を読んでいるような錯覚にかられます。代田さん、お めでとうございます!次号では代田さんの本格的な「俳写」、デジタル・イメージと俳句のペアー、が掲載さ れるそうです。楽しみですね!

   季節もすっかり変わり、来月号では益々カラフルなデジタル・イメージが本誌を飾ること でしょう。皆さんも精々「本を捨てて(デジカメを手にし)、街(や野や山)に出」て下さいます様に!!


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 それでは皆さんの力作、楽しみにしています。ごきげんよう!


「月刊デジカメ作品」編集局
発行責任者:木村元一
編集責任者:神原幹郎
編集委員:うぐい、ジェイ、スカイウオッチャー、桃源、風来坊、無精ひげ、B&W (あいうえお順)