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メールマガジン「デジカメワークス

Mail Magazine「Digicamworks

第82号/N 82

平成21年12月12日発行(December 12, 2009)

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目次

目次   
笠原 裕二プロを悼む
編集後記

   

1. 笠原 裕二プロを悼む


   笠原プロは近年タイ取材を頻繁にされておりました。タイの田園風景や都会風景は 本誌の読者の方々にはお馴染みだったと思います。それ以外に、タイ国軍による回教徒ゲリラ掃討作戦の取材なども されておりました。また消え行く岐阜県の原風景の記録にも積極的な取材をされておりました。

   笠原プロは本年6月、タイ取材中に病を得、急遽帰国・入院。手術を受けられましたが、入院中 動脈瘤破裂で再手術。術後の経過思わしくなく、本年8月御逝去されました。

   ここに謹んでご冥福をお祈りいたします。

   筆者とはよくスカイプで連絡を取り合っておりましたが、最初の手術を控えたある晩、 病院からスカイプ・チャットでお話したのが最後となりました。

   これから更に世界をまたに駆けてご活躍される矢先のことゆえ、真に残念でたまりません。

   折りしも先月、講談社から笠原プロが投稿された画像をNHKの出版物に 掲載したいとの依頼がありました。これは奥様のご努力で無事発刊となりましたが、ご存命ならどれほど喜ばれたかと実に残念至極であります。

   本号では、笠原プロが投稿された作品のいくつかを再掲載し、追悼いたしたいと思います。


   笠原 裕二プロ(岐阜市)、「祭りの日の人間模様 岐阜市池の上町みそぎまつりにて」、1点

   第1号・平成18年1月15日発行・掲載分

   作者コメント:「私も子供のころ覚えがあるのですが、子供にとって祭りの日の 屋台の出店の商品 はなんとなくきらきらしたもののように見えるのです。
   下の写真は母親らしい人とその向こうに子供が三人います。一番奥の大きい子も手前の小さい男の子も女の子もヨーヨー 釣りの景品を一心に見つめています。
   この子供たちにとってこれらのちょっとした商品(景品)は非常に魅力のあるものなのでしょう。言っている私自身も この子供くらいの年頃にはどきどきして景品を眺めていたものです。
   私のホームページに詳しい解説などが掲載してありますのでそれもあわせてごらんになっていただけるとうれしいです。
   ここのページ、 http://www16.ocn.ne.jp/~kasahara/misogi2005-1.htm、
   はそれぞれの写真について解説を加える形で表現して行こうと思います。より、写真を「読み取る」ことがしやすいように ページ構成をしています。
   昨年私のサイトにアップした写真は、この祭りの進行を鳥瞰図のように捕らえていましたが、今年は少し視点をかえて、 この祭りの日の人々の心情などの人間模様をモノクロームで描ききることはできないかなと思い挑戦してみました。」

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   笠原 裕二プロ(岐阜市)、「鵜匠」、1点

   第2号・平成18年1月20日発行・掲載分

   作者コメント:「鵜飼は日本古来からある、古い鮎漁の方法で、鵜匠は古来天皇の庇護の下、伝統的 に鵜を使って鮎を取る技術を継承してきました。かがり火の雰囲気のある光の下で、たなわ(鵜を扱う紐のような縄、絡まないようにコント ロールするのに非常に技術が必要)をあつかい、 鵜を自在にコントロールして鮎を撮影する鵜匠の技は、まさに芸術といっていい美しさを 持っているような気がします。写真は、かがり美に薪を投げ入れ、火の粉が飛び散った瞬間を捕らえたもの。 カメラはNikon D70 RAW ISO1600 絞りF2.8 シャッタースピード50分の1という、手ぶれ、被写体ぶれ寸前の状況で撮影しています。 (かがり火の光量では、このセッティングが限界です)。」

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   笠原 裕二プロ(岐阜市)、「粥川の森」、1点

   第8号・平成18年03月10日発行・掲載分

   作者コメント:「郡上市美並町(旧美並村)に粥川の森とよばれる、古い森があります。杉の大木が沢山 あり、その眺めは壮観で、人間の小ささを実感することができます。ちょうど、テスト撮影用にフジフィルムのフォルティアという、特に強烈な 発色をするフィルムを持っていたので、それで撮影してみました。木のグリーンの色が強力にでましたが、ちょっと行きすぎかなという気もしま すが、この森の深い雰囲気は出るかなと思い、使いました。昨年の秋頃の撮影です。少し前ですがご了承ください。」

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   笠原 裕二プロ(岐阜市)、「人形」、1点

   第16号・平成18年06月16日発行・掲載分

   作者コメント:「笠原です。今回は生物写真で投稿させていただきます。バックに黒い布を使い、アンブレ ラタイプの大型ストロボ2発を使い撮影しました。
   ただの木切れや、土くれの人形などが、アングルやライティングで、生き生きとした表情を見せる。はまりますよ!(笑い)。」

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   笠原 裕二プロ(岐阜市)、「ジャズマン達の肖像」、1点

   第20号・平成18年08月18日発行・掲載分

   作者コメント:「笠原です。バンコクものは、後日 送信します。今回は、ステージ写真で、タイトルは 「ジャズマン達の肖像」です。一枚だけ、グリーンのバンダナを巻いた変なギター弾きの写真がありますが、実は私です。当然、私が撮影した ものではなくて、友人が撮影してくれました。まあ、ご愛嬌ということで笑って見 てやってください。」

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   笠原 裕二プロ(岐阜市)、「スナップ写真の主役」、1点

   第27号・平成18年10月30日発行・掲載分

   作者コメント:「私はスナップ写真が好きだ。スナップ写真というのは、つまるところ人間観察だと思う。 世の中には色々な人がいる、海外でも、日本でも。今、私が日本でこの原稿を書いている間にも、この人たちはバンコクの片隅で、それぞれの 人生を送っているのだろう。その一期一会の一瞬を写真としてまとめるときに、主役になる人が写ってくれていると、その写真は俄然人の目を ひくものになる。この場合青いロングスカートに白い服の女性が主役だ。どこの誰かは不明ではあるが、通行人の足の部分が微妙にぶれるように、 絞り込んで遅めのシャッタースピードで写しとめた。今にもこれら の人々が動き出しそうな印象を見てる人が持ってくれるとうれしいのだが。」

    Photographer's note: "I like snapshot. I think snapshot is taking the life if human beings. There are many people in Japan, in another nation. Now even I write this article in Japan. These people are living their own life in Bangkok. It was just a second we stayed in the same place, and it is just one second in everyone's life. When I take the picture the just one second. It is lucky thisng someone is main actor(actress?). The taste of picture will be more better. In this case, The lady with blue skirt and white shirt. I took this picture with slow shatter speed, If you think that the people of this picture will soon start to move soon. I will be glad."

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この写真の主役はもちろん手前の女性だ。The main actress of this picture is the lady with waiting front of the road.


   笠原 裕二プロ(岐阜市)、「紅葉の撮影について」、1点

   第29号・平成18年11月13日発行・掲載分

   作者コメント:「紅葉に限らず、風景の写真は、他のカメラマンとの差別化が難しい。気をつけないと、 似たり寄ったりの写真になってしまう。単純に撮影ポイントを発見するだけでなく、自分独自の撮影の仕方を研究しないと、皆、同じような 写真になる。
   風景の写真を多く撮っていた頃、私はベルビアを使っていたが、この頃からベルビアに封印をして、敢えてセンシアという、 非常に忠実な発色をするフィルムを使うようになった。このフィルムは、学術用途に使われることからもわかるように、非常に正確な発色をする。 正確な発色とは、見かけ上非常に地味に見えるものだ。つまらない写真は、本当につまらないものになってしまう。被写体の選定や、構図の撮り方 などに注意を払うようになる。下の写真は、幾重にも折り重なったもみじを、透過光で撮影したもの。炭火が勢いよく 燃えているような効果を狙った。」

    Photographer's note: "It is difficult to express the difference from another photoglapher when we take the nature view not only autumn views. Not only to find out shooting point, It needs to find out the way how to take original pictures. If we don't care about it, we will make lots of similar picture. Long time ago, when I was taking nature view pictures. I was using Valvia films. But I wanted to express my original way, so I stopped to use Velvia films. Instead of that, I started to use Sensia films. This film has straightly correct colours. I guess you can understand Sensia film are used for medical record pictures and for learning slide. Correctly colours looks vary meek, so if we don't care the design of view and of we don't care how to take, The picture will be meaningless picture. The picture above this article was taken from under autumn momiji leaves through the sunlight. It looks something fire burning."

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   笠原 裕二プロ(岐阜市)、「Lady and dog」、1点

   第32号・平成18年11月20日発行・掲載分

   作者コメント:「先日のイベントの日、カメラを持って何気なく歩いていたら、ダックスフントを連れた女性 がステージ上のイベントを楽しんでいた。ああ、絵になるなあと思い、思わずシャッターを切った。こういう場面はモノクロームの方が似合うと思 ったのだが、あいにくモノクロームフィルムを持っていなかったので、デジタルで撮影し、モノクロ処理をした。ステージを楽しみながら犬をあやす、 自由な雰囲気の中の何気ないやさしさのようなものが、表現できているとうれしいのだが・・・。」

    Photographer's note: "A Lady with duckusfunt dog was enjoying the performing show on the stage on the inline skate ivent day. I thought this views will be good picture so I pressed shutter button soon. I think this kind of view is match monochrome more than colour. But I didn't have monochrome film at that time. So there was no choice and I took this picture with digital camera and edit picture to monochrome like. I hope readers can understand the daily kindness of this lady in the freedom mood of this event day."

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   笠原 裕二プロ(岐阜市)、「発見する写真と創造する写真」、1点

   第35号・平成18年12月26日発行・掲載分

   作者コメント:「昨日は配信が出来ずにすみません。さて、誰の言葉か忘れてしまったが、写真には創造する 写真と発見していく写真の2種類があると言う 言葉を思い出した。うまいことをいうなあと感心したが、その言葉でいえば私は典型的な発見して いくカメラマンだ。じっくりモノを作る写真と言うのはあまり撮らない。もちろん、広告などの営業写真ではその手の商品撮影なども多々あるが、 仕事以外の自分の作品として撮影するものはどちらかと言うと報道に近い写真がほとんどだ。しかし、たまにはじっくり作りこんだ写真を撮って みたくなった。そこで撮影したのがこの写真。悪い夢を見た後のいやな気分を表現したかったが、「気分」と言うものは実体化しにくいもので、 どうやったら見る人に確実 に伝わるか考えた。写真のタイトルは「悪夢」だ。さて、どうやってこの映像をつくったのでしょうか?ヒント 1 コンピューターは使用していません。ヒント2 モノクロームのストレート現像です。ヒント3 多重露光はやっています。正解者の中から抽選 で豪華賞品はあたりません。すみません。」

    Photographer's note: "I am sorry I couldn't send this e-mail magazine yesterday. Well, I remembered one sentence of a photoglapher.   There are 2types of pictures, one is created picture and the other is discovered picture. I thought that he was saying truth very well. and I thought I am belongs to discovered picture cameraman. Of course, in the ordered job. for example commercial picture and image picture. I am making fiction pictures. But When I take pictures as my art (expression) I belongs to journalist group. But when I took this picture, I wanted to make created picture. And I made that picture. I wanted to express bad mood when I wake up after bad dream(nightmare) It was hard to express mood into visible picture. So I considered how to tell my will to the persons who see that picture. The title of that picture is Nightmare. Can you guess How to make that picture? Hint 1 No computer used. Hint 2 Straight develop of monochrome film Hint 3 I exposed 3times to take this picture. Can you make sure how to take this picture? If you find out how to take this picture. Sorry there is nothing special present."

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   笠原 裕二プロ(岐阜市)、「防人像」、3点

   第40号・平成19年03月12日発行・掲載分

   作者コメント:「神社での結婚式場の仕事が終わって、機材をしまって帰る途中、この像を見つけた。 最初は「なんだ?小人の像?」と思ったが、よく見ると子供の像ではなくて、古代日本の九州の防衛をしていた防人の像だった。」

    Photographer's note: "After taking picture job of wedding at the shrine, I was prepairing back to home. A found these figure. At first, I thought, "What? Dwarfs?" but I gazed them carefully. They were figures of Sakimori-soliders which protected Kyusyu area in ancient Japan."

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   作者コメント:「そのまま立ち去ろうかと思ったが、妙に気になってじっくりと見てみた。何がこんなに気に なるのだろう?どこかで見たような気がする。じっくりと考えてみた。いわさきちひろさんという、子供の絵をすばらしいタッチで描いておられた 画家がいるが、その絵のタッチにどこか似ているような気がしたのだ。」

    Photographer's note: "I thought I will go home soon, But I didn't know the reason why I felt something pull back to these figures. So I gazed them again and again. I thought the faces of figures were something similar the picture of Chihiro-Iwasaki's drawing touch. Chihiro-Iwasaki is a wonderful painter and there are many wonderful kids drawing."

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   作者コメント:「いわさきちひろさんは、いつも平和を願い、子供たちの幸せを祈る画家だった。そこで、 心ならずも兵役についた、防人の兵隊たちの顔を似せて作ったのか、あるいは、ただ単に、私の思い過ごしか。いずれにせよ、これらの像は、 何かを強く語りかけてくるように思った。近くによって撮影したとき、人形の目線が何かを訴えている気がした。その、謙虚な沈黙は、 饒舌な論文よりも、平和の尊さを訴えかける気がしたのは私だけだろうか?読者の皆様は、どう思われますか?」

    Photographer's note: "Chihiro-Iwasaki was a painter wished peace and happiness, especially happiness of kids. So maybe someone made these figures similar to Chihiro's drawing touch, or it is only just my thinking. Anyway, I felt these figures are talking something strongly. When I took these picture with close up, I felt these figure's eyes are talking. The modestly silence of these figures were bringing action for forever peace more than essay with many words. Maybe it is only my opinion. Dear many readers, How do you think?"

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   笠原 裕二プロ(岐阜市)、「メコン川を行く小船」、1点

   第60号・平成20年01月27日発行・掲載分

   作者コメント:「メコン川をついに自分の肉眼にて見ることができた。川の向こう側はラオスだ。日本は周囲 を海で囲まれているので、国境のすぐ向こうが外国という状況は日本に住んでいる限りではほとんど目にすることはない。だから、すぐ近くに外国 があるという光景は、私にとっては驚きであった。」

    Photographer's note: "Finally I saw Makhong River!! Across the river is Laos. Japan is surrounded by seas so we cann't see other countries. The fact that I saw a foregn country so near to me was something very surprising and wonderfull."

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   笠原 裕二プロ(岐阜市)、「タット・ファノム寺院の獅子像」、1点

   第62号・平成20年02月28日発行・掲載分

   作者コメント:「タイ東北部のナコン・ファノン県に、タット・ファノム寺院という寺院がある。 そこに、 獅子像があった。日本でいう狛犬のようなものであろうが、所変わればのことわざどおり、日本の狛犬とはかなり雰囲気が違う。また、狛犬は神社に あり獅子像は寺にある。このあたりの文化的な違いと関連性は、調べてみると面白いかもしれない。」

    Photographer's note: "There is a temple called Thatphanom temple. And there was a pair of lion statue. I guess this is the same origin of Japanese Komainu statue. But far different mood with Japanese traditional komainu. And Japanese komainu is in the shrine and these lion statue is in temple. Maybe it is interesting to check out about these difference culture and similar culuture."

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   笠原 裕二プロ(岐阜市)、「バンコクの屋台」、1点

   第62号・平成20年02月28日発行・掲載分

   作者コメント:「この写真はバンコクで撮影したもの。バンコクに限らず、タイにはいたるところにこうした 屋台があり、人々は食事を買い求める。大家族ならともかく、一人暮らしや、会社に勤務する人はこういうところで食事を買ったほうが、安く、 おいしいのだ。このお店の人が、地元のサラダを作ってくれた。ホテルの部屋で食べてみたが、日本人の私には強烈な辛さ(スパイシーという意味) だった。辛すぎて涙が出た。」

    Photographer's note: "I took this picture in Bangkok. There are many these kinds of small food shop in Thailand not only Bangkok. And many people buy food everyday. For single person and office workers buy food at this kinds of food shop. If not big family, it is more cheap and good taste. This lady shop owner made salad of Thailand traditional style. After I back to hotel I tried to eat it but it was too spicy for me cause of I am Japanese. The spicy taste made me cry."

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2.編集後記

   如何でしたでしょうか?笠原プロの優しいお人柄が伝わってくる作品とコメントですね。なお講談社出版の 雑誌は「NHK日めくり万葉集」12号で、上掲の「防人像」が採用されました。改めてご冥福をお祈りいたします。

   それでは皆さんお体を大切に!!


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