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Mail Magazine「Digicamworks

読者の皆様の写真及び記事を募集しております。 編集発行者までお寄せ下さい。
Please send your photos and articles to the editor/publisher.

第22号/N22

平成18年09月18日発行(Sept 18, 2006)

ホームページは/Home Page http://digicamworks.net/

8月のホームページへの訪問総数: 6606 (本年度最小)

The number of visits to the Digicamworks Home Page in August: 6606 (the lowest number this year)


既刊は/For past issues メールマガジン「デジカメワークス」の既刊


目次

目次クリックすると各作品へジャンプします
読者の投稿写真/Readers' Photos
連載・「”AQ 活性の魔術”の背景を語る」by 笠井 喜世先生
連載・「新スペイン便り〜第5話と第6話」/ "A letter from Spain #5 and #6" by  森 統氏/Hitoshi Mori
写真と随筆「長良川逍遥」2〜笠原 裕二プロ
編集後記

   

1. 読者の投稿写真


   読者の皆様の投稿写真を鑑賞する欄です。投稿写真はジャンルを問いません が、公序良俗に反するもの、プライバシーに反し肖像権に抵触するものはご遠慮下さい。投稿先は 神原幹郎です。

   デジタルイメージをモニター上で正しく見る際には、モニターが正しく補正 されていることが条件となります。補正にはそれなりのソフトウェア、機器が必要とされますが、それが無い場合、 最低限必要とされるのはモニターの明るさとコントラストを調整することです。下に示した画像を使い簡易補正さ れることをお薦めします。 明るさの補正は下の画像の特に最両端の白と黒が隣り合わせるものと区別できるように モニターを調節します。

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   Rod Steenslandさん(Chilliwack, BC, Canada)、 "Recent Images"、9 images

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   関連サイト

    Fish BC, Pro Talk: Vedder River - Chilliwack River

    Tourism Chilliwack

   編集者コメント:チリワックもすっかり秋になりました。

   最後のワンワンちゃん、赤目修正が必要ですね!!(^_^)


   安廣 秀夫さん(美作市)、「さぎ草」、3点

   作者コメント:「デジカメワークスになってから 初めての投稿です。さぎ草を開放で撮りました。宜しくお願いいたします。」

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   関連サイト

    サギソウ Habenaria radiata (Thunb.) Spreng. (ラン科)

    サギソウの育て方

   編集者コメント:安廣さんは以前編者が編集を していたメルマガの投稿者でした。安廣さん、これからも作品どしどしお送り下さい!!

   サギ草について:「サギソウ Habenaria radiata はラン科の多年生草本で、 湿原などの湿地に自生しています。自生地では8月を中心にして、白色のサギが飛翔するような 形をした花を茎頂に数輪咲かせます。最近ではホームセンターなどで斑入り品種などが安価に売 られるようになってきました。サギソウは水切れさせないかぎり栽培が楽で、よく殖えますので、 山野草栽培の入門種と言えるでしょう。
   品種
   斑入り: 銀河、彗星(白覆輪)、銀王星(白覆輪・散り斑縞)、ひかり、 金星、かがやき(黄覆輪)、あかつき(黄中斑)、みもすそ(三光中斑)、天の川(縞斑)、 根岸の月(散り斑系中斑)
   変わり花: 飛翔(三蝶咲き)、おぼろ月(奇形花)、
   その他:南方系の近縁種があります。(上掲リンクより)

    

   住友 哲さん(高槻市)、「今年の案山子」、7点

   作者コメント:「案山子の住友です。今年の案山子、 少しカラフルになり,生地も廃品回収用のごみより少し質が上がったみたいです。宜しく お願いいたします。ブログ開設してますので、ご覧になって下さい。」

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   関連サイト

    住友さんのブログ

    住友さんの旅行記

    案山子(かかし) - 語源由来辞典

   編集者コメント:住友さんは毎年案山子を追って取材 されています。携帯に初めてデジカメが合体した時(もう3、4年前になるでしょうか)に 早速携帯で撮った案山子の画像を送ってくださいました。 ブログ、旅行記とも大変なボリュームで圧倒されました!!\(^o^)/

   かかしについて:「古くは髪の毛や魚の頭などを焼き、串にさして田畑に 立てたものであった。
   悪臭で鳥や獣を追い払っていたことから、これを「嗅がし(かがし)」 と呼び、清音化されて「かかし」となった。ただし、竹や藁で作った人形が使われるようになって からも、しばらくは「かがし」が用いられており、「かかし」という清音形は近世以降に関東地方 から始まり、江戸時代後半に関西地方でも「かかし」が使われるようになった。
   漢字の「案山子」は、元々中国の僧侶が用た言葉で、「案山」は山の中でも 平らなところを意味し、「子」は人や人形のことである。中国宋代の禅書『景得伝灯録』に 「僧曰、不会、師曰、面前案山子、也不会」とあり、これにならって「かかし」の当て字として 「案山子」が用いられるようになったと考えられる。」案山子の検索すると判を押したように 上記の記述が出てきます。(^_^)前後の話と意味を知りたくなりますね。(上掲リンクより)


   大阪ちゃんさん(大阪市)、「御堂筋のぎんなん」、3点

   作者コメント:「久しぶりにデジカメを持って御堂筋 のぎんなんを撮りに行ってきましたが、歩くたびにカメラの重みが傷口に堪えました。
   ぎんなんは樹によって熟し加減がまちまちでしたが、今にも落ちそうな 実もありました。来月になるとぎんなんを落とし、加工して後日希望者に配られるようです。」

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   関連サイト

    イチョウと銀杏

    PLANEX@OKWave 銀杏はなぜ臭い

   編集者コメント:お〜、銀杏の質感が良く表れていま すね。匂ってきそう!!(*^_^*)
   大阪ちゃんは7月18日に肺がんの 大手術をされました。がんそのものは極めて初期のもので経過は順調、術後初めてのご投稿 です。大阪ちゃん、この際ですから奥様にねだって超軽量コンデジをお買いになっては如何 ですか?お得意の大阪ギャルの盗み撮りなど(*^_^*)できまっせ〜〜。\(^o^)/

   銀杏はなぜ臭い:「銀杏の果肉には,低級脂肪酸(酪酸や吉草酸など) が含まれており,これが臭いの原因となっているようです。もちろん,腐敗が進めばチオール の臭い(いわゆるメルカプタン臭)も追加され,なお一層ひどい臭いになります。このような 強烈な悪臭は,動物に食べられてしまうのを防ぐためなのでしょう。」「仰るのは腐りかけた 実のことだと思います。硫黄化合物と、窒素化合物が特有の匂いを発しますね。」両方とも 大学関係の方のお答えですがお答えにずれがあるような、、。(*^_^*)(上掲リンクより)


   お昭さん(国分寺市)、「ブログから」、7点

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「名もなき草の、、、」秋霖という素敵な言葉があります。しとしとと 降り、なかなか降り止まない秋の長雨。草木にも大地にも人の心にも沁み込んでゆくような、、、 、雨。足元の草が光っているのがわかりました。その輝きが写せたら、、、と。
        「秋霖や 名もなき草の 輝きて」       遥夢

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「木遣り太鼓」通り掛かった吉祥寺駅前で祭り太鼓が演じられてい たので、二人の息が合ったところを撮ってみました。

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「2室、空いてます」所用の帰り井の頭文化園に。種類はそう多く ありませんでしたが、ユーモラスな動物を何種類か撮ってきました。アライグマさんたち、 自分のスペースが決まっているのかな。”アライグマ荘”、まだ空きありますね(^・^)

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「光の中で」神代植物公園に行ってみました。端境期なので大して 期待しないで行ったのですが、温室の中庭に熱帯スイレンが沢山咲いていて、小さなトンボ が飛び交っているのをみてすっかりうれしくなりました。温室の中ではこういうのは見られ ないですものね。

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「神社のお祭り」近くの熊野神社の祭礼がありました。特に有名 ではない神社なのでしょう、こじんまりとした規模でした。秋祭りというのはどこか哀愁 を感じさせる風景です。

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「クライミング!」近くにクライミングジムがあるのですが、 通りに面してオープンになっていたので覗いてみました。わずかな突起に手と足を掛けて 自分の体を引き上げてゆくこのトレーニング、最近人気なのだそうですが、やってみる気 ありますか?

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「最後の輝き」8月最後のある日、夏はまだ終わっていないのだ!と言わんばかりの 暑い日でしたがふと見ると一枚の枯れ葉が風に揺らいでいるのが見えました。強い風が 吹けばひとたまりもなく落ちてしまうに違いないこの葉、その最後の輝きを写し取って 置きたいと思いました。

   関連サイト

    カメの歩み・もう少し前進(お昭さんのブログ)

    JFA-日本フリークライミング協会

   編集者コメント:お昭さんの写真を拝見していると じわじわ夏から秋へ移行しているのが感じられますね。(^_^)

   日本フリークライミング協会では、クライミングについて次のように考えて おります。:其の一、「自己責任が原則です。」「クライミングは危険を伴うスポーツです。 たとえ、「ルール」を守っていても時として最悪の結果を招くことがあります。行動の結果が 予測できない人や、予測できても、自分には受け入れられないと考える人は、クライミングを やるべきではありません。同様に、完全な安全を求める人は、クライミングを行うべきではあ りません。」編者も若い時はロッククライミングの練習をしましたが、こんなにデブに なったら「やるべきではありません。」ですね。(*^_^*)(上掲リンクより)


   びーぐるさん(川崎市)、「ブログから(9月9日)」、8点

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「ナタリー・デセイ」気分的に疲れた時の音楽はなんと言っても最高のお気に入り ヴェロニク・ジャンスさん、その優しく伸びやかな歌声を聴くと途端に癒されてしまう。 癒されて元気を補強したい時のおすすめは現代最高のコロラトゥーラ・ソプラノ、 ナタリー・デセイ。そのクリアで繊細で人間業を超えたといわれる完璧な歌唱はまさに 気分爽快、大いに元気を与えてくれる。以前にとりあげたのはコロラトゥーラ曲ばかり 集めた「ヴォカリーズ」だが、これはモーツァルトのアリア集、もちろん魔笛の 「夜の女王のアリア」入り。

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大巧寺の草花たち、 ムラサキシキブ

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トレニア

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トウガラシ

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タマスダレ

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ワカラン

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シラン

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去年の高麗巾着田の彼岸花

   関連サイト

    びーぐるな日々

    ホトトギス(杜鵑)ユリ科、学名:Tricyrtis hirta

   編集者コメント:相変わらずびーぐるさん、ブログで大いに音楽の 薀蓄を傾けております。\(^o^)/
   まじめな顔をして人を煙に巻くのはびーぐるさんの特技でありまして、上記の 「ワカラン」、「シラン」などという題も蘭科の植物を指しているのでなく、「判らん」、 「知らん」が正しいのであります。\(^o^)/「ワカラン」は「ホトトギス」(ユリ科)、「シラン」 は「オキザリス」(カタバミ科)。

   「ホトトギス」について:「鳥の名前を持つ花は他に,サギソウ(鷺草), キジムシロ(雉筵)などがありますが,全く同じというのは他に思い当たりません。もっとも, 鳥の方は不如帰と書くようです。花の点々が不如帰の羽の模様(胸)に似ているということです。 高原の日陰で夏〜秋に見られます。よく庭や花壇に植えられるものはタイワンホトトギスです。 色も紫,白,黄色などがあります。ホトトギスは,葉の付け根に一つないし二つ花がつくもので す。」(上掲リンクより)


   Mikio Kambara(Chilliwack, BC, Canada)、"Recent Images"、 6 images

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Blueberries. Too much sun and too little rain caused the early season of blueberry harvest this year.

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Blueberry leaves.

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A young hazel nut.

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If only the camera were perfectly parallel to the spider web!! Alas, it was very windy. I should have selected tighter aperture than F8 for more DOF.

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This is all I could do -- just following and aiming at the geese. 1/2 sec.

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After a heavy snow on the surrounding mountains the air was crisp and clear in Chilliwack. And chilly!!!

   関連サイト

    ブルーベリーの基礎知識・日本ブルーベリー協会

   ブルーベリーについて:「ツツジ科のスノキ属(Vaccinium)の小果樹で、 その果実が濃い青紫色に熟すことからブルーベリー(Blueberry)と呼ばれています。この仲間の 植物は、北半球の各地に自生する種類があり、日本にはクロマメノキ、ナツハゼ、シャシャンボ などが知られています。欧米では昔から、野生のブルーベリー果実を摘んで食用にしていました。 20世紀の初めより、アメリカ、カナダ原産の種類から品種改良が始められ、今日では世界の温帯圏 で広く栽培される果樹になっています。」(上掲リンクより)


   

2. 連載・「”AQ 活性の魔術”の背景を語る」 by 笠井 喜世先生


   はじめに

   

   創刊号から連載で、神奈川県二宮町の笠井喜世(かさいよしつぐ)先生とAQ研究室 が著した本、「活性の魔術」(MOKU出版株式会社)が誕生した経緯や裏話をお寄せ頂いております。

   「”活性の魔術”は「夫婦、親子、上司と部下、先生と生徒、学校と家庭……、そして オトコとオンナまで。現代日本に蔓延する関係不全の正体と、それを乗り越える方法を伝授。」する本です。極めて人間関係が 困難な現場(教育現場)での具体的、驚異的な効果は先生のウェブページにありますのでお読み下さい。

    テトラS+1 公式ホームページ
   笠井喜世先生のブログ
   テトラSのシステム、考え方、 教育への考え方、資料、実践校とそのメッセージ
    MOKU出版株式会社ページ・購入方法
   テトラS・感性のページ・こころよ開け デジカメと無縁ではありません!!(^v^)

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「活性の魔術」(MOKU出版株式会社)





「”AQ 活性の魔術”の背景を語る」第十五話

「崩壊高校再生への試み」

by 笠井 喜世先生

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撮影: 笠井 喜世先生

   筆者の勝手で休載したりしまして申し訳ありません。

   実はこの連載で、みなさんの参考になるとすればこれから以降 の文章にあるのではないかと思っております。

   前号までの実践は約10年間茨城県の海洋高校というところで 試みたものですが、そのあと県下で1,2を争う荒廃校といわれた県立鹿島灘高校でシスティマティック な再生を試みる機会に恵まれました。

   生徒の荒廃ぶりは、授業は成立しない、生徒指導も成立しない、 近所からは虫けらのように毛嫌いされるという一般的には想像できないような高校でした。

   教師たちも当初は頑張っていましたが、「もう自分たちの手 ではどうしようもない」と手を挙げてしまっていました。ここに赴任して考えたことは、 従来のように研修希望者をつのって徐々に影響力を発揮していくやり方では手ぬるすぎると感じました。 もっと効率的なやり方をしないと改善はできないほどひどくなっていました。

   生徒たちはやりたい放題の暴れ方をしていますし、教師同士も それぞれが疑心暗鬼になっており変なグループに分かれていがみ合っている状態でした。

   このような収拾がつかなくなっている集団は組織としての機能 はほとんど失っていいます。職員会議をしても空虚そのものでした。教師たちも各個バラバラ、生徒も 同様でしたので学校が荒れるのも必然だろうと考えました。

   私は、この状態を直すためには学校の組織機能を回復させることが 優先課題だと思いました。企業ならば当然倒産しているに違いないものだったのです。

   ここで私が考えたことは「とにかく教師をまとめること」 でした。教師たちはバラバラでしたから、話がみんなに通るようにしなければなりません。そこで、 「教師たちがざっくばらんに話し合い協力し合える状況を作る」ということを考えました。

   かなり熱心に考えたすえにできたものが「テトラS」 というシステムの原型だったのですが、この名前は後からついたものです。

   単純に説明すると、教師たちがまず冷静に現状を見ること⇒ 混沌とした状態を分類して把握すること⇒混沌の要因を分析してみること⇒ここまでの作業ができれば 師たちは連携しやすくなるので、一挙に問題の解決の方向に向くように持っていく⇒ここで問題解決 のために小さな行動でもよいから動いてみる。そして、行動を目的化して動く⇒自分たちの行動を 自己評価してグループで話し合う。

   この程度のことは企業経営を実践していれば、すぐに思いつく ことかも知れませんが、

   先ずは、上記のようなステップを進めるためのマニュアルを 作る必要がありました。しかし、ここで問題だったのは教師たちがバラバラになっている状態で したので、いきなりこのマニュアルを示したところで食いつくはずはないということでした。 それだけ教師たちの問題意識も不統一だったからです。

   このような混沌とした人の集団を一定方向に向かせるためには、 その集団が抱える問題点を十分に把握し問題を共有し合う環境を作ることが重要です。そこで 「学校の現状についてのアンケート」を行いました。これはポイントになる事項について 教師ごとに意見をまとめてもらう作業になりました。アンケート結果は集計し教師全員に配布しました。

   各自が集計に目を通したところで、集計を下に教師全員による フリートーキングを行うことにしました。ここではすべての教師が自分の意見を言うように 仕組みました。この試みはアンケートで学校の問題をある程度まとめた教師たちはトーキング によってさらに鮮明に学校の現状を把握し問題意識が強まるはずだという読みからでした。

   実際に、これで教師たちは話し合えば合うほど解決困難な問題 が山積していることを認識したようでした。「どうにもならない。しかし、なんとかしなくては………」 とみんなが考えるようになった時点で「テトラSというシステムで、この混沌としている状況 を解決できるはずだ」と提案したのです。

   この策はうまく当たりました。テトラSの実践が本格的に始動 し始めたのです。8名ずつの班を作り、そこで急場づくりのマニュアルに従って「現状把握」⇒ 「まとめ」⇒「現状分析」⇒「目標設定」⇒「実践」⇒「評価」のステップで行動してもらいました。

   カードに書き込んだり、話し合ったり、話し合った概要を 模造紙に図式化して書き込んだりという作業は教師たちには一種のゲームのように感じられたよう です。「この忙しい時期にこんなことをやっていて本当に改善につながるのか?」 という疑問の声もずいぶん聞きました。

   しかし私は、「今必要なことは自分の周囲を客観的に見つ めることと話し合うこと、そして何らかの行動を継続的に行うことが重要だ」という説は曲げずに 同僚を叱咤激励したのでした。

   やがて、班の中で話し合うことが孤独だった教師たちには大きな 救いに感じられるという声が聞かれるようになりました。




   

3. 連載・「新スペイン便り〜第5話 と第6話」 /"A letter from Spain #5 and #6" by 森 統氏/Hitoshi Mori


   はじめに

   スペインのマドリッドに住む森 統氏の連載コラムで す。現代スペイン情勢を主にした記事はその地に住むものでしか分からない雰囲気を伝えて くれる貴重なものです。

   新スペイン便り ( 05 )、マドリッド

   持点売ります

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カサレス、アンダルシア/Casares, Andalucia
©Hitoshi Mori

   2006年7月1日をもって、スペイン内務省の交通局は2年前 からの懸案であった、運転免許証のポイント制度の導入に踏み切りました。すでにEU内では イギリス、イタリア、フランス、ドイツなどは何年も前から実施していますが、この国では 交通違反に関しては後進性(?)を引きずっているのか、官民共に寛容でありました。 支出に対して財源の乏しい大都市が収入の一環として交通違反の罰金に目をつけこの10年近く 路上での違反の取締りを厳しくして来ましたが、それはあくまでも、止まっている車に対する 処置が主体で、この国で一番問題である交通事故死の発生の予防には何ら効果はありませんでした。

   この国の経済成長と共に車の台数は増え続け乗用車だけで 言えば昨年の新車登録台数が232万台で全登録車両の数は2,270万台となっています。 総人口が4,300万人ですからほぼ国民2人に1台の割りの車がある勘定になります。

   交通事故の絶対発生数は車の数(1995年18,847,245台が2004年 26,432,641台で40%増)に応じて増加(1995年127,183件が2004年143,124件で約13%増)しているも のの交通事故死亡者数は大きく減少している事も確かです。しかし年間に3,000人近くの人が命を 失うのは大変な事です。

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統計:スペイン交通局

   交通事故死亡者減少の原因は色々いわれます。
   1)車両の安全性の向上、
   2)道路事情の改善、
   3)運転者の安全に対する認識の向上、
   4)交通違反取締りの強化、
   などが挙げられますが上記全部の相乗効果と見れば納得のいく統計です。

   人口増加率のきわめて低い(と言うよりは増えない、日本も 同じですが)スペインにとっては、特に若年人口が多い、交通事故犠牲者を如何に減らすかと言う 事がここ数年政治的にも重要な課題と考えられるようになりました。その結果3)を重く見た交通局 は、夏期、クリスマス期、聖週間のバケーション前には広大な広報キャンペーンを繰り広げると同時 に、違反の集中取締りを行い、事故予防に努めて来ました。

   最大の取締まり強化の対象はスピード違反と飲酒運転です。 日本ではあまり考えられない事ですが、ここでは高速道路は高速で走るものと考えられており時速 150km程度が一般でした。一般道路でも120〜130kmは普通でした。(すべて過去形)また、 食事にワイン、ビールが必ず出る国で酒を飲んではいけないと言う事は、運転するのなら食事を してはいけないと言う事に近いことで、長年の生活習慣を変えさせると言う大変なプロジェクト であります。

   取締まる側も少し気が引けるところがあり当初はスピード 違反も飲酒運転も罰金額の増大でお茶を濁そうとしたのですが、近頃景気のいいこの国では、 金で済むことならば、と言う事で大した効果が出ませんでした。

   仕方なく、冒頭に書いた ポイント制度の導入を余儀なく されたわけです。これとてすった、もんだの挙句2005年の5月に施行される事になったのですが 結果的には今年の7月1日までずれ込みました。

   この制度によると、持点は12点で全点失点すると初犯の場合 6ヶ月の運転停止、再犯は1年間の運転停止。再教育コース(2年間で1回しか受講できない)で4点を 回復出来、3年間無事故ならば全点回復と言うものです。

   減点のメニューの一部を紹介すると;

   2点:スピードオーバー、高速道路(141〜151km/h)、 一般道路(111から121km)、安全ベルト不着用、幼児保護椅子の不使用、ヘルメット不使用 (二輪車)

   3点:スピードオーバー、高速道路(151〜161km/h)、 一般道路(121から130km)、運転中に電話交信、

   4点:スピードオーバー、高速道路(161〜180km/h)、 一般道路(130から135km)、飲酒運転(0.25-0.75mg/l‐一般,0.15-0.3mg/l‐専業者)、 火災や事故の原因となる物を運転中に車外に投棄、不法追い越し、自転車走行者に危険を与える。

   6点:スピードオーバー、高速道路(180km/h 以上)、 一般道路(135km以上)、飲酒運転(0.75mg/l‐以上‐一般、0.3mg/l‐以上‐専業者)、 薬物摂取運転、アルコールまたは薬物検査拒否、反対方向に向かって運転。

   これらが、あらましですが、この国の運転者の性向を良く 表していて面白いと思います。

   今までとは違い運転業で生活しているひとにとっては死活問題 になりかねないこのポイント制は一種の恐慌を生み出し、皆それぞれどこに抜け穴があるかを真剣に 探し始めた様です。

   その先駆けとして、制度が実施される5日前、インターネット に次のタイトルのweb page が現れました。

   “私の祖母の免許証の点数売ります。”御用の方連絡ください。 別途相談に乗ります。

   


   参考リンク:

    道路交通法が一部改正されました・警視庁(日本です)

    道路交通法(日本です)


   新スペイン便り ( 06 )マドリッド、平成18年9月2日

   Cayuco 2

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カサレス、アンダルシア/Casares, Andalucia
©Hitoshi Mori

   相変わらずCayucoの漂着は続いています。この2週間は1日300人 単位で着きます。

   なぜ、スペインへ、ヨーロッパへ、身の危険は承知のうえで これだけの人達が押し寄せるのか(目的を果たせずに海中に沈んだ人の数は3,000人とも言われます)?

   に対する答えは簡単です。現状を打ち破るためです。

   現在、カナリア諸島へ不法入国する人達の国籍を多い順にあげると;
   1. マリ
   2. セネガル
   3. ガンビア
   4. 象牙海岸
   5. ギネア・ビサウ
   6. シエラレオーネ
   等と続きます。すべてサハラ以南の西アフリカの国々です。世界銀行の統計で見ると、 GNP, GDPでのランキングで184位以下に位置する国々です。どれをとってもGDP /per capita(2004年) が1700ドルに満たない国です。同時に失礼な言い方になりますが、政治腐敗が、著しい国々です。 個人の将来に対する希望は国内では叶えられません。

   どういう人達が国外に出るのか?

   彼らがCayuco に乗るために斡旋者(ヨーロッパでは運送マフィア と呼んでいる)に支払う金は一人当たり3,000から4,000ユーロ(3,800から5,200ドル)と言われます。 これは現地で見れば大金です。これを払えるのは、それ相応の収入や資産のある人たちであると考えて よいでしょう。(家族親戚一同で献金する事も考えられます)。こちらのTVのドキュメンタリーでは その実態が時々紹介されます。

   当然のことながら、勇気、野心、行動力を備えた、将来、国の中核 となれる人材であります。この人材の流出こそがこれらの国の将来にとって最悪の結果を招く事になると おもいます。なぜならば一旦、国外に出て生活の基盤を作り上げた人はそこを引き払い帰国すると言う事 はまれであり、その子供達にいたってはほぼ皆無と言って良いからです。

   なぜそんなに簡単に出国できるのか?

   アフリカ西海岸からの特派員レポートでは、沿岸の監視や警備は ほとんど皆無に近い状態で、Cayucoが発進する浜辺なども運送マフィアに取り仕切られているようです。 然し、なぜ政府当局が、国の有能な若者たちが日夜多数、国外に密航するのを、手をこまねいて見ている のかという疑問には答えてくれません。

   EUがこの移民攻勢に音を上げ、移民の送還を求めたとき、これらの 政府と言うよりは一握りの政治家、独裁者が、取り締まり強化や、被送還者受け入れの見返りとして多額 の援助金を要求する事になるだろう、と予言する人もいます。そうであるとすれば、かなりの疑問が明らか になる事は確かです。

   不法入国した人達はどうなるのか?

   これらの国々とスペインは入国管理に関する条約を持たない為、 政府はこの四月の大量移民がカナリア諸島に押し寄せた際、セネガルに外務大臣を派遣し、不法入国者送還 に関する協約を取り付けました。然し大臣が帰国した翌日セネガル政府より、カナリアに抑留されている セネガル人が虐待を受けたようなので、協約は実施するのを保留すると言う(事実ではない)通知を受け、 実質上約束を反古にされてしまいました。

   仕方なく不法入国者をスペイン本土に移管し拘留期限が切れた後 スペイン各地に分散放置と言う事にしました。(送還先のない国籍不明者をスペインの法規では無期限 に拘留できないため)今まで入国した18,000人に関しても同様の対処がなされています。要するにスペイン に不法入国した人は、送還先がない場合、国内に留まることを許されます。同時に未成年者は児童保護法 の許で国が面倒を見る事になります。運送マフィアを通じて入国するものはそれを熟知しており、 パスポートは所持せず官憲の尋問に対しても国籍は明らかにしません。

   この不法入国者の引き取り先の国内配分(各自治州に頭割りで 引き取らせる)でそろそろ揉め事が起こりそうな雰囲気になってきました。たとえば、マドリッド州政府 はその配分がどの州よりも多いのではないかと不満を表明。

   本質的に見ればこれらの国の大半は元フランスが所有した植民地 であってスペインはあくまでも通り道で、彼らの最終目的地はフランスであると考えるのが妥当であります。 然し現実としては、入ってこられた所が一時面倒を見ると言う事で初期負担はスペインが見ることになります。

   今のところはこれしか方法がないらしく、スペインやイタリアなどの 移民受け入れ玄関はEUレベルでの分散引き取りを要求しています。火の手が迫っていない国々のエゴでまだ 収拾が付かない状態ではあっても最後には同じような考え方で対処する方針の様であります。雇用デマンド のある国が吸収していくのが最終結論です。副首相が今期EU幹事国のフィンランドとブリュッセルのEU委員会 を訪れ態度の曖昧な両者に対し事態の改善を図るよう抗議を行い、その結果EUはやっと重い腰を上げる気に なったようです。

   現フランス政府はかなり過激な移民圧迫政策を採っているようで、 最近スペイン−フランス国境に23,000人の不法入国者を放り出したとの報道もあります。

   アフリカの現状は、過去のヨーロッパ植民地主義の産物である事は ヨーロッパ人自体が認識する事で、この歴史の清算はまだ終わっていないのであります。かつては奴隷 として強制的にアフリカから連れ去られた人々の子孫が今は低賃金労働力として自発的にアフリカを出る ということで形式は変わりましたが本質はあまり変わってはいないようです。

   スペインへの不法移民の大半は空港を経由して堂々と入国する人達と、 フランスとの国境(と言ってももうチェック・ポイントはありません)を通って入る2つのルートを使います。 カナリア諸島へ命がけで流れ着く人達はそのドラマティックさ、ゆえ衆目を引きますが、スペイン在住外国人 全体の5%に満たないマイノリティであることを付け加えます。


   参考リンク:

    セネガル・フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)

    アフリカ分割・フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)


   

4 連載・写真と随筆「長良川逍遥」2〜 笠原 裕二プロ/ Pictures and Essey "Travelogue on Nagaragawa River" Part 2 by Yuji Kasahara, professional photographer

   編集者コメント:岐阜市在住の写真家、笠原 裕二プロの写真と 随筆の連載です。どうぞお楽しみ下さい。


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Fishing Boat Near Kaou-zeki

   河口堰付近は、本当にかわというよりは海に近い感覚だ。 私は内陸育ちで、海が珍しいので、こういう雰囲気は新鮮だ。1艘の漁船らしき船が水面を 走っていた。

   Near the Kakou-zeki of Nagara-river is not like river, similar to sea. I was grown up mountainside of Japan, So when I see the sea, I feel fresh impression. and I like this mood. One fisherman's boat(maybe) run on the water.


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朝焼けの一夜城(Ichiya−jo Castle in the morning sunshine)

   墨俣に、豊臣秀吉が作ったことで有名な一夜城がある。 もっとも、当時はこのような立派な城ではなく、丸太で出来た砦のようなものだったらしが、 豊臣秀吉という、農民から当時の政治の主役へと踊り出た男の出世の糸口ではある。 それから、数百年の時間が経過して、桜のさく中で、今日も朝を迎えようとしていた。

   There is a famous castle which was made only one night by Hideyoshi Toyotomi(Ancient leader of Samurai). Off course, at that time, This castle was not good lookin' one, just a wood basement of samurai soldiers. After this castle was made, Hideyoshi Toyotomi gets a strong power and got success from just a farmer to the hero of the samurai government. It is the story of some hundreds years ago, Now, This castle get morning sunshine in the sakura flowers blooming.


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桜の花道(The road filled with sakura flowers)

    墨俣一夜城の近くに堤防の両側に沢山の桜が植えてあるところがある。桜の時期、まるで桜 のトンネルのようになって、それはそれは美しいものだ。誰もいない桜の花道を撮りたかった ので、私は朝早くでかけ、朝焼けの赤みがかった光の中で撮影した。

   There is a plece many many sakura trees both side of the road on the bank near Ichiya-Jou castle. In the season of sakura flowers, just like tunnel of sakura flowers, and it is very very beautiful view. I wanted to take picture when nobody inside of this view, I went to this place very early in the morning, and took this picture in the morning red sunrise.


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The world to come

   木曽三川公園のチューリップ祭りで撮影したもの。 普通に撮ったのでは面白くないので20ミリの超広角レンズで、思いっきり接近して撮影 してみた。遠近感が極端に誇張され、まるで、死後の世界のような光景が撮影できた気が する。よく話しに聞く、死後の世界に花畑があるというのは、こんな感じかもしれませ ん。The world to come というのは、あの世という意味のようです。

   I took this picture when the Turip festival of Kiso three rivers park. It is not interesting for me taking picture in normal. So I set 20mm super wide lens to my camera, and made closing up to the flowers my camera. This picture is exaggerateing perspective too much. so looks like the world after death, (heaven). I often the tales of the world after death. I heard that there are beautiful flower garden in there, maybe like above picture. The world to come means heaven.




5.編集後記

   第22号、如何でしたでしょうか? このメールマガジンについてのご注文・ご感想をお寄せ下さい。皆様が形作るマガジンです のでじっくり・真剣に(^v^)お聴きいたします。

   連載記事をお送り下さった笠井先生、森 統さん、笠原プロ、 写真・記事を投稿をされた読者の皆さん、どうもありがとうございました。

   前号(21号)掲載の金子久隆さん(横浜市)の作品 「ヨコハマカーニバル ハマこい踊り炎舞2006」

021KanekoYokohamaSmall.jpg

   があるコンテストで見事入賞しました!!。 金子さん、おめでとうございます。読者の方の入賞、とても嬉しいです。\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

    LEICA M8, The digital Mをご覧下さい。M型のレンジファインダー・デジカメです。 このカメラに使われるCCDはコダックの新型 KAF-10500 CCD で、コーナー部の光量不足(特に 広角時)に対処するため、CCDマイクロレンズが周辺部でずらして配置されているそうです。 大きさは 27 x 18 mm。

   次もライカから、

    LEICA DIGILUX 3, The system camera for individualists をご覧下さい。ライカがLUMIX L1の姉妹機、フォーサーズ規格のレンズ交換式デジタル一眼レフを 発表しました。

   それでは皆さんお体を大切に!!


   クラブ「デジカメワークス」は会員同士が楽しいおしゃべりをする場です。 クラブへのご参加は神原幹郎までご連絡下さい。 会員の唯一の特典(^v^)である会員番号を発行し、ユーザーネーム・パスワードをお知らせいたします。

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