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Mail Magazine「Digicamworks

第38号/N38

平成19年02月12日発行(Feb 12, 2007)

ホームページは/Home Page http://digicamworks.net/

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目次

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読者の投稿写真/Readers' Photos
写真小話、 「月の出、ヘルナンデス、ニューメキシコ 1941」(Moonrise, Hernandez, New Mexico 1941)
編集後記

   

1. 読者の投稿写真


   読者の皆様の投稿写真を鑑賞する欄です。投稿写真はジャンルを問いません が、公序良俗に反するもの、プライバシーに反し肖像権に抵触するものはご遠慮下さい。投稿先は 神原幹郎です。

   デジタルイメージをモニター上で正しく見る際には、モニターが正しく補正 されていることが条件となります。補正にはそれなりのソフトウェア、機器が必要とされますが、それが無い場合、 最低限必要とされるのはモニターの明るさとコントラストを調整することです。下に示した画像を使い簡易補正さ れることをお薦めします。 明るさの補正は下の画像の特に最両端の白と黒が隣り合わせるものと区別できるように モニターを調節します。

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   お詫びと御礼:「読者の皆様、ご無沙汰をしております。
   編集長の腕、痺れが残ったものの痛みは大方とれ、以前のようにPCに向かうことが出来るように なりました。本号を以って再び「デジカメワークス」を順次発行いたす所存であります。以前にも増しての皆様方の ご愛顧、ご厚情を賜りたいと存じます。なにとぞよろしくお願い申し上げます。」


   大森 保武さん(美作市)、「とんびと月」、1点

   作者コメント:「お元気ですか?明日は雪の予報、でもゴルフ。 防寒対策万全にして頑張ります。HP「厳島神社」 アップしました。見てね。BGMが効いてます。夕方のとんびと月、添付します。ではまた。」

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   関連サイト

    トビ・フリー百科事典・ウィキペディア(Wikipedia)

    大森さんのホームページ

   編集者コメント:大森さん、これはシャッターチャンスでしたね!!

   「トビは本来警戒心が強いので、人間には近寄らないことが多いのがトビの本来の生態である。 しかし、古来「鳶に油揚げをさらわれる」のことわざがある通り、人間に慣れた場合、隙を狙って人間が手に持って いる食べ物まで飛びかかって奪うことがあり、最近このような事例が増えて問題となっている。
   特に神奈川県にある江ノ島では、トビの大群が見られ、弁当や肉まん、ハンバーガー等を狙われる 事が多い。 また、鴨川でもトビが群生しており、子供がトビに菓子を盗られて怪我をするなど、被害が増えている。
   一方、三重県尾鷲市では、トビの成鳥の餌付けに成功して、トビが毎日人の手から低空飛行で油揚げを 受け取っている例があるが(2006年5月現在)、先述の通りトビは元来警戒心の強い鳥であり、以前に人に慣れていなかった トビの成鳥の人の手からの餌付けの例は珍しい。」(上掲リンクより)


   金子 久隆さん(横浜市)、「春の兆し」、2点

   作者コメント:「日本は暖冬な日々が続いております。私の住む 横浜も温暖な場所で、いち早く春の花が咲くのを見かけます。早咲きの「菜の花」が咲き、めじろ が 遊びに来てくれました。」

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   関連サイト

    菜の花 (なのはな)、油菜(あぶらな)科。学名:Brassica campestris

    Yachoo! オンライン野鳥図鑑

   編集者コメント:金子さんのところはもう春ですね!!

   菜の花:「種子から菜種油(なたねあぶら)をとる。40%が油分。昔は灯火、食用油、 潤滑油などに使われ、搾りかすは肥料に使われた。おひたしや和え物(あえもの)として食べられる。蜜(みつ) を作る原料として、養蜂業者の人たちは九州などの暖地から花期に従ってしだいに北上してその花蜜を集めるら しい。”野菜(菜っ葉)の花”という意味から「菜の花」になった。」(上掲リンクより)


   有地 良祐さん(横浜市)、「ポピー」、4点

   作者コメント:"Hope you all are keeping well. Here's some winter popies in Tateyama."

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   関連サイト

    有地さんのフォトアルバム

    館山ファミリーパーク

    ヒナゲシ(虞美人草、ポピー)・フリー百科事典・ウィキペディア(Wikipedia)

   編集者コメント:有地さん、ありがとうございます。ますます春になってきました。\(^o^)/

   虞美人草の名について:「秦末の武将・項羽には虞と言う愛人がいた。項羽が劉邦に敗れて垓下に追い詰められた時に、 死を覚悟した項羽が詠った垓下の歌に合わせて舞った後、自刃した。彼女を葬った墓に翌夏赤くこの花が咲いたと言う伝説から、こう呼ば れる。尚、虞美人の自刃云々については、女性の貞操がとやかく言われるようになった、北宋代からであり、「史記」、「漢書」ではその ような記述はない。」(上掲リンクより)


   神原 幹郎(Chilliwack, BC, Canada)、「最近の作品」、4点

   作者コメント:「川沿いの遊歩道で撮影しました。」

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うち捨てられた車

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水の反映

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アオサギ

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足音に驚いて

   編集者コメント:こちらはまだまだ冬ですね!!(*^_^*)


        

2.写真小話、 「月の出、ヘルナンデス、ニューメキシコ 1941」(Moonrise, Hernandez, New Mexico 1941)

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"Moonrise, Hernandez, New Mexico 1941" by Ansel Adams(1902-1984)
大きな写真(クリック!)
出典:George Eastman House, Still Photograph Archive, Full Catalog Record, 74:0082:0001

   左掲の写真は恐らくアンセル・アダムズの作品中最も有名なもので、世界中で何回も公開され多くの 人々に感銘を与え続けているイメージです。このプリントの中でも古いものは大変高価で、昨年(2006年)ロンドンでのオークションで 1948年のプリントに日本円に換算すると約7千3百万円の値段がつきました。 (グーグル日本の検索結果参照。)

   本欄ではこの作品に纏わるお話をご紹介します。

   1.撮影時期と撮影時の状況

   アンセル・アダムズは撮影記録を丹念にとることが無く、この作品についても 1940、1941、1942、1944年などとまちまちの撮影時期があり、後の写真評論家や美術館にとってはとても厄介な 問題だったようです。最終的にはアンセルのニューメキシコへの旅行記録、写真に写った月の位置の分析、月の方角の計算から、 この写真は1941年10月31日午後4時5分に撮影されたと確定しました。

   アンセルアダムズは8歳の息子マイケルとその友人セドリック・ライトを連れ、米国内務省 とUSポタッシュ(肥料カリウム)会社の仕事でデスバレー、グランドキャニオン、シェリー渓谷に寄り、サンタフェへ行きました。

   チャマ渓谷(山口県立美術館の収蔵品にアンセルアダムズの作品 ゴースト・ランチ・ヒルズ、チャマ渓谷、ニューメキシコ北部があります)からサンタフェへの帰り道、ちょうどヘルナンデス という寒村に通りかかったとき、アンセルはふと車窓の左側に素晴らしい光景を見たのです。

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   「空は東側にある輝く雲で照らされ、古い日干し煉瓦で建てられた教会の墓地にある白い 十字架はまるで内側から光を放っているようでした。彼はまるで衝突せんばかりに音を立てて急ブレーキをかけ道脇の溝に車を 止め、飛び出してマイケルとセドリックに大声を出して三脚、カメラ、露出計等々を探すように言いました。」

   アンセルは大急ぎで8x10のビューカメラにレンズ(Cooke Series XV lens)を取り付け、 フィルム(Ansco Isopan)を装填しフィルター(Wratten G)をはめました。しかし露出計が見つかりません。

   (注記:当時の規格でラッテン番号Gのフィルターは現行では15番(濃黄色)です。 これは空を暗くするはたらきがあります。)

   「彼は月の反射光は250呎・燭光(フートキャンドル)であることを憶えていたので、これを 基に露出を決めました。被写界深度を大きくとるために絞りをf32、シャッターを1秒で撮影しました。もう一枚予備に撮ろうと 準備を始めましたが、ドラマチックに光は前景から永久に無くなりました。」(From "Ansel Adams: Some Thoughts About Ansel And About Moonrise", by Mary Street Alinder (Copyright 1999 Alinder Gallery)

   (注記:「フートキャンドルは照度の単位。主として英米で用いられる。単位記号はf・cである。 日本ではルクス(lx, SI単位)が用いられる。1f・cは1燭光の点光源から1呎の面の照度。1平方呎に1ルーメンの光束密度である。 1f・c=10.764 lx。)

   2.アンセルの心象風景

   日没直前の一瞬をあわてて撮ったこのネガはおおよそ完全なものとはいえませんでした。 アンセルは2年後ようやく重い腰を上げてとりあへずはそのままのプリントを焼きました。このプリントとアンセルが暗室技術を 駆使して完成されたプリントとを比べると、その大きな違いに気づくでしょう。それは実際に目で見た現実の光景でなく、アンセル の心象風景なのです。

   「”月の出”の作品はアンセルにとって印画紙に引き伸ばしには最も難しいネガでした。 アンセルは”月の出”に関する暗室操作の記録を詳しく記録していましたが、印画紙や薬品の性質が一定でないため引き伸ばしの度に 暗室操作が変わりました。全体的な露光を決定してから特定の部位に部分的な露光をしました。単純な型のボール紙で空を丹念に焼き込み (引き伸ばし機からの更なる光で暗くする)をしました。この空の部分は実際は雲の筋があって明るかったのです。中景の地面は覆い焼き (露光を控える)しましたが、十字架は僅かながら焼き込みをしました。アンセルはこの細かい焼き込み・覆い焼き操作で一枚のプリント あたり2分以上かけました。アンセルは”月の出”を夜の空、輝く月、そして月の輝きを反射するかのような現実離れした雲の層でもって 創作したのです。”月の出”は手品のような作品です。”月の出”は魔法です。(From "Ansel Adams: Some Thoughts About Ansel And About Moonrise", by Mary Street Alinder (Copyright 1999 Alinder Gallery)

   参考記事〜「ゾーンシステム」

   アンセルアダムズの写真界への多大な貢献の一つとして「ゾーンシステム」の確立が挙げられるで しょう。ゾーンシステムの簡単な定義を写真家、木下 義高氏(日本リアリズム写真集団)の下記のウェブサイトでご覧下さい。

    「ゾーンシステム」 Copyright (c) 2003 KINOSITA Yositaka

   「被写体の明るさと露光量、それが印画紙で再現される濃度との関係」、「1絞りごとの露光量と プリントでの再現濃度をゾーンと名づけ」、「自然界の被写体の輝度域を10ないし11段と考え」、「18%グレーの露出値を中心」、 「被写体輝度域とフィルムの再現幅、印画紙の再現幅を一致させるために、フィルムの現像条件=温度を変える方法」と重要な概念が 簡潔に述べられております。

   フィルムの現像条件を変えることが出来ないロールフィルムでの応用として、木下氏はゾーンシス テムにたいして「レンジマッチング法」ともいうべき方法を編み出しました。 レンジマッチング法(PDF) をご覧下さい。

   日本で「ゾーンシステム」を真剣に追求している写真家団体に、 Zone System Introduction・ゾーンシステム研究会があります。

   デジタルカメラにおいては、フィルム一枚一枚での処理が前提となる「ゾーンシステム」は、 ファイル一枚一枚の処理を 行うデジタルカメラ(特にRAW現像)のHDR(高ダイナミックレンジ)への性能向上と共に、撮影時の露出条件のよりシビアー な追求となって撮影者の課題となることでしょう。



3.編集後記

   しばらくの間御無沙汰をしましたが、その後読者の皆様如何お過ごしでしょうか? こちらは痺れは残ったもののようやく腕の痛みが引きました。御迷惑をおかけしました。

   第38号、如何でしたでしょうか? このメールマガジンについてのご注文・ご感想をお寄せ下さい。皆様が形作るマガジンです のでじっくり・真剣に(^v^)お聴きいたします。

   

   写真・記事を投稿をされた 読者の皆さん、どうもありがとうございました。

   次号発行は3月10日前後を予定しております。皆様の御投稿をお待ちしております。

   それでは皆さんお体を大切に!!


   より良いメールマガジンを作り上げようと思っておりますので、皆 様のご質問、ご意見、ご批判、お励まし、お待ちしております。どうぞメール・マガジン「デジカメワークス」 にふるって御投稿下さい。

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   メール・マガジン「デジカメワークス」は発行責任者、神原幹郎、のウェブ・サイト http://digicamworks.net/でご覧いただけます。

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   それでは皆さんの力作、楽しみにしています。ごきげんよう!

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