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   (お断り:下記記事は近く発行される月刊デジカメ作品第31号第2部にも 掲載されます。)

画像処理講座〜「額縁から飛び出た馬」・2005年7月20日04:15(Pacific Daylight Time)


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   「デジカメ インフォーメーション・センターページ」 を最初に飾るのは画像処理のトピックです。
   7月15日付けの「悠然見南山」でお約束したとおり、今回は左の画像、「額縁から飛び出た馬」 、を作り出す画像処理法について勉強しましょう。

   これは「アウト・オブ・バウンズ(境界外)」とか 「ポップ・アウト(飛び出し)」の技法とも言われていますが、フォトショップ系のソフトをお持ちの方は 「ポップ・アウト」処理のフリー・アクションが手に入ります。英語版ですが、 Out Of BoundsV8.atnPopOut.atnをダウンロードして下さい。

   左の絵は基本的には三枚のレイヤー、下地の馬、額縁、額縁の上に載る馬の部分 、からなりますが、レイヤー、マスク、領域の決定、切り取り、レイヤーの順序の変更等様々な個々の技法を使います ので、「ポップ・アウト(飛び出し)」の技法を学ぶことによって画像処理に関する自信がつくのではないかと思いま す。

   画像処理方法についていつも言われることですが、「これ一つだけ」というも のはなく色々なやり方で同様な効果が得られるものです。下記に画像を多く使って、順を追って初心者向けの 「ポップ・アウト(飛び出し)」の技法を詳述しました。これ以外にも方法はありますが、とりあえず下記の方法を 身に付けられて、更に御自分の方法を編み出されますように!!兎に角御自分で試されることが肝要です。使用した ソフトはペイント・ショップ・プロ9ですが、エレメントでも同じ操作が出来ます。

   1.画像処理ソフト(ペイント・ショップ・プロ9)を開け、元となる画像を 呼び出します。馬の画像を選びました。

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   2.元の絵はJPGなので、画像処理による画像劣化を防ぐためにペイント・ ショップ・プロ形式の画像として保存します。以下途中で数回「保存」をしますが全てペイント・ショップ・プロ 形式の画像にします。

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   3.左のツールボックスから「切り取り(クロップ)」の道具を選び、額縁を置 きたい範囲を切り取ります。

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   4.切り取り線が画像の左端、上端になるように調整します。切り取り線上にマウ スを置き左のボタンを押したまま切り取り線をドラッグします。右は調整後の様子。

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   5.切り取り後、画像>額縁とマウスで選びます。

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   6.自分の好みの額縁を選びます。

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   7.額縁の付いた画像を保存します。

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   8.次に2.で保存した馬の画像を呼び出します(この操作は10.の後でもよい)。

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   9.額縁の画像をハイライトし、選択>全てを選択とマウスを動かします。

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   10.選択された額縁の画像をコピー(切り取りでも可)します。

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   11.馬の画像をハイライトし、編集>貼り付け>新しいレイヤーとして貼り 付けと、します。

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   12.額縁が馬の絵の上に置かれました。

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   13.ツールボックスの「移動ツール(ムーブ)」を使って額縁が馬の絵の 左上になるように額縁を移動します。ドラッグ・アンド・ドロップをします。

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   14.この段階で保存。

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   15.レイヤーの順番はラスター1(額縁)が上、バックグランド(馬)が 下となっていますね。ここでバックグランド(馬)のレイヤーをハイライトします。

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   16.下地の馬のレイヤーをもう一枚作ります。レイヤー>複製とマウスを動かし ます。

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   17.複製のレイヤーは下地のすぐ上に出来ますが、これを額縁の上に移動しま す。まず複製のレイヤーをハイライトしマウスの左ボタンを押したままレイヤーの層の上にもっていきます(ドラッグ ・アンド・ドロップ)。左の画像は移動前、右は移動後。

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   18.上の複製のレイヤーの透明度(不透明度)のスライドバーを動かし、中間 レイヤーの額縁が浮かび上がるようにします。

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   19.次に選択ツール(マジック・ワンド)からフリーハンド・ツール(自由 選択)を選び右の図のように額にかかる足の部分を囲います。

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   20.選択された足を「編集>切り取り」とマウスを動かし切り取ります。

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   21.切り取った足を新しいレイヤーとして上に置きます。編集>貼り付け> 新しいレイヤーとして貼り付け、とします。

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   22.貼り付けられた足を「移動ツール(ムーブ)」を使って元々の位置に移動 します。

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   23.この段階で名前をつけて保存。

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   24.切り取られた足はまだ点線で囲まれています(まだ選択されたまま)。 これを解除しないと次の段階に進めません。選択>選択しない(選択をはずす)、とマウスを動かします。

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   25.次は右側の額にかかる馬の部分を切り取りますが、上記の方法とは別の 方法をトライしてみましょう。ツールボックスから切り取り(クロップ)ツールを選び、四角の領域で馬の部分を切 り取ります。

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   26.切り取られた部分が残ります。この場合、レイヤーの構造はそのまま 残ります。

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   27.一旦レイヤーをフラットにして、一枚の画像とします。

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   28.この画像の上にマスクレイヤーを置きます。レイヤー>新しいマスク レイヤー>全て見せる、と選んでいきます。

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   29.ツールボックスからペイント・ブラシを選び、マスクをかけます。

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   30.額にかかる部分は丹念にマスクをかけ、あとは大体のところで止めます。 次に選択ツール(マジック・ワンド)からマジック・ワンド(自動選択)を選び額にかかる足の部分を囲います。

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   31.上記で選んだ部分を編集>切り取りと選んでゆき、切り取ります。 それから23.で保存した画像を呼び出します。

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   32.23.で保存した画像の上に31.で切り取った部分を重ねます。 編集>貼り付け>新しいレイヤーとして貼り付け、とします。貼り付けた画像はツールボックスから移動ツールを選 んで正しい位置へドラッグ・アンド・ドロップします。

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   33.正しい位置に収まりました。ラスター3が貼り付けたものです。

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   34.ここで画像を名前をつけて保存します。

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   35.右下のレイヤーの欄でラスター2(額縁)が浮かび上がるように下地の複 製の透明度(不透明度)のスライドバーを端に移動させた後、レイヤーの層をフラットにし、一枚の画像にします。

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   36.上記の画像の上にマスク・レイヤーを置きます。レイヤー>新しいマスク レイヤー>全て見せる、と選んでいきます。

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   37.額縁の外の馬以外の部分に丹念にマスクをかけていきます。

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   38.出来上がった画像を保存(ペイント・ショップ・プロ形式)。

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   39.JPG画像としても保存します。

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   如何でしたでしょうか。一つ一つ順を追っていったらそんなに難しく思われな いと思います。マスクをかける設定ですが肝心なのはブラシの色が白(マウスボタンが右になりました)、ブラシの 色が完全に100%出てることです。29.の画像での設定を参考にして下さい。

   この技法の各段階でも様々なバリエーションがありますし、表現方法も例えば 馬の足元の地面を残してその回りにガウスぼかしをかける、などという表現上のバリエーションも考えられます。皆さ ん是非御自分でお試しになって下さい。

   本欄の記事内容について御質問がありましたら、掲示板に書き込むか、 神原までお寄せ下さい。